2020/04/18

Shure AONIC 215

Category: 物欲,電化製品,音楽 — Annexia @ 13:37

 屋外で使用しているイヤホンはShureのSE425です.これに別売の(後にSE425とセットのものも出ましたが)BT2というBluetoothアダプタを接続してワイアレス環境にしていました.BT2は音質も良く、2台の接続機器を切り替えの必要もなく接続できる(後から再生した方が優先される)マルチペアリングに対応しているなど便利な製品なのですが、左右のイヤホンがケーブルでつながっている構造で、しかもケーブルの中央部にバッテリやBluetoothレシーバなどを収めた大型のユニットがあるのが少々邪魔でした.
 その後、Shureより完全に左右独立構造にした「AONIC 215」という製品が販売されましたので購入しました.

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FUJIFILM X70

 通販で購入したのですが、「なにか別のもの頼んでたっけ?」と思うほどの大きな箱で到着しました.開けてみると、こんなに大きなパッケージが(隣にあるのはiPhone 8).

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FUJIFILM X70

 パッケージを開けると、ケース兼充電器とイヤホンが.
 『AONIC 215』という製品名の215はSE215というイヤホンが標準装備としてセットになっているからのようです.SE215が付属しない、Bluetoothレシーバとケースだけの製品も後日発売されるそうですが、価格差が5,000円くらいだったので、この価格差だったらいいかなとセットのものを購入しました(SE215は単体で購入しても1万円以上します).

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FUJIFILM X70

 ケース兼充電器なので、こうして収めると充電が開始されます.一度の充電で再生できる時間は8時間.このケースで3回のフル充電ができるそうなので、合計32時間分の再生ができることになります.
 他メーカーの左右独立イヤホンのケース兼充電器に比べて巨大なのは俗に『Shure掛け』と呼ばれる、イヤーハンガーとその後ろにバッテリやBluetoothレシーバ、アンプ等を備えたユニットがあることに加え、付属のイヤホン(SE215)を大型のイヤホンに交換した際にもケースに収まるように余裕を持たせた設計になっているためだそうです.
 なお、ノイズキャンセリング機能はありません.Shureのイヤホンはそもそも強力な遮音能力を備えているので必要ないという見解のようです.実際に使ってみても、ここまで遮音されるのならバッテリ持続時間に影響するノイズキャンセリングは必要ないかなという印象です.

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FUJIFILM X100V

 手持ちのSE425に交換して収納.SE425はバランスドアーマチュアを2基搭載した製品なのでそれほどサイズが大きいわけでもないのすんなり収まります.

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FUJIFILM X100V

 シルバーの半透明状になっている部分がイヤホンであるSE425、そこにつながっている黒いものがAONIC TW1.MMCXという規格に対応したイヤホンであればShure以外でも装着可能のようですが、メーカーによって微妙に違いがあるようで、公式に対応しているのはShureの製品のみです.
 大きめの丸い部分にバッテリやBluetoothレシーバ、アンプなどが搭載されています.この部分が耳の裏側に来るように引っ掛けて使用します.
 装着した時に表側(外に露出する側)に大きめの物理ボタンがあり、裏側(頭部に接する側)に薄く「L」「R」の表記があります.この物理ボタンを長押しすることで電源オンになるのですが、左右独立型なのでそれぞれ電源を入れなくてはならないのが面倒です.AirPodsのようにケースから出したら自動電源オンになってくれるといいのですが.電源を切る際には片側のみ長押しで連動してオフになります(またはケースに収めてもオフになります).
 電源オンになった状態で1度押しで再生/停止、2度押しで「環境モード」と呼ばれる外の音が取り込まれるモードに、3度押しでSiriが立ち上がります.ボタンは左右それぞれありますが、どちらを押しても同じです.ボリュームの上下や曲送り/戻しは非対応です.

 Shure Plus Playアプリからバッテリの状態や環境モードの入力音の調整、ファームウェアのアップデートなどが可能になっています.音楽再生にも対応しているのですが、ギャップレス再生に対応していなかったり、標準のMusicアプリのプレイリストを読み込めない、アーティスト選択でインデックスが出ないのでアルファベットの後ろのほうのアーティストを選ぶのにひたすらスクロールさせないといけないなど、使い勝手はイマイチなので使用していません.

