2016/10/30
FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R
紅葉の季節ということもあって長野方面に出かけてきました.
長野に行くには新幹線と中央本線がありますが、今回は松本を起点に移動するので中央本線.スーパーあずさに乗って出発です.
FUJIFILM X-Pro2 + XF35mm F1.4 R
松本駅の車庫には次のスーパーあずさであるE353系が.量産試作車ができてから1年以上経過していますが、なかなか本導入にはいたりません.
FUJIFILM X-Pro2 + XF35mm F1.4 R
まずは松本城近くにある洋食店「おきな堂」でランチを.
注文したのはこの店名物のボルガライス.オムライスにチキンカツが乗せられたものです.
オムライス自体が美味しいのはもちろん、ドミグラスソースもしっかりと煮込まれてコクがあって美味しいのです.
FUJIFILM X-Pro2 + XF35mm F1.4 R
デザートに自家製プリンとコーヒーのセットを.
このプリンまで含めて、洋食の醍醐味を満喫しました.
FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R
松本駅に戻り、駅レンタカーで車を借りて1時間ほど離れたところにある七倉ダムへ.
松本の街中でもすでに紅葉は始まっていましたが、山中はまさに紅葉真っ盛り.
FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R
七倉ダムの駐車場に車を停めて、そこからタクシーで高瀬ダムに向かいます.
高瀬ダムは一般車通行不可のため、ここからはタクシーもしくは徒歩でしか行くことができません.
FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R
タクシーの車窓から見える、高瀬ダムの巨大さとたたずまいに圧倒されます.
高瀬ダムは「ロックフィルダム」と言われる、岩や土砂を積み上げて作られたタイプのダムで高さ176mという、黒部ダムに続く日本2位のサイズです.
FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R
FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R
展示されている巨岩.水没箇所から切り出された岩とのことです.
FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R
FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R
天端部分.
この日は天気は良かったのですが、さすがに10月下旬ともなると気温が低く、かなり凍えました.
高瀬ダムの見学期間は10月末までだそうです.
FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R
天端からダム下流側の眺め.つづら折りになった道路をタクシーが何台も走っています.ダムの表面に道路が作られていますが、それほど広い道路ではないのですれ違う時には片方が停車して待つかたちになっていました.
FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R
帰りのタクシーで運転手さんにお願いして、ダム下側に立ち寄ってもらい撮影.
大きすぎて真下からでは全容を収めるのも困難です.
FUJIFILM X-Pro2 + XF35mm F1.4 R
松本駅に戻り、レンタカーを返してから帰りの特急までの時間に駅前の「翁堂」でたぬきケーキとロイヤルミルクティーで一休み.
以前に黒部ダムを訪れたときもその巨大さに圧倒されましたが、コンクリートではなく岩や土砂を積み上げて作られた巨大な存在にはまた違った意味で圧倒されました.
2016/10/23
FUJIFILM X100T
2011年から毎年購入している数量限定のリンゴジュース「シャイニー初しぼりつがる」.2016年版が届きました.
冷やして飲んでみましたが、やはり美味しいです.スーパーやコンビニで手に入る一般的なリンゴジュースだってもちろんリンゴの味がするのは言うまでもないですが、ストレート果汁であることや生産地で収穫したてを搾っているせいか鮮度がまったく違う感じがします.一般的なリンゴジュースが口に含んでから喉を通るまでずっと同じ味がするのに対して、この初しぼりは味の変化があってリンゴの存在感を強いのです.
2016/10/22
立川シネマシティに『スター・トレック BEYOND』(注意:音が出ます)を観に行ってきました.立川に行ったのはもちろん極上爆音上映狙いです.
スター・トレックは今年で50周年を迎える長期シリーズ作品で、いくつものシリーズに分かれています.今回上映されたのは初期の日本語名「宇宙大作戦」を再構成したシリーズの3作目にあたります.
TVシリーズの1時間ものは科学的知見や人間ドラマなどやや考えさせられる内容のものが多いのですが、映画版は予算も潤沢なせいか派手な映像など娯楽的傾向が強いですね.今回も派手なアクションシーンが多く、スター・トレック自体に詳しくない方でも楽しめるように作られていると感じました.
ところで、初代シリーズである「宇宙大作戦」でスポック役を演じたレナード・ニモイが2015年2月に亡くなり、今作では敬意を表すシーンがありました.また、劇中でも主要クルーの一人であるチェコフ役のアントン・イェルチンが事故で亡くなっており、今回が遺作となったこともあってクレジットの最後に両名に捧げられています.
FUJIFILM X100T
シネマシティにはカフェが併設されているのですが、ピザ窯があって美味しいピザをいただくことができます.劇場内に持ち込みはできませんが、早めに行っていただいてきました.
2016/10/10
このブログの写真などもそうですが、私は富士フイルムのカメラ(X-T1 / X100T / X70)をメインに使っています.
富士フイルムのカメラは画像処理技術に優れており、普通に撮るだけで後処理の必要性を感じないほどのクオリティの画質を得ることができますが、それは画像処理だけでなく優れたレンズによるところも大きいと思われます.
富士フイルムのレンズはどれも素晴らしい.けれど、たまにはちょっと変わったレンズも使ってみたい.周辺減光(画像の四隅が光が行き届かなくて薄暗くなる)したり、収差(画像が流れたり歪んだり色合いがずれたりする)のあるようなレンズを.
ということで、ロシア(というかソ連)製のINDUSTAR-69(インダスター69)というレンズを富士フイルム Xマウント用に改造した製品をKING-2より購入しました.
