2020/12/31
2020年を振り返る、最後は物欲篇です.
■カメラ
1月 Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
正直いうと、あんまり深く考えずに買ったレンズです.程度のいい中古がネットで出ていたのでつい食いついてしまったとでもいうか.
APS-Cフォーマットのカメラで使用すると42mm程度になるので自分が好みとする28-35mmくらいの画角よりやや狭く、その点でも微妙かなと思っていたレンズではあるのですが、使ってみると画質が好みで画角的にも操作性的にもすんなり馴染み、お気に入りレンズになりました.そこそこ明るいので絞りで撮りかたに変化をつけられるのはいいですね.
あんまりレンズの性能云々とか詳しくないのですが、非球面レンズを使用していないので、特有の切削痕とおぼしき玉葱ボケなどと呼ばれる同心円状のボケが出ないのが気に入っています.非球面レンズを使用していないということは画質面でのマイナスがありそうな気もしますが、とくに不満もないですね.
2月 FUJIFILM X100V
X100T、X100Fに続いて購入した、X100シリーズの最新型.
近接域でソフトフォーカスレンズかと見間違うような描写を改めた新型レンズを搭載し、背面液晶がチルト対応になるなど、単焦点レンズであることを許容するならば欠点らしい欠点のないカメラに仕上がっています.あとはしいていえば手ぶれ補正機能が非搭載なことくらいですが、レンズシャッターでレリーズショックも皆無なので自分はそれほど大きな欠点だとは思ってないです.
X100シリーズは国内だけでなく世界中にファンがいるからかアクセサリも豊富で、専用のフードやサムレスト、ボディカバーなどを装着しています.
6月 FUJIFILM XF16-80mm F4 R WR OIS
個人的にはズームレンズは好んで使わないのですが、頼まれごとなどで撮影する際に単焦点では難しい面もあるので、汎用性の高いズームレンズを1本持っておこうということで購入しました.
XF18-55mm F2.8-4 R OISを下取りに出しての購入となります.XF18-55mmはX-T1のキットレンズとして購入したものでそこそこ古いのですが、描写は悪くなく信頼のおけるレンズでした.ただ、防塵防滴構造になっていないことと、広角端/望遠端ともにもう少し余裕がほしいという印象がありましたので買い換えたというわけです.XF18-55mmに比べると大きくて重たいレンズですが、悪天候でも多少の水濡れにも気を使わなくていいのは助かります.
■オーディオ
4月 SHURE AONIC 215
SHURE初の左右独立ワイヤレスイヤホン.SHUREのイヤホンはMMCXと呼ばれる規格によりケーブル部とイヤホン部が分離できる構造になっており、この「AONIC 215」もAONIC TW1と呼ばれるワイヤレス部分とSE215と呼ばれるイヤホン(ただし有線ケーブルは付属せず)のセットのような製品になっています.
販売開始直後に充電できない、通信がおかしいなどのクレームが頻発し、不具合のおきたモデルについては回収する旨の告知が出されましたが、自分のものはほぼ問題なく使えているので(たまに充電部分が接触不良になるものの端子を擦れば解決する)、返品せずそのまま使用しています.結局、いったん販売中止になって再発売されるの半年くらいかかったので、返品して新しいものを待ち続けるよりよかったかなと思っています.
当初はSE425を接続して使用し、途中からAONIC 4にて使用しています.左右独立のBluetoothイヤホンは音の途切れなどが起きやすいのが難点ですが、ほとんど気にならないレベルで使用できています.また、外部の音を取り込むモードも付いており、かなり実用的なので重宝しています.難点としては、ワイヤレス部分にボリュームも曲送りもスイッチがついていないことでしょうか.できるのは電源のON/OFFと再生/一時停止、外部音取り込みのON/OFFのみです.まあその辺は次のモデルに期待でしょう.
6月 SHURE AONIC 4
SHURE SE425を気に入って使用していましたが、もうちょっと低音がほしいかなと思っていたところに発売された後継機.
SE425は2基のBAを搭載したモデルですが、AONIC 4は低音部をダイナミック型に置き換えた、1DD+1BAモデルです.SE425のモニタリング寄りの音質に比べてリスニング寄りになったという評判でしたが、購入してみると低音に力強さがあるものの過度の味付けはなくバランスのよい音で気に入りました.電車の騒音などで低音が失われがちな通勤用としてAONIC TW1との組み合わせで使用し、SE425は有線接続で自宅用に使うことにしました.