 2週間ほど使ってみた感想です.
・音質は有線接続にはかなわないものの、かなりいい
・左右それぞれ電源ボタンを長押ししてオンにしなくてはならないのは面倒
・ボリュームや曲送りができないのは面倒
・ケースに収めても接触不良か充電されないことがある(とくに右側)
・ケースがでかすぎなので持ち出すには邪魔
・寝ながら使うと後ろ側の丸い部分が圧迫されてイヤホンがずれる
・完全ワイヤレスはやっぱりいい
・環境音取り込みモードは思いのほか使える
・オマケくらいに思っていたSE215も結構音がいい(自宅で有線接続にして使用中)

 充電がうまくできていないことがあるのが最大の難点でしょうか.右側でのみ発生しているので、先に右側をケースに収納して充電ランプが点灯したのを確認したのちに左側を収納することで充電ミスを防ぐようにしています.
 それまで使用していた左右イヤホンをケーブルで接続するタイプのBT2と比べると音質は同等、操作性はBT2のほうが上(ボリュームや曲送りができる)ですが、ケーブルという煩わしさから解放されるのは大きいですね.

2019/12/27

2019年を振り返る – 音楽や映画など篇

Category: 映画,音楽 — Annexia @ 21:13

 今年1年を振り返る、恒例の記事.
 音楽や映画などについて.

■音楽
 ここ数年の傾向として新しいアーティストの曲を聴こうという意欲が減退しつつあり、歳をとるってこういうことなのかなというのを痛感しています.
 今年購入したアルバムでよかったのは、The Chemical Brothersの「No Geography」ですね.以前に比べて作品発表のペースは落ちてきているとはいえ、毎回期待を裏切らないアルバムをリリースし続けているのはさすがです.

■映画
 今年観に行った映画は、
 『アリータ:バトル・エンジェル』
 『ガールズ&パンツァー 最終章』第2話
 『時計じかけのオレンジ』
 『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』
 『NO SMOKING』
 『銀河鉄道の夜』

 これに加えて、『ガールズ&パンツァー 最終章』第1話&第2話の4D版も観に行ってきました.

 11月に3週続けて映画館に行っていたので今年は多めに映画を観たつもりになっていましたが、たいして行ってないですね.ものすごくよかった、というものはなかった感じでしょうか.本来であればこれに加えて年末に『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』を観に行くつもりだったのですが、行きそびれてしまったので年明けに行くことにします.

 『アリータ:バトル・エンジェル』は『銃夢』が原作ですが、原作とは内容がアレンジされており、なおかつ話の途中で終わっています.いかにも続編ができそうな終わり方ではあったのですが、いまのところ続編が作られるというニュースはないようです.

 『時計仕掛けのオレンジ』は1971年の作品です.スタンリー・キューブリック監督の作品を映画館で見る機会は没後20年を迎えた現在としてはそれほどないかと思うのですが、昨年の『2001年宇宙の旅』に引き続き見ることができたのはラッキーでした.キューブリックの作品はジャンルは多岐にわたりますが人間の精神的なものをえぐるような内容が多くて、観たあとで色々と考えさせられます.

 『NO SMOKING』は細野晴臣の音楽活動50周年を記念して作られたドキュメンタリー.テクノやアンビエントなど、その時々に応じて様々な楽曲を発表し続けてきた細野さんの生き方に少しだけ触れることができるような気がしました.

2019/03/30

Apple AirPods

Category: コンピュータ,物欲,電化製品,音楽 — Annexia @ 21:32

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FUJIFILM X70

 先日の社員旅行で行われた余興の景品としてAirPodsをいただきました.

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FUJIFILM X70

 しかも、「新型が出次第プレゼント」とのことで、第2世代のワイヤレス充電対応ケースのものをいただきました.

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FUJIFILM X70

 個人的には利便性よりも音質を重視するタイプなので、初代のAirPodsが出たときも検討すらしませんでした.今回のようにプレゼントされない限りは第2世代も手を出していなかったことでしょう.

