2020/12/30

2020年を振り返る – 旅行篇

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 16:09

2020年を振り返る、旅行篇です.
……といっても、今年は空振りも同然でしたね.

1月 松本・飯田線

FXP31230

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM

 2019年に続いて年明けに松本に出かけてきました.2019年のときは雪深い南小谷まで出向き、再び松本から中央線で帰ってきましたが、今回は飯田線まわりで豊橋から新幹線に乗るルートを利用しました.
 このときはまだ世間も騒がしくなく、気兼ねなく旅行できる状態だったのですが.

2月 静岡(日帰り)

FXP31328

FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

 2月に入り、国内にも徐々に感染者の情報が伝えられるようになってきた状況で、「遠出は避けたいけど日帰りでちょっと出かけたい」という観点から静岡に.この段階で新幹線はガラガラで、混雑を避けようとグリーン車を使ったらほとんど乗客がいませんでした.
 新富士で下車してつけナポリタンをいただき、岳南電車に乗車し在来線で静岡まで行き、静鉄電車に乗って新静岡と新清水を往復して新車を堪能し、帰る前に静岡おでんをいただくという、鉄道と食べ物を満喫する濃厚な旅行でした.

9月 銚子(日帰り)

FXP31856

FUJIFILM X-Pro3 + XF16-80mm F4 R WR OIS

 夏が過ぎ、感染者もひと段落しつつある状況で、例年であれば7月に行っていた銚子に日帰りで出かけてきました.
 賑わいはそこそこあったものの、毎回訪れているヤマサ醤油の工場は見学スペースが閉じられていたりと例年とは異なる状況のところもありました.

 今年は他に1回、用事があって静岡に出向いたくらいで、計4回しか東京都以外の地を踏まなかった1年でした.例年12月に出かけていた北関東/福島方面のあんこう鍋旅行もなしです.車での遠出もないので、今年は3回しか給油をしていない有様です(まったく車を動かさないのもよくないので、夜中にどこにも立ち寄らずドライブに出かけたりしています).
 安心して旅行に出かけられる日が早く帰ってくることを強く望んでおります.

2020/09/27

銚子旅行

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 12:30

FXP31712

FUJIFILM X-Pro3 + XF16-80mm F4 R OIS WR

 COVID-19の影響で外出もままならない昨今.
 2月に静岡に出かけて以来、7ヶ月ぶりに東京都以外の地を踏むべく銚子に出かけてきました.

FXP31728

FUJIFILM X-Pro3 + XF16-80mm F4 R OIS WR

 東京駅から約2時間で銚子駅に到着.いつもであればすぐに銚子電鉄に乗り換えるのですが、COVID-19の影響で減便されており特急に接続する列車が運休となっています.なので45分後の列車を待たなくてはなりません.

FXP31729

FUJIFILM X-Pro3 + XF16-80mm F4 R OIS WR

 銚子に行ったら、ヤマサ醤油の工場に行って醤油ソフトクリームをいただくのがいつものパターンだったのですが、醤油工場もCOVID-19の影響により工場見学の受付を中止しています.いろいろなところに影響が出ています.
 なので、銚子駅前の通りをまっすぐ歩いたところにある、「銚子セレクト市場」に行って、醤油ソフトクリームをいただいてきました.

FXP31739

FUJIFILM X-Pro3 + XF16-80mm F4 R OIS WR

 銚子電鉄に乗り込んで、まずは一日乗車券「弧廻手形」を入手.銚子旅行の第一歩はここからです.

FXP31749

FUJIFILM X-Pro3 + XF16-80mm F4 R OIS WR

FXP31748

FUJIFILM X-Pro3 + XF16-80mm F4 R OIS WR

 君ヶ浜駅で下車.初めて降りる駅です.
 もともとは神殿風の作りだったそうですが、建物が劣化してきて上物が落ちてくると危険ということで撤去した結果、柱(の残骸)だけが残されたそうです.

FXP31753

FUJIFILM X-Pro3 + XF16-80mm F4 R OIS WR

 この辺りで畑と列車をからめた写真でも、と思っていたのですが、いまはなにも植えられておらず空振りでした.7月だとキャベツやとうもろこしが育っているので、夏場に撮影場所も含めてリベンジしたいところです.