11月 SHURE AONIC 50
COVID-19の影響で自宅にこもることが多くなり、周囲の騒音から隔絶されたいときなどのために購入しました.
当初の価格が5万円近くして、ちょっとその値段では様子見だなと思っていたところ、11月に新色のホワイトが発売され、そのタイミングで期間限定の値下げがあり、さらにヨドバシで限定特価的な値付けで販売されたので35,000円ほどで購入できました.
音質はSHUREらしい上から下まで綺麗に出るモニタリング寄りの音質で聴き疲れしない音です.重量はあるもののバランスがいいのか長時間つけていても痛みなどはないのも美点です.
Bluetoothの音質がかなりいいことに加えて、USB-Cケーブルで有線接続するとさらに高音質になり、アナログオーディオケーブルも使える(ただしヘッドホン側は2.5mm端子)など、汎用性も高く、バッテリの問題さえなんとかなれば長く使えそうです.
■そのほか
5月 Apple iPhone SE2
iPhone 8からの買い替えです.8もSE2も『PRODUCT RED』ですが、赤の色味が結構違います.個人的には深みのある8の赤のほうが好みです.
8の使用開始から2年たち、そろそろバッテリが心配になってくる頃かなと思ったのと、当時発売されていた11より小型のものがほしいと思ったこと、あとはCOVID-19の影響で顔認証よりも指紋認証のほうがよかろうという判断でSE2を選びました.
マスク必須の状況ではやはり顔認証よりも指紋認証のほうが便利というか、店舗でパスコードを打ったり、マスクを外さなくてはならないことを考えるとスマートです.マスクが必要ない世の中になったら顔認証の使える12 miniなどを検討したいと思います.
6月 ロードスター車検+CarPlay取り付け
純正ナビの地図更新が終了し、また地図データを更新するためだけに5万円(3年分、しかも年に1回だけ更新)支払うのももったいないなと思い、だったらもうちょっと費用がかかってもいいからということでCarPlayを接続するためのレトロフィットキットを申し込んで取り付けてもらいました.
取り付け後、Apple MapsやGoogle Mapsを使ってナビをテストしてみましたが、これを常用するのは無理というレベルのナビしかしてくれないことがわかり、結局は有料のカーナビタイムを使用することに.
取り付け後、iOS13からiOS14になり、カーナビタイム側の性能も上がって手放せない存在になりました.
7月 犬印鞄 スクエアトートA4(仕事用鞄)
荷物がちょっと多くなってきたこともあって、悪天候のときに使用する帆布製の鞄を新調しました.天気がよいときは革製の鞄を使うのですが、濡れるとシミや汚れなどの原因になってしまいますし.
帆布製で口の部分がジッパーで開閉できることもあって天候を気にせずMacBookなどを持ち運べるのは便利です.
8月 SEIKO PRESAGE SRRY039
限定モデルの腕時計です.文字盤のハニカム模様が気に入ったのと、レディスサイズで34mmのものが用意されており、デザイン的にそちらのほうがバランスが取れているのが魅力で購入しました.昔の腕時計とか見ていると、男性向けでも35mm近辺のものが多いのですよね.あまり腕の太くない自分としては昨今の40mmを超えるサイズは持て余し気味なのであえてレディスサイズを選びましたが、しっくりきます.バンドだけ男性が使うには細すぎだったのでDバックルともども交換しました.
12月 Amazon Kindle Oasis
年末も近くなり、外出もままならない状況が続いていることをふまえ、読書環境を充実させようと思って購入しました.Kindleの読書端末はすでにPaperwhiteを所有していますが、夜間など薄暗いところで読むとバックライトの青味が目に厳しいのでバックライトの色味が調節でき、なおかつページ送り/戻しのハードウェアボタンがついたOasisを選んでみたというわけです.Paperwhiteと比べて同じスペック(容量、4G回線や広告の有無)で2倍くらいしますので買うのをしばらく悩んでいましたが、実際に買ってみると価格差ほどの違いはないものの「いいもの」感が伝わってくる製品でした.目に優しいのも魅力ですが、画面をタッチせずともページ送り/戻しができるのは地味ながら便利です.
