今年最後のエントリーです.
例年通り、実家に帰ってあれこれと雑用を手伝ったりとかしつつもまったりと過ごしています.
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2011年を振り返る-4 まとめ
2011年を振り返る-3 音楽編
2011年を振り返る、音楽編です.
例年に比べて新譜を買う頻度が少ない年でした.
今年のベストはこれでしょうか.
矢野顕子とレイハラカミのユニット「yanokami」の最新作にして最終作である「遠くは近い」です.
夏のレイハラカミの逝去は本当にショックでした.Twitterで知ったときには、そんなはずはない、誰かがたちの悪いジョークを流したに違いないと思いました.信じたくなかったのです.しかし音楽ニュース系サイトで速報が出た時点でその思いも打ち砕かれました.
もう、あの浮遊感のある独特の楽曲の新作が聴けないのが残念です.彼の作り出す暖かみのある柔らかなエレクトロニカは他のどれにも似ていなく孤高の存在でした.
「遠くは近い」には同時発売のアルバムとして、レイハラカミの曲部分のみを抜き出した「遠くは近い -reprise-」があります.実はそちらを先に購入しました.聴いてみると、レイハラカミの曲であることは間違いないのですが今までのアルバムの曲とはちょっと違う、やはり伴奏然としたものを感じました.
続いて「遠くは近い」を聴いたところ、そのレイハラカミの曲に矢野顕子の軽やかなピアノとボーカルが乗り、見事な調和をなし完成形となっていました.
改めて追悼の意を表したいと思います.
震災の影響は音楽にも表れました.
仙台を活動拠点としているMONKEY MAJIKは震災直後からボランティアとしてがれき除去などを手伝っていましたが、震災にあった人たちを歌った「Headlight」は素晴らしい曲です.今年を象徴する1曲をあげるとしたらこれを選びたいと思います.
他方、原発がらみとしては、謎のアーティスト「ステルスマン」が発表した「原子力」でしょうか.
平沢進氏のサイトで期間限定で配布されていましたが、YouTubeでも聴くことができます.
http://www.youtube.com/watch?v=FVFQrbtkQTM
ストレートな歌詞が刺さります.
2011年を振り返る-2 旅行編
2011年を振り返るその2、旅行編です.
今年は例年にもまして旅行をすることが多かったです.
長距離移動をしたものをざっくりまとめてみました.
2月:青森(浅虫温泉、五所川原) 移動距離:約1,530km
Nikon D700 + Ai AF Zoom-Nikkor 28-105mm F3.5-4.5[IF]
真冬の青森は初めてなので、防寒対策をバッチリして行ったところなぜだか温かく、雪ではなくて雨に降られるような天候でした.五所川原の地吹雪はスゴいと評判だったので怖いもの見たさ的な感じで楽しみにしていたのですが.
ストーブ列車に乗って出かけた斜陽館はよかったですね.太宰好きとしては格別でした.途中で携帯電話を落としたことに気付いて血の気が引きましたが、ストーブ列車車内に落ちていたのが見つかって回収できたのも今となってはよい思い出です.
4月:福岡-熊本-大分(別府) 移動距離:約2,820km
Nikon D700 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2 ZF
震災やらちょっとしたトラブルやらで気分が滅入っていたので、気晴らしに遠くに行ってみようということで出かけた先が九州.目的地云々というよりも列車に乗り続けるのが目的のような旅行でした.
別府温泉で夕飯を済ませてまったりとしていたときに地震に襲われたのは(微震でしたが)げんなりでした.
6月:福島(広野、いわき) 移動距離:約490km
RICOH GR DIGITAL III
福島第一原発から20km圏内は立ち入り禁止になっていますが、だったらその周辺はどうなっているのかと常磐道をひたすら北上してみました.終点の1つ手前の広野で全車両が下ろされ、広野インターを通過した先にあったのは原発対策拠点であるJヴィレッジ.そこから北は20km圏内ということで立ち入り禁止でした.相手は姿も形も見えない放射性物質.静かな周辺地域は不気味な雰囲気でした.
そこから南に進んでいくと、復旧工事もされていない常磐線の傾いた電柱やらが目に入り、久ノ浜駅のあたりで港のほうに入ったところの光景で言葉を失いました.すでにがれきはあらかた片付けられていたのですが、逆にその、なにもないがらんとした海まで見渡せる様子があまりにも異様で衝撃的でした.