FXP31767

FUJIFILM X-Pro3 + XF16-80mm F4 R OIS WR

 次は本銚子駅で下車.ここで緑のトンネルを抜ける列車を撮影しようかと狙っていましたが、9月だとやはり樹木に勢いがないですね.これも初夏でないと狙い通りの写真にはならなさそうです.
 あと、列車で移動しつつ撮影もして…… というのが鉄道好きとしては理想ではあるのですが、減便された状況ではなかなかそれも難しいなと感じました.

FXP31778

FUJIFILM X-Pro3 + XF16-80mm F4 R OIS WR

FXP31770

FUJIFILM X-Pro3 + XF16-80mm F4 R OIS WR

 本銚子駅から漁港のほうまで歩き、「丼屋 七兵衛」でお昼を.
 ここの名物はイワシの漬け丼なのですが、イワシは入荷しておらず、サバの漬け丼を選択.イワシのシーズンは7月から8月なのですが(「入梅イワシ」と呼ばれて脂がのっている)、今年は7月で水揚げが終わってしまい、8月はほとんど入ってこなかったそうです.

FXP31777

FUJIFILM X-Pro3 + XF16-80mm F4 R OIS WR

 とはいえここは青魚専門店(マグロとかも置いてはいますが).サバの漬け丼はサバ独特のクセもなく、大満足でした.

FXP31791

FUJIFILM X-Pro3 + XF16-80mm F4 R OIS WR

 再び銚子電鉄に乗り込んで犬吠駅に.この日は天気が悪く、海も荒れ模様ということでしたが、実際に海岸近くにやってくると想像以上の荒れっぷりでした.

FXP31804

FUJIFILM X-Pro3 + XF16-80mm F4 R OIS WR

 あの有名な東映のオープニング映像「荒磯に波」は犬吠埼で撮影されたものですが、その場所は現在は遊歩道が崩壊して立ち入りができません.犬吠埼の崖の下は遊歩道が作っては波で壊されの繰り返しで、残骸となっているところが多いのです.それだけ波が荒いということなのでしょう.
 同じ場所ではないですが、なかなかの荒々しい波が撮れました.どんよりとした雲と海、そして岩.カラーで撮ってもモノクロの世界のような画像なので、だったらモノクロ(フィルムシミュレーションACROS)で撮ったほうが雰囲気出るかなと思ってアンダー目にして撮影してみました.

FXP31815

FUJIFILM X-Pro3 + XF16-80mm F4 R OIS WR

 犬吠埼から少し離れたところにもう一つ「長崎鼻」というところにも灯台があります.
 自分はそこの誰もいない、隔絶された雰囲気、しかも灯台も犬吠埼のもののような華のある外見ではなくただの円筒状というのが好きで何度か訪れたのですが、この状況で行くのは自殺行為のように思えたので今回は遠慮しておくことに.

FXP31851

FUJIFILM X-Pro3 + XF16-80mm F4 R OIS WR

 日帰り温泉でまったりし、犬吠駅の売店で「ぬれ煎餅」や「まずい棒」など大量に買い込み、夕飯をいただき(初めて行ったところなのですがいまいちでした……)、外川駅のノスタルジックな様子を撮影して銚子の夕暮れ時を堪能しました.

FXP31856

FUJIFILM X-Pro3 + XF16-80mm F4 R OIS WR

 9月だと18時くらいにはかなり暗くなってしまいます.
 銚子電鉄の皆様、1日ありがとうございました.

 個人的に思う銚子のベストシーズンは7月でしょうか.青々と育った野菜畑の中を走り抜ける銚子電鉄、入梅イワシのシーズンなどももちろんあるのですが、海が近いこともあって都心部よりも気温の上昇が抑えられるのでやや涼しいのもポイントです.冬場も気温低下が緩やかなのでサバ好きのかたは冬も狙い目かもしれません.