去年の物欲まとめを振り返ると、
・車検があるのでお金がかかる、CarPlayは取り付けたい→取り付けた
・X100Fの後継が出るらしい、防塵防滴に期待→条件付きで防塵防滴になったX100Vが出たので買った
・XF16-80mmの買い替えはまだしていない→買い換えた
・GR IIIを買うか迷っている→いまだに迷っている
・時計は打ち止め→1個買っちゃった
というような感じで、順当な出費をしている感じでしょうか.
残念なのは、カメラ関連としてボディ1台とレンズ2本を買っているのに、外出機会がほとんどなかったことです.ちょこっと散歩に出たりして撮影すればいいのですが、なんかそういう気分にならない1年だったんですよね.
来年はどうでしょうか.2020年は自分としても(そして世間一般でも似たようなものかもしれませんが)なんか無為に過ごして棒に振った1年だったような気がします.早いところ、気兼ねなく旅行に出られるようになることを願っております.
財政面では今年の影響が時間差で来そうで、あんまり派手な出費は望めないかもしれないですが.
2020/12/29
今年も残すところあとわずか.
ということで恒例ですが1年を振り返ります.
まずは音楽と映画篇.
■音楽
去年にも増して、新しいものを聴かなくなってきており、自分ながら不安になってきます.歳を取るというのはこういうことなのかもしれませんが.
余談ですが、自分はApple Musicを契約しており、サブスクリプションのサービスの恩恵に預かりつつも、気になったものは(ダウンロード購入ですが)購入するように心がけています.というのも、とある一件でサブスクリプションで聴けるものは、いくら手元にダウンロードできたとしても配信側(レコード会社など)の意向によりいつでも聴くのを止めさせられるということを思い知らされたためです.アーティストが引き下げたいというのならまだ理解できますが、アーティストがなにか不祥事を起こしたのでレコード会社が販売を中止して引き下げます、というのはちょっと納得できないですね.様々な利権や思惑が絡むのはさておきとして、CDにせよダウンロード購入にせよ、「お金を出して買っているので他人の意向で聴くのを止めさせられることはできない」という状況を持っておくことは重要なのかなと思いました.
■映画
1月 『フォード vs フェラーリ』
1月 『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』
1月 『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』
2月 『1917 命をかけた伝令』
2月 『ミッドサマー』
7月 『AKIRA 4K レーザーIMAXデジタルリマスタ版』
8月 『ダンケルク、インセプション、インターステラー』ノーラン祭り
9月 『TENET』
2月から7月まで映画館に足を運ばない状況が続いてしまいました.
7月に観た『AKIRA』は4月に上映していたのですが、途中で映画館が休館になった影響で休館明けでまた上映してくれたので観にいった感じです.音響も手が加えられており、大画面で観るAKIRAは観にきてよかった、あのまま上映中止になっていたら悔やまれただろうなと思いました.
『ミッドサマー』は自分のキャパシティを超えたホラー映画でしたので、途中から目を閉じる、薄めで映像が変わってないか確認、再び目を閉じる、というような状況でした.またこういうときに限って真ん中のいい席が取れたりするので逃げることもできないんですよね.
R15指定だったのでそれほどグロテスクな描写はないだろうと思っていたのですが、映倫の判断するR指定はグロテスク描写は関係なく局部が映っているかどうかでしか判断してないんだろうなということを思い知らされました.
COVID-19の影響で映画館が休館になった影響で上映スケジュールも大幅に狂い、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』は年始から予告編を見ていますが、いまだに上映されてないですね.『007』がキラーコンテンツである欧米ではその煽りをくらって大手の映画館が休館し続けている状況です.自分が期待していた『キングスマン』の新作も上映が1年先送りです.またディズニーの映画に至っては予告編をさんざん流していたのに配信のみになってしまいました.
そうした上映スケジュールの狂いもあって、リバイバル上映が多かったのも今年の特徴です.なかでも収穫だったのは9月の『TENET』(これも本来であればもっと早く上映するはずだったのですが)にあわせて「ノーラン祭り」と称して、クリストファー・ノーラン監督の過去の作品がいくつも上映されたことです.配信などで自宅でも観れますが、たとえどんなに自宅でいい環境を整えようとも映画館の環境を超えるのは無理というもの.スクリーンサイズはもちろん、4DXに至ってはいわずもがなです.ということで、『ダンケルク』を4DXで、『インセプション』と『インターステラー』をレーザーIMAXで観ることができました.