 音質は可もなく不可もなく.手持ちの他のイヤホン(SHURE SE425やSONY MDR-EX800ST)とは比べるまでもありません.それ以上に難があるのは遮音性.いただいた帰りに地下鉄で使おうとして、すぐに使うのを諦めたほどです.

 そうした点を踏まえても十分魅力たり得るのが使い勝手のよさ.ケースから出すと自動的に電源が入り、iOS端末とコネクトされ、そしてイヤホンを外すと自動的に一時停止になるという一連の操作性は洗練されています.また、Bluetooth接続、とくに左右分離型のイヤホンには避けられないとされる音の途切れや片側しか音が出ないなどの問題は今のところ経験していません.
 また、ケースにしまうことで自動的に充電されるだけでなく、ワイアレス充電パッドにケースを置くだけでケース内のバッテリも充電される点も便利です.

 もう少し音質が良ければ、遮音性が高ければ、音漏れ対策がされていれば…… と思いつつも利便性の高さによって使用機会高めです.

2019/03/12

Shure SE425

Category: 物欲,電化製品,音楽 — Annexia @ 22:10

 社員旅行で海外に行くことになったので、往復の飛行機の中を静かに過ごすべくイヤホンを購入することにしました.

 当然ながらここで候補に上がるのはノイズキャンセリングヘッドホン.そしてノイズキャンセリングに定評があるといえばソニーとボーズの2社.個人的にはオーバヘッド型というか、頭にかぶせるタイプの「ヘッドホン」はあんまり好みではなく、インナーイヤータイプの「イヤホン」のほうが好みなので、そちらにターゲットを絞り機種選定を進めました.
 ボーズの製品は音質も機能的にも高評価である反面壊れやすく、しかも壊れたときのサポートが致命的レベルで酷いという評価が多かったのでまず候補から除外.ソニーでは完全ワイアレスのWF-1000Xかネックバンド型のWI-1000Xを候補に.個人的には左右が独立した完全ワイアレスの製品はソニーに限らず製品として完成途上(Bluetoothは1対1の通信にしか対応しておらず、片チャンネルで受けたデータを反対側に送る必要があるものの、その間に脳というBluetooth通信の敵である水分を大量に含んだ物質があるので通信が途切れやすい.AppleのAirPodsのように専用プロセッサで高度な処理をしているものは多少はマシなようですが)だと思っているので除外し、WI-1000Xを候補に.しかしながら、同時期に出ているオーバーヘッド型のほうは新型が出ているのでこちらもそろそろ新型が出るんじゃないのかなとなんとなく思って、もう少し選択肢を広げて検討してみることに.
 思ったのが、ノイズキャンセリング機構は搭載していなくとも、イヤホン自体に高度な遮音性が備わっていればいいのではないかということ.そういえば海外のメーカーのイヤホンは遮音性が高い製品が多いと聞いたことがあるなと思いShureのページを見るとまさに「高遮音性イヤホン」との表記が.Webでレビューなどを見ても遮音性はすごいとの評判なのでここから検討することに.SE112、SE215、SE315、SE425、SE535、SE846、KSE1200、KSE1500のうち、ケーブルの交換できないSE112とダイナミック型のSE215、お値段的に無理なSE846とKSE1200、KSE1500を除外.ミッドレンジのSE315とSE425、SE535のうちもっともモニタ的な音の鳴り方をするという評価のSE425に決定しました.

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FUJIFILM X100F

 長い前置きはさておきとして.
 SE425本体に加えてBluetoothアダプタRMCE-BT2を購入しました.SE425はMMCXという規格でイヤホンケーブルを交換可能なため、通常のイヤホン端子用ケーブルからBluetoothケーブルに交換可能なのです.
 外箱デザインと同梱物をリニューアルした新パッケージではなく、あえて旧パッケージのほうを購入しました.新パッケージのBluetooth同梱モデルもあるのですが、SBCでしか接続できないBT1が同梱されており、それよりもBluetooth5.0対応でAAC接続できる新型のBT2が欲しいなと思ったので使わないケーブルがついて割高な新パッケージよりも値下がりした旧パッケージにBT2を追加した方がよかろうという判断です.