2020/02/20

日帰り静岡旅行

Category: 旅行・観光,鉄道,食べ物 — Annexia @ 23:05

FXP31318

FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

 日帰りで静岡に旅行に行ってきました.
 自分は静岡出身だもんで、わざわざ静岡に旅行なんて…… と思っていたのですが、同行する元同僚からいくつか自分も行ったことのない場所の提案を受けたので、そういうのもアリかなーと思いつつ出かけた次第です.
 まずは東京駅から新幹線で.もちろんこだまで.

FXP31328

FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

 今回は往復ともグリーン車で.グリーン車なんて豪勢なと思われそうですが、EX-ICの早期割引を使うとこだまのグリーン車は指定席料金+αくらいの安価な追加料金で乗車できるので、ちょっとの出費で安楽な旅ができるのは悪くないですね.

IMG_8174

Apple iPhone 8

 新富士駅で下車します.たぶんこの駅、初めて利用した気がします.
 松本駅には「お城口」という名前の出口があるのですが、ここでは「富士山口」があります.さすがです.

FXP31331

FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

 新富士駅は東海道本線と接続していない、新幹線だけの駅です.なので富士駅に接続し街中に向かうバスが出ています.今回は終点まで乗車しました.
 注目すべきポイントはバス停の「1」と書かれている富士山のイラスト.右側に出っ張りがあります.これは「宝永山」という、富士山を静岡県側から見たときに見える山です.このバス停に限らず、あちこちにある富士山のイラストがこの出っ張りをきちんと描いているのが静岡県東部らしさといえるでしょう.静岡県でも静岡市など中部までやってくるとこのこだわりは見られなくなります.

FXP31338

FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

 終点の吉原中央駅(駅とつくけど鉄道駅ではなくただのバス停)まで乗車し、少し歩くと今回の旅行の目的地の一つである「アドニス」に到着します.

FXP31340

FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

 この店の名物「つけナポリタン」です.つけナポリタンの存在を知ったのは数年前.もはやどこで知ったのかも記憶にないのですが、ようやく食べることができました.
 正直、食べるまでは単なるキワモノ的なものだと思っていたのですが、予想をはるかに覆す美味しさでびっくり.スープは濃厚なトマトソースで旨味が効いているし、具材も味玉(ピンクだったので醤油だれではなくトマトソースにつけているのでしょう)や大ぶりの蒸し鶏、青梗菜、そしてチーズとたっぷり.麺は「ナポリタン」からパスタの麺を想像していたのですが、これはどちらかというとつけ麺の麺のようです.太麺で食べ応えもあって満足でした.
 お店にも注意書きがされていたのですが、麺の茹で時間が長めにかかるのと同時に調理できる人数に限りがあるので混雑している状況だとかなり待たされてしまうそうです.自分たちはつけナポリタンのサービスの始まる直後に入ったのでそれほど待たずに食べることができました.

FXP31351

FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

 店から歩いて10分ほどで岳南電車の吉原本町駅に到着します.ここから2駅、吉原駅まで岳南電車に乗車します.

FXP31358

FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

 京王井の頭線の車両を改造して両運転台にして1両で運行できるようにした車両で、なかなかの可愛らしさです.

FXP31357

FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

 イベントや記念乗車券ではなく、ふつうに硬券が使われています.もちろん無効印を押していただいて持ち帰りました.

FXP31370

FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

 吉原駅でJR東海道線に乗り換えて静岡駅に向かいます.この211系も国鉄末期の車両で数年で運行終了になりそうです.

FXP31375

FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

 静岡駅から数分歩いたところにある、静岡鉄道の新静岡駅に.ここが今回の旅行の2つ目の目的地です.
 新静岡駅と新清水駅を結ぶ路線で、地方私鉄としては驚きの日中でも7分間隔で運行しています.このくらいの運転間隔だと乗る側も時刻を気にせず気軽に乗れるのがいいですね.

FXP31384

FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

 旧型車両である1000形.ヘッドマークがついているように、もうすぐ引退です.

FXP31392

FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

 鉄道友の会静岡支部による「おれんじ賞」受賞車両です.鉄道友の会に静岡支部があることも、またそこで「おれんじ賞」なる賞を授与していることも知りませんでした.

FXP31391

FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

 1000形の運転台.あとで出てくる新型車両A3000形と比べてもごちゃっとしている印象です.