『TENET』はクリストファー・ノーラン監督らしいというか、時間の流れを操るものでした.ただ、操りすぎというか手が込みすぎていて1回観ただけではわからないところが多すぎだったので2回観に行き、パンフレットも買って解説を読んでようやく大まかなところを理解した感じです.コアなファンにはたまらないですが、ライト層には厳しい作品かなという印象です.
10月以降は観に行きたいと感じさせる作品がそれほど見当たらず、さらにそれに加えてCOVID-19感染者の増加が顕著になってきてしまったこともあって再び映画館から足が遠のいている状況が続いています.来年はもろもろ上向きになってもらえるとよいのですが.
2020/11/22
FUJIFILM X100V
ShureのAONIC 50を購入しました.
このご時世、自宅にいることが多く、集中して仕事をしたいような場合でも集合住宅ゆえの周囲の煩さに気が散ってしまうこともあります.イヤホンを使ってもいいのですが、長時間のイヤホンは耳にもよくないといいますし、だったらヘッドホンを購入するかと思ったわけです.
選択肢として考えたのは以下のようなもの.実際に試聴して選びたかったのですが、このような状況では店に出かけるのも気が引けてしまい、今回はネットのレビューをあれこれと見て判断しました.
・ソニー WH-1000XM4
・DALI IO6
ソニー WH-1000XM4はワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホンとしては王道ともいえる製品.型番末尾のM4が示すようにmk4、4世代目となり性能的にも熟成されています.性能には定評があり、ユーザの状況を判断してノイズキャンセリングを自動調整し、AIによりハイレゾ級にアップスケーリングするなど、いわゆるハイテクてんこ盛りの機種.音質は低音強めとのこと.ソニーの音響製品は上位機やモニタ用製品はフラットですが、中級機くらいまではドンシャリ気味に味付けをしてくる傾向があります.おそらくはこの製品もそうした部類なのでしょう.
DALI IO6はスピーカーメーカーとして有名なデンマークのメーカーの製品.デザインは惹かれたのですが、ヘッドホン初開発の製品ということでちょっと情報も少なく、見送り.
Shure AONIC 50を選んだのは、イヤホンですでにSE425やAONIC 4を使用しておりモニタリング寄りの音質が自分の好みであること、レビューなどを見ても評判が悪くないことがポイントでした.個人的にブラウンが好みの色だったこともあります.それから、ちょうど価格の見直しが入って値下げされたことに加えて、ヨドバシカメラで特売的な値付けをしていたので(3日くらいで戻ってしまったのでいいタイミングで買えました)、それも大きかったです.
FUJIFILM X100V
FUJIFILM X100V
AONICシリーズらしく、AONIC 4やAONIC 215と同じく帽子でも入っているんですかと思いたくなるような円筒形のパッケージです.
しかも巨大.手前にあるのは12インチのMacBookですが、イヤホンではなくヘッドホンとはいえここまで大きいとは.
FUJIFILM X100V
FUJIFILM X100V
しかもそのパッケージ(直径約27cmありました)いっぱいにキャリングケースが収まっています.こういうところに国土の違いというかアメリカンな雰囲気を感じます.もうちょっとコンパクトにできなかったのかと.
FUJIFILM X100V
FUJIFILM X100V
同じことを思う方がいたようで、ネットで検索したらぴったりのケースを紹介されていましたので、自分もAmazonで同じものを購入しました.Geekria ヘッドホンケースです.対応機種として出てはいませんが、このようにあつらえたかのようにぴったり収まります.素晴らしい.
FUJIFILM X100V
付属品はそれほど多くなく、アナログ有線接続するための音声ケーブル、充電/USB接続用のUSBケーブル、あとは簡単なマニュアルくらいです.
FUJIFILM X100V
R側には上から順に、外音取り込み/ノイズキャンセリング用スライドスイッチ、ボリューム/再生/早送り巻き戻しスイッチ、電源スイッチ、USB-C端子があります.