6月:青森(八戸、不老不死温泉、十二湖)-秋田 移動距離:約1,610km
RICOH GR DIGITAL III
2月の青森旅行とほぼ同じルートをたどっての旅行.ただし下車したところが異なり、このときは八戸下車で八食センターで昼食をとり、西海岸の不老不死温泉で1泊しました.夕陽が沈むのを眺めながら露天風呂に入るというのは一度はやってみたかったので満足です.翌日の十二湖がかつて見たことのない透明度と美しい青さでこれもまた格別でした.
7月:新潟-富山-長野(松本) 移動距離:約650km
RICOH GR DIGITAL III
6月の青森とこの新潟・富山経由での長野旅行は両方ともJR東日本の「東日本パス」という割引切符を使いました.1日1万円で全列車乗り放題で2回まで指定席もとれるというのはなかなか使いでがありました.しかし、こういう切符があると、つい元を取ろうとしてムダに長距離移動するのは悪い癖ですね.このときも移動ばかりでした.
7月の松本は非常に暑く、かき氷が美味しかったことが記憶に残っています.
9月:愛知(名古屋)-三重(伊勢) 移動距離:約950km
RICOH GR DIGITAL III
できれば1年に1回、せめて2年に1回は伊勢詣でをしたいもの.ついでに名古屋でリニア博物館も見物したいし.ということで金曜の夜出発という変則的なパターンで出かけました.
名古屋から伊勢に移動している最中から天候が崩れ始め、到着する頃には大雨、そして参拝の最中も土砂降りという天候に恵まれない日程でした.
リニア博物館は期待値ほどではないというか、大宮の鉄道博物館のほうががんばってるなという印象でした.新幹線に展示が偏っているのはやはり経営の大半を新幹線に頼っているJR東海が運営しているので仕方のないところでしょうか.
11月:福島(塔のへつり、会津若松) 移動距離:約530km
Apple iPhone 4S
原発事故でまるで県全体が危険地帯であるかのように扱われがちの福島県.でも実際のところ会津地方などの山間部は部分的なホットスポットはあるにしても安全な地域が多いのも事実.直線距離で250km程度と日帰り旅行先としては手頃なので、紅葉には少し遅い時期でしたが出かけてみました.
鉄道で福島入りする場合には新幹線を使うのが一般的ですが、鉄道を趣味とするものとしてはやはり別方面から・・・ということで新宿出発の鬼怒川温泉経由で野岩鉄道や会津鉄道を使って旅行してみました.実はこのルートを使うのは2回目で、前回の旅行で気になっていた「塔のへつり」にも立ち寄ることができました.
個人的に会津若松といえば筆頭にあげるのが「さざえ堂」.江戸時代に建てられた、このトリッキーな二重らせん構造の建造物は何度訪れてもたまらないものがあります.チケット売り場のかたの話では地震発生時には相当揺れたそうですが、とりあえず損傷箇所はなかったそうです.
11月:宮城(仙台、松島) 移動距離:約730km
Apple iPhone 4S
これは旅行ではなく出張でした.仕事自体は前日の夜中で完了し、翌日は午後までに出社すればOKだったので、早めにホテルを出て松島まで行ってきました.復興工事の最中とはいえ、そもそも松島はそれほど津波の影響もなかったようで、観光船などの再開も早かったようです.しかし、客足は遠のいてしまい、観光で生活が成り立っている方々にとっては厳しい状況が続いているそうです.
12月:岩手(宮古、平泉) 移動距離:約1,270km
Nikon D700 + CarlZeiss Distagon 25mm F2.8 ZF
2011年最後の旅行ということで、贅沢にも「はやぶさ」のグリーン車を使って盛岡に.とはいっても、グリーン車はVIEWカードのポイント利用のアップグレードですが.盛岡から山田線で宮古に.震災のときには宮古駅前まで浸水があったようですが被害は免れたようです.しかし、そこから川の下流方面に歩いて行くと、鉄橋が流されて土台だけになった山田線や、1階ががらんどうになった建物などが見えました.宮古市庁舎の横を歩いていたときに、ここはなんか見覚えがあると思ってあとから検索したら、ものすごい勢いで真っ黒い海水が逆流して漁船や車が流されていた場所だということを知り、改めて恐怖を感じました.この日は嵐のような天候で歩くのがやっとのような状況でした.
翌日は盛岡から平泉に向かったのですが、今度は強風にやられて乗っていた列車が花巻で運転打ち切りとなってタクシーで平泉に向かう羽目に.タクシー代はJR持ちなので懐は痛みませんが、2時間のロスは大きかったです.平泉からの帰りも一ノ関に向かう東北線が運行しておらず、バスでやっと帰れたような有様でした.
移動距離を計算してみると、10,000kmオーバーになりました.
東北方面の旅行が多いですね.震災に微力ながら支援したい、でもボランティアできるほどの思い切りもなく・・・という中途半端さから旅行という形につながった感じでしょうか.