FXP31408

FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

 新静岡駅を出た列車は国道1号線と並行して走り、やがて高架で東海道新幹線と東海道線をまたいで反対側に渡ると、東海道線としばらく並行して走行します.乗車していたら特急ふじかわがすれ違って行きました.

FXP31412

FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

FXP31403

FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

 ラッピング車両もあります.これは今川義元公の生誕500周年を祝ったもの.
 地元の武将というと天下人となった徳川家康がどうしても取り上げられがちですが、老後を静岡(駿府)で過ごしたとはいえ、もともとは三河の人.今川義元公こそ地元の武将として誇るべき存在だと思うのですが、敗れた武将にはなかなか目を向けてもらえないものですね……

FXP31399

FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

FXP31400

FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

 こちらはちびまる子ちゃん電車.乗車しましたが、車内アナウンスもまる子が担当しています.清水を舞台にしているので、起用するのも当然といえるかもしれません.

FXP31448

FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

 こちらが新車であるA3000形.
 大半の地方私鉄は赤字に苦しんでいたりして列車も首都圏の列車のお下がりだったりするのですが、ここ静岡鉄道は自社で新車を発注してしまうほどの黒字経営だそうです.とはいえ、現状運行されているのは新静岡と新清水間の1路線のみ.都市間交通で条件がいいとはいえ、並行するようにして東海道線も通っており、そう簡単に利益が上がるとも思えません.どうやら黒字の理由は副業である自動車販売などによるところが大きいようです.

FXP31419

FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

 しかも色が違っており、通常色に加えて7色のバリエーションがあります.

FXP31453

FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

 7色のカラーバリエーション車にはこのようなステッカーが貼られており、それぞれ名前が付けられています.また、各色は静岡にちなんだ色がつけられており、お茶の緑や富士山の青、桜海老のピンク、みかんのオレンジといった感じです.

FXP31423

FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

 A3000形の1編成目にあたるA3001/A3501にはローレル賞受賞のステッカーが貼られていました.

 

FXP31397

FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

 途中の車両基地には運行していない他のカラーバリエーション車両がいました.

FXP31456

FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

 A3000形の運転台.静鉄電車はワンマン運転ということもあり、運転士の負荷をできるだけ減らしたシンプルな操作系になっているそうです.

FXP31439

FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

 カラーバリエーション車ではないですが、特別な位置付けなのがこの「100周年記念車」.静岡鉄道創業100周年を記念した車両です.

FXP31463

FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

FXP31469

FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

 ラッピングだけでなく、車内もこのような100周年記念仕様になっていました.

FXP31482

FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

FXP31483

FUJIFILM X-Pro3 + XF23mm F2 R WR

 再び静岡駅に戻り、駅構内で静岡おでんを味わったのちに新幹線で帰りました.

2020/02/09

松本・飯田線旅行(その2)

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 00:00

 松本と飯田線の旅、つづきです.

FXP31190

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 28mm F2

 翌日は8時少し前にホテルをチェックアウトして、8時40分ごろの各駅停車で東京方面に向かいました.
 211系は静岡近辺でも30年くらい前から走っていますが、クロスシートだと雰囲気がまた違いますね(静岡近辺はみんなロングシート).

FXP31201

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 28mm F2

 岡谷で乗り換えて飯田線方面に.
 厳密には途中の辰野までは中央線で、そこから飯田線に入ります.中央線はJR東日本、飯田線はJR東海なので辰野で乗務員も交代します.飯田線に入るので車両はJR東海の車両です.方向転換のできるクロスシートでシートピッチは狭目なものの、快適に移動できます.

FXP31206

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 28mm F2

 駒ヶ根で途中下車.けっこう大きな駅なのですが、JRの社員は常駐せず、簡易委託駅だそうです.

FXP31213

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 28mm F2

 駅前の食堂「水車」で名物のソースカツ丼を.以前に伊那市に宿泊したときもソースカツ丼をいただきましたが、このあたりはソースカツ丼が主体のエリアのようです.