外音取り込み/ノイズキャンセリング用スライドスイッチは3段階になっており、上が外音取り込み、真ん中がオフ、下がノイズキャンセリングです.ノイズキャンセリングは通常と最大の2種類あり、どちらを使用するかはスマートフォンのアプリで設定します.また、外音取り込みの取り込み音量もアプリで設定します.AONIC 215(AONIC TW1)でも同様に外音取り込み設定ができ、自分は最大にして使用していますが、そうするとイヤホンをつけたままでも普通に会話可能なので重宝する機能です.
FUJIFILM X100V
一方、L側にはアナログ音声のみ.しかもこの端子、2.5mmなのですよね.3.5mmだったらケーブルの長さの選択肢も増えるのですが.もっとも、自分はアナログケーブルで接続することはほとんどなさそうなので問題ないですが.
FUJIFILM X100V
肝心の音質について.
再生側はiPad mini 5、iPad Pro 11inchを使用し、アナログ有線接続、Bluetooth、USB-C接続で聴いてみましたが、アナログ有線接続はやや落ちる感じです.iPad側のアンプやD/Aコンバータの性能がそれほど高くないのが原因でしょう.なので有線よりも無線のBluetooth接続のほうが高音質だと感じました.それよりも高音質だと感じたのがUSB-C接続です.AONIC 50搭載のD/Aコンバータはかなり高品質だという評価で、たしかにBluetooth接続よりも力強さを感じました.とはいえ、USB-CでしかもUSB2.0ではなく3.1などの高速転送可能なケーブルは非常にごついため取り回しに難があります.なので若干音質が落ちるとはいえBluetooth接続のほうが煩わしさもなくていいですね.
音の癖はあまり感じられずモニタライクな音の出方をすると感じました.ソニーのWH-1000XM4と比べて低音が弱いという評価をしているレビューをよく見かけますが、ソニーのほうが低音を強調しすぎているだけでその音に慣れてしまうと弱く感じてしまうのでしょう.ただ、いわゆるドンシャリのほうがノリがよく感じられるのもまた事実であり、そのためロックとか打ち込み系のEDMを聴くような場合にはWH-1000XM4のほうが馴染みそうです.手持ちの音源をあれこれと聴いてみた感じではジャズやラテン系のアナログ系楽器の音色がいちばん気持ちよく聴ける印象でした.
残念ながら現状のような自宅にこもりがちの生活はもうしばらく続きそうですが、せっかく購入したいいヘッドホンですので、これで乗り切りたいと思います.使うかどうかはわかりませんが、マイクもついておりネット会議や通話も可能ですし.
2020/08/15
FUJIFILM X70
agのTWS03RというBluetoothイヤホンを購入しました.価格は5,980円です.
agというメーカーはまったく知らなかったのですが、finalブランドのイヤホンを製造しているS’NEXTという会社が手頃な値段でいいものを作るというコンセプトで展開するブランドだそうです.agというのは「有り難き」から、TWS03RのRは「らうたし(かわいい、いとおしい)」という古語から持ってきているのだとか.
FUJIFILM X70
付属品はイヤホン本体とイヤホンケース兼充電器、SS/S/M/Lのイヤーパッド、充電ケーブル.特に変わったものはついていない、スタンダードな構成です.
FUJIFILM X100V
カラーは6色あり、グリーンを選択しました.どの色も落ち着いた色合いをしています.イヤホン本体もケース兼充電器もざらっとした手触りで、とかくツルツルとした感触の多いイヤホンの中では一風変わった雰囲気です.
丸みのあるイヤホン本体はコンパクトかつ軽量(4g)で、耳にすっぽりと収まります.自分の耳では収まりがいいのか外れるようなこともなく、長時間つけていても痛くなるようなこともありませんでした.
FUJIFILM X100V
充電中は赤ランプが点灯します.イヤホンのボタンを押して赤→青とランプが切り替われば充電完了のようです.連続動作時間は5時間.ケース兼充電器と合わせて17時間.必要十分な感じですね.イヤホン自体は左右で同じなので左右入れ替えても充電されます.
左右それぞれ1つづつハードボタンが付いていますが、このボタンで「再生/停止」「曲送り/曲戻し」「ボリュームUP/DOWN」「着信/通話終了」「Siri/Googleアシスタント呼び出し」が可能です.3度押しまでしなくてはならないのですが、ざっと使った感じでは誤作動もなく使えました.電源はケースの出し入れと連動しています.