ちなみに全都道府県制覇までの道のりはまだまだ遠いです.
ココア飲みくらべ
寒くなってくると、暖まる飲み物がほしくなります.
近所のスーパーにココアを買いに行ったところ、バンホーテンのミルクココアと森永のミルクココアが売られていました.しかし結構お値段が違います.バンホーテンはスティックタイプで15.8gのものが12本(189.6g)、468円.森永のは袋入りで300g、348円.グラム単価でいうとバンホーテンが2.5円、森永が1.2円.倍くらい違います.
この両者、どれくらい味が違うのか、貧乏舌でわかるのか両方買って飲み比べてみることにしました.
Apple iPhone 4S + Hipstamatic(Lens:Melodie, Film:Alfred Infrared, Flash:off)
Apple iPhone 4S + Hipstamatic(Lens:Roboto Glitter, Film:Blanko Noir, Flash:off)
Nikon D700 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2 ZF
まずは森永ミルクココア、規定量+αくらいの量で作ってみました.
ちょっと味が薄めの印象.もうちょっと濃いほうが好みかな.
Nikon D700 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2 ZF
つづいてバンホーテンのミルクココア.こっちのほうが濃厚な印象.わずかな差ですがざらっとしたココアの触感が強い気がしました.
Nikon D700 + CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2 ZF
再び森永のミルクココア.こんどはたっぷりと.うむ、これくらい濃厚なほうが好みです.
両方飲み比べてみた感想としてはどちらも美味しく、自分には森永のミルクココアでも濃いめに作ったものがコストパフォーマンスがいちばんよいという結論になりました.
余談ですが、両方の粉をお湯で溶く前になめてみたところ、バンホーテンのは軽い塩気を感じました.原材料名を見るとやはり食塩が入っています.お汁粉に塩を入れて甘味を引き立てるのと同様に小技を効かせているようです.
2011年を振り返る-1 物欲編
今年も残すところわずかとなってきました.
終戦の次の大きな節目となったであろう2011年ですが、個人的観点から少しばかり振り返ってみたいと思います.
まずは物欲編.今年買ったものから(おおむね1万円以上のものをピックアップ).
1月 ニコン スピードライト SB-700
3月 パナソニック 24インチ液晶テレビ TH-L24C3
3月 CarlZeiss Makro-Planar 50mm F2 ZF
5月 HERZ ソフトダレスバッグ C-68-XS
6月 パナソニック 除湿乾燥機 F-YZGX60
7月 パナソニック 冷蔵庫 NR-B143W
8月 マツダ NC2ロードスター RS
8月 ソニー ポータブルナビ NAV-U NV-U77VT
9月 ハリスツィード ジャケット
10月 マンフロット 三脚 190CX3
11月 ECOLA ブランケット
3月の液晶テレビは、それまで使っていたブラウン管のテレビが地震の影響で水をかぶってダメになってしまったので急遽買ったものです.震災の翌日、3月12日に近所のヤマダ電機に行って買おうとしたところ、店中のテレビに煙を吐く1号機が映し出されていて恐怖感に襲われたのを覚えています.
震災の影響、というよりも原発の影響はほかの製品にも現れています.除湿乾燥機は湿度を下げてエアコンの稼働頻度を下げることを目的に導入したものですし、冷蔵庫も消費電力を抑えるためにリプレースしました.変わったところではブランケットも暖房費節約のためです.おかげで直近の電気代の請求額は昨年同月比で38%も減りました.
カメラ関連は本体の買い換えはなし.レンズ1本、スピードライト(フラッシュ)、三脚という周辺固めに終始した感じです.
コンピュータ関連はiPhone 4Sのみ.携帯電話のリプレースとしてINFOBARやArrows Zなどのアンドロイド系端末も検討していたのですが、ジョブズ追悼の意味もあってiPhoneにしました.現状のアンドロイド端末の状況を見るに、これで正解だったと思います.
iPad2は見送り、MacBookも2008Lateモデルが未だ現役です.そろそろ買い換えを検討する時期に来ているのかもしれませんが、大容量ストレージがほしいのでAirに行けず、かといって13インチのProでも重さを感じるし、と迷いが生じている状況です.
そして、金額的に突出した最大の買い物はロードスターです.RX-8がすでに8年が経過し次の車をと考えたときに、やっぱり屋根の開く車がいい、軽快な感じの車がいい、ということでロードスターに戻りました.オープンの2シータースポーツカーという特殊な車なので一般には受け入れづらいところが多々ありますが、余分なものをそぎ落とした必要十分な感覚はRX-8では味わえないものです.