FXP31230

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 28mm F2

 再び飯田線に乗車します.車窓には冠雪した山並みが見え、のどかな光景が広がります.美味しいものを食べ、ローカル線でのんびりと旅行をし、車窓を楽しみなんてなかなか贅沢な感じがします.
 土曜の午後ということもあって、車内は地元の高校生などで賑わっていました.これだったらもうちょっと運行本数を増やしてもいいんじゃないかって思いますが、学校の登下校時間を外すとやはり閑散としてしまうのでしょうか.

FXP31233

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 28mm F2

 天竜峡駅で途中下車します.

FXP31272

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 28mm F2

 しばらく歩いたところにある吊り橋「つつじ橋」にやってきました.吊り橋といっても、床面は全て鉄板で作られておりそれほどの恐怖感はありません.

FXP31255

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 28mm F2

 吊り橋を渡ったところからの光景.大きな橋は三遠南信道の橋梁.そしてその下には飯田線の鉄橋が見えます.電車の通るのを狙って写真を撮ったのですが、やや距離がありすぎてわかりづらい写真になってしまいました.

FXP31263

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Asphelical II VM

 天竜峡名物の川下り.こちらも興味があったのですが、今回は見送りました.

FXP31279

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Asphelical II VM

 次に乗る列車まで時間があったので日帰り温泉「ご湯っくり」に.
 小さいながらも露天風呂があり、天竜峡の渓谷を見ることができます.

FXP31280

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 28mm F2

 風呂上がりにはもちろんコーヒー牛乳を.大手メーカーの製品を置いているところが多いのですが、ここは八ヶ岳乳業でした.

FXP31304

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 28mm F2

 天竜峡駅からは特急「伊那路」で豊橋に.
 飯田線は秘境駅など見どころの多い路線なのですが、2時間に1本くらいしか列車がないので途中下車が難しい路線でもあります(だからこその秘境駅だったりもするのですが).
 この日も途中下車をしたとはいえ、松本を9時前に出たにもかかわらず、豊橋に着いたのは約12時間後の18時半でした.

IMG_8127

Apple iPhone8

IMG_8129

Apple iPhone8

 新幹線への乗り換え時に名物の「ちくわ稲荷寿し」と「大あんまき」を購入し、車内でいただきました.
 飯田線に乗るのはこれで2度目なのですが、前回は「秘境駅号」という企画ものの列車だったので、乗客が多い中での移動でした.今回はゆっくりと乗車することができました.車窓の素晴らしさとのんびりとした雰囲気など、JR東海の東海道新幹線や東海道線に見られる効率最優先とはまた違った側面を見ることができました.

2020/02/08

松本・飯田線旅行(その1)

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 22:46

 2020年も始まって1ヶ月が経過し、そろそろどこかに出かけたいなと思って、自分にとって定番ともいえる松本、そして今回は飯田線方面にも出かけてきました.

FXP31034

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 28mm F2

 新宿駅から特急「あずさ」で松本まで一本.新宿は自宅からのターミナル駅ということもあって利用しやすくていいです.

FXP31043

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 28mm F2

 駅を出ると氷彫フェスティバルの案内を兼ねた氷の彫刻が.そういえば昨年も同じ頃に松本を訪れて同じように彫刻を見た記憶が蘇ってきました.

FXP31044

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 28mm F2

 松本城方面へ.こうして道路の向こうに山並みが見えて、空が高いのはいいですね.

FXP31058

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 28mm F2

FXP31049

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 28mm F2

FXP31057

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 28mm F2

 松本には12時少し前に着いたので、観光の前にまずは昼食ということで、いつものように訪問する洋食店「おきな堂」に.
 今回はチキンカツののった「バンカラカレー」に食後のプリンとコーヒーを.カラッと揚がった熱々のチキンカツに、スパイスの効いたカレーの組み合わせに満足です.ソースも出されたのですが、自分としてはソースなしでいただくほうが好みでした.食後のプリンは自家製の柔らかめのもの.毎回のように注文しますが美味しいですね.

FXP31063

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 28mm F2

 松本城に.雪吊りがされていましたが、そもそも松本はそれほど雪の降るところではないようです.自分が訪れた数日前にはそこそこ降ったようですが、すでに道端にわずかに残っている程度でした.