Apple iPhone SE
X-T1に取り付けた状態.INDUSTAR-69は28mm F2.8.69は別に焦点距離などではなく、開発順かなにかの通し番号らしく、他に様々な番号の製品があります.
このINDUSTAR-69、もともとはチャイカ(ロシア語で「カモメ」の意味)というカメラについていたレンズだそうで、チャイカ2とチャイカ3はレンズ交換式(ただし交換できるレンズは出なかった模様)になっており、そのレンズをベースに改造した製品がこれというわけなのです.このレンズ、ライカLマウントと同じ径をしているのにフランジバック(フィルム面までの距離)がほんの少し短く、普通にLマウント用マウントアダプタを使うと無限遠にピントが合わないという問題が発生します.どうしてこのような微妙におかしな設計をした製品を作るのかは謎ですが(ソ連ではライカLマウントのコピー品が何種類も作られていたのでなおさら)、そういう事情もあってレンズだけを買ってきてアダプタをかませても使い物になりません.
X-T1に取り付けて戸惑ったのが絞り.てっきりピントリングの前後にあるものだと思っていたら、レンズ前玉のふちに1mmほどのギザギザのついたリングがあり、これを回して絞り値を変えます.ピントリングの方が軽いのでピント合わせした後で絞り値を変えようとするとピントが狂います.
Apple iPhone SE
ピントリングは引っかかりもなくスムース.もともとのチャイカが目測ピント合わせなので、ピントリングには目安となるような、イラスト(1mのところに人物1人、3mのところに人物3人、10m(なのかな)のところに家と木)が入っています.
Apple iPhone SE
購入したレンズにはレンズキャップが付属してこなかったので、代替品として富士フイルムの大判レンズキャップ45mmなるものを購入しました.
FUJIFILM X-T1 + INDUSTAR-69 28mm F2.8
Classic Chrome F2.8 1/2000秒 ISO800
試し撮りをしに、江戸東京たてもの園に.ここは東京都内にかつて建てられていた建造物が移築されており、茅葺屋根の農家の家から洋風建築、さらには商店や銭湯まであり、見物しても撮影しても楽しめるところです.
FUJIFILM X-T1 + INDUSTAR-69 28mm F2.8
Classic Chrome F2.8 1/2400秒 ISO800
FUJIFILM X-T1 + INDUSTAR-69 28mm F2.8
Classic Chrome F4 1/1600秒 ISO800
FUJIFILM X-T1 + INDUSTAR-69 28mm F2.8
Classic Chrome F5.6 1/1000秒 ISO800
絞りを変えつつ、F2.8、F4、F5.6で撮影.こうしてみると絞り開放F2.8だけ全体が白っぽく画質が緩いです.1段絞るだけでかなり改善されます.
FUJIFILM X-T1 + INDUSTAR-69 28mm F2.8
Classic Chrome F2.8 1/170秒 ISO800
FUJIFILM X-T1 + INDUSTAR-69 28mm F2.8
Classic Chrome F4 1/110秒 ISO800
FUJIFILM X-T1 + INDUSTAR-69 28mm F2.8
Classic Chrome F5.6 1/60秒 ISO800
室内で撮影.屋外で撮った時には周囲が暗かったのでわかりづらかったですが、絞りF2.8開放だと周辺減光が目立ちます.その反面、中央部分が白っぽく、陰影のついた画像になっています.F4とF5.6は全体がほぼ均一になっています.
APS-Cセンサーのカメラでこれだけ周辺減光が目立つのは、もともとこのレンズが付いていたチャイカがハーフサイズカメラでAPS-Cセンサーと同じようなイメージフォーマットであるからでしょうか.
ところでここ、銭湯で写真は女湯から男湯の富士山を撮ったものなのですが、こんなに男湯と女湯の境界が低くて問題なかったのでしょうか.
FUJIFILM X-T1 + INDUSTAR-69 28mm F2.8
Classic Chrome F8 1/60秒 ISO800
江戸東京たてもの園で自分が最も好きな眺めといえる、前川國男邸の室内.この柔らかな日差しの入りかたと影のつきかたは(この日は曇天でしたけど)見入ってしまいます.
FUJIFILM X-T1 + INDUSTAR-69 28mm F2.8
Classic Chrome F4 1/220秒 ISO800
写真館も移築されています.電気も不安定だった頃に、撮影に支障が出ないようにと2階にすりガラスの大きな採光窓をつけて撮影スタジオにしたもの.
F2.8だと緩かった中央の木馬?がF4だと立体感のある描写になりました.
FUJIFILM X-T1 + INDUSTAR-69 28mm F2.8
Classic Chrome F4 1/60秒 ISO1250
以前きたときはなかった(と思われる)旅館.宿泊者の薬売りのものでしょうか、薬箱が置かれています.建物だけでなく小物がしっかりこだわって置かれているのが魅力の一つです.
FUJIFILM X-T1 + INDUSTAR-69 28mm F2.8
Classic Chrome F4 1/280秒 ISO800
酒屋に置かれた日本酒の青い瓶.最短撮影距離で撮影しましたが、F4だと収差が残りつつもふんわりとした雰囲気が残っていいですね.
絞りを変えたりして撮り比べてみましたが、バランスよく撮れるのは1段絞ったF4ですね.ただし、このレンズは片ボケというか横位置で構えたときに左側の像の流れが激しく、絞っても改善されませんでした.絞り開放F2.8で撮るときはエフェクトをかけるくらいのイメージで、なおかつ周辺減光や像の流れを考慮して中央部分に被写体を収める感じで撮るのがよさそうです.