FUJIFILM X100V
FUJIFILM X100V
ケースは丸みを帯びてかわいらしい形状をしています.サイズは手に収まるくらいでかなりコンパクト.
FUJIFILM X100V
残念なことにmicroUSBポートを採用しています.いまどきの製品であればUSB Type-Cを採用してほしいところです.
肝心の音質について.
低音がやや強い気もしますが、バランスを崩すような過剰な味付けはされていません.手持ちのイヤホン(Shure AONIC4+AONIC TW1)と比べると、解像度不足や低音の締りの悪さを感じますが、これはAONIC4の音作りの性格や価格差を考えると仕方のないところです.外で使うより、寝る前に曲を聴きたいというような目的で購入したので、よくいえば角の取れた音色はあっているともいえます.
コーデックはSBC/AACのみなので、iPhoneユーザは問題ないにしても、AndroidユーザですとAptX対応していればいいのにと思う人も多そうです.
結論としては、6千円で左右分離タイプのイヤホンとしてみるといい音質をしています.見た目もよく、このレベルの製品がこの値段で買えるってすごいなと思いました.そんなに高いものは買えないけど左右分離タイプのイヤホンが欲しいという人にはオススメできる製品です.
【2020.08.20 追記】
Apple iPhone SE2
Apple iPhone SE2
音質を改善するべく、イヤピースをSpinFitのCP360に交換しました.
サイズL/Mという、MサイズとLサイズが1セットずつ入ったものを購入し試したところ、Lサイズが自分の耳にはあっているようなのでそちらを使っています.SpinFitはShure SE425で使用しており、音質がはっきりした感じになるので標準のイヤピースで感じていた解像度不足や低音の締まりの悪さを期待していたのですが、期待以上にかなりいい音になりました.取り付けるのにかなり苦労しましたが(そして一度取り付けると外すのにも苦労する)、汚れたりダメにならない限りは交換する必要性がなさそうです.
2020/06/06
Shureのイヤホンは昨年購入したSE425と、BluetoothレシーバとセットになっているAONIC 215付属のSE215を使用しています.
解像感の高いSE425の音色と低音に力のあるSE215の音色、どちらも好みなのですが、それを兼ね備えたようなイヤホンAONIC 4が発売されたので、購入しました.
Apple iPhone SE2
AONIC 215のときにイヤホンのケースとは思えない巨大さで驚きましたが、AONIC 4も同じサイズのパッケージでした.直径18cmもあります.円柱形をしているのですが、下に滑り止めがついていて転がらないようになっています.謎の配慮です.
Apple iPhone SE2
中身の配置もAONIC 215同様です.ケースも同様に円形をしていてジッパーで開閉するのですが、AONIC 215のようにバッテリや充電ユニットを搭載しているわけではないので、ややコンパクトになっています.
FUJIFILM X70
丸くてコロンとした形状をしています.耳に装着した時に外側がクリアになっており、中身が見えるようになっています.こうしてみると結構メカメカしいです.SE425はバランスド・アーマチュアユニットを2基搭載した2BAモデルでしたが、AONIC 4は低音用のダイナミック・ドライバユニットを1基、高音用のバランスド・アーマチュアユニットを1基搭載した、ハイブリッドモデルです.
耳に接する側には大きく「4」とプリントされています.
FUJIFILM X70
SE425との比較.外見はSE425のほうがロゴや型番がエンボス加工されていることもあってか高級そうに見えます.
聴き比べた印象ですが、
・SE425のほうが音域に偏りなく出ているのに対し、AONIC 4はやや低音が強め.とはいえ、バランスを崩すほどではない
・SE425はモニタリング的な音であるのに対して、AONIC 4は勢いがあって聴いて楽しむタイプ
・SE425よりもAONIC 4のほうが音の広がりを感じる
・SE425付属のケーブルのほうがAONIC 4付属のリモコンマイク付きケーブルより音がいい
というような感じでした.
FUJIFILM X70
外出時に使用するイヤホンをAONIC 4とAONIC TW1の組み合わせで使用し、家で聴く用にSE425を使用することにしました.
SE215とリモコンマイク付きケーブルの組み合わせでネット会議用に使用しようかと考えていますが、遮音性が高すぎるのも一長一短かなという感じではありますね.