FXP31075

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 28mm F2

 何度見ても、漆黒の引き締まったいいお城です.
 前回(昨年9月)に訪れたときにも行われていましたが、改修工事で足場が組まれているのが見えます.維持するのも大変そうです.

FXP31082

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Asphelical II VM

 松本城の裏側をしばらく歩いたところにある、旧開智学校.数年前に続いて2度目の訪問です.昨年国宝に認定されました.

FXP31094

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Asphelical II VM

 明治初期に市民からの募金をもとに作られた学校で、昔から教育に力を入れてきたこの地にふさわしい立派な建物です.教室数は32あり、これは当時の学校は16学年あったのと、男女別に授業を行っていたので合計で32の教室が必要となったことから出てきた数値だそうです.できるだけ教室は日差しの当たるところを割り振るように設計されており、日差しの当たらない裏手のほうに職員室が作られているなど、子供本位の設計がなされていることも画期的でした.
 興味深いのはこの建築様式.「擬洋風建築」と呼ばれるもので、東京などに建てられている洋風建築を現地の大工が見て、見よう見まねで再現したというものです.なので、レンガのように見えるところも漆喰に灰を混ぜて色を変えたものを塗ってみたりと、一見洋風に見えても実際には和風建築の技術が用いられているのが特徴です.
 また、一見すると左右対称なつくりですが、実際には正面向かって左側の窓が6つあるのに対して右側は5つです.さらに、外見の見栄えを重視した結果、教室の配置と窓の位置があっておらず、部屋のいちばん端に窓があるなどのしわ寄せが出ています.

FXP31115

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Asphelical II VM

 玄関部分を見ても、一見洋風ながら瓦屋根が使われ、龍の彫像があり、いささか不恰好な天使があしらわれるなど、明治初期の急激な洋風化の流れの一端を知ることができます.

FXP31100

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Asphelical II VM

 室内は資料館となっており、当時使われていたオルガンや教科書などが展示されています.

FXP31104

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Asphelical II VM

 当時のものを再現したという机と椅子.再現以前に、こんな小さな椅子に座っていたものかというのが驚きです.

FXP31107

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Asphelical II VM

 ヨーロッパから取り寄せたという色付きガラス(ガラスに塗料を混ぜ込んだものではなく、ガラス表面に色を塗ったもの)が使われているなど、手の込んだつくりになっています.当時は学校を作るということ自体レアケースだったうえに、のちのちまでこうして残されている学校はほとんどなく、非常に貴重な建物です.

FXP31126

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 28mm F2

 夕方になってきたので、今回の宿泊先である「松本ホテル花月」に.

FXP31131

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Asphelical II VM

 建物は旧館と本館に分かれており、前回宿泊したときにはお部屋おまかせにしたところ本館を案内されましたので、今回は旧館を選んでみました.旧館のシングルルームを選んだのですが、ツインルームにアップグレードしていただけました.この落ち着いたクラシカルな雰囲気はやはり落ち着きます.

FXP31150

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 28mm F2

 今回は朝夕食付きのプランにしたので、ホテルのレストランでややシンプル化されたフレンチをいただきました.
 これは秋刀魚のコンフィに生で食べられるかぼちゃのスライスをのせたもの.

FXP31155

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 28mm F2

 鯛に地元のレタス.鯛は皮目パリパリです.

FXP31158

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 28mm F2

 牛肉とフォアグラのステーキ.各料理にはひねりを効かせた名前がつけられており、これには「美食家の夢」とつけられていました.美食家でフォアグラといえばロッシーニですね.

FXP31170

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 28mm F2

 食後に腹ごなしもかねて松本城に.城内は入れませんがお堀の周りはいつでも入れるようになっています.
 気温は氷点下でしたが、白鳥は寒くないのでしょうか?

FXP31188

FUJIFILM X-Pro3 + Voigtlander ULTRON 28mm F2

 翌日から開催される、氷彫フェスティバルの準備が夜通し進められていました.氷を削っていく様子は見ていても楽しいものですが、いかんせん寒くて早々に退散しました.

 つづきます.