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FUJIFILM X100F

 中身の見えるクリアとシルバーメタリックがありますが、シルバーメタリックを選択.

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FUJIFILM X100F

 別売のBluetoothケーブル、RMCE-BT2.1回の充電で8時間以上使用可能です.電源投入時にどのくらい使えるかを「Battely more than 4hours」というようにざっくりと教えてくれます.Bluetooth 5.0での接続だからか、極めて安定した通信で通信が途切れることはかなりレアです.2台までマルチポイント接続可能なのも便利なところ.
 レシーバ+バッテリユニットの重さはそれほど感じませんが、ぶらぶら下げているとちょっと気になります.クリップが付いてはいるのですが非常に硬くて服に引っかけるのにも難儀します.

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FUJIFILM X100F

 リモコンは大きめ.手袋をしていても難なく使えそうです.3ボタンでボリュームの上下を長押しで曲送りをするタイプ.マイクも搭載しており通話はもちろん、真ん中のボタン長押しでSiriが起動し、さらに長押しで電源が切れます.

 肝心の音質ですが、初めて購入するBAタイプのイヤホンで期待と不安の両方があったのですが、予想以上の良さです.ただし、元の音質が悪いものについてはその悪さすらしっかり伝えてしまうので、痛し痒しなところもあります.同じモニタタイプのイヤホンでもソニーのMDR-EX800STのほうがその辺りは適度に聴きやすい印象です.
 もう一つ重要な、本来の目的である遮音性について.通勤で使ってみたところ地下鉄走行時でもノイズはあまり気にならないレベルで、今まで使っていたイヤホンとは段違いの遮音性です.飛行機での使用ですが、さすがにジェットエンジンの音を完全に遮音するのは無理ですが、ボリュームを上げなくともクラシックのピアノ曲を聴けるレベルなので選択肢として間違ってなかったなと思いました.

2018/12/28

2018年を振り返る – 音楽や映画など篇

Category: 日記・雑記,映画,音楽 — Annexia @ 23:59

 今年1年を振り返る、恒例の記事.
 音楽や映画などについて.

■音楽
 昨年も同様のことを書きましたが、年々新しいものを聴かなくなり、これでいいのだろうかという気にはなっています.
 映画のところでも触れますが、映画のサントラで「シェイプ・オブ・ウォーター」と「ボヘミアン・ラプソディ」のサントラはよかったですね.

■映画
 今年観に行った映画は、
 『キングスマン ゴールデン・サークル』
 『15時17分、パリ行き』
 『シェイプ・オブ・ウォーター』
 『パシフィック・リム:アップライジング』
 『レディ・プレイヤー1』
 製作50周年記念『2001年宇宙の旅』70mm版特別上映
 IMAX版 2001年宇宙の旅
 『ボヘミアン・ラプソディ』

 どれが一番よかった、と順番をつけるのが難しいほど気に入った映画がいくつもありました.

 『シェイプ・オブ・ウォーター』は1950年代、ミッドセンチュリーの情景が素晴らしいのと、異種な生物との言葉を用いない(必要性を感じさせない)コミュニケーションという設定が他の映画にはない、奥深さを感じさせられました.また、映画中で流れる音楽も1950年代の世界観を感じさせつつ、さらにたゆたう水の気だるい雰囲気も感じる曲調が気に入っています.

 『レディ・プレイヤー1』は、近未来という時代設定なのですが、世界観を形成するキーとなる登場人物が自分と同年代ということもあり、山ほど登場するキャラクタやゲームなどに思い入れを感じさせられる部分がそこかしこにありました.

 『ボヘミアン・ラプソディ』は11月上旬から公開されましたが、年を越しても上映が続くほどに人気が続いていますし、それだけの価値のある映画だと思います.いくつもの面でマイノリティな存在であるフレディの内面をしっかりと描いているわけなのですが、こういう映画が作れるようになったのは良きにせよ悪きにせよ、今のご時世を象徴している部分があるのではないかと思います.

 そして、『2001年宇宙の旅』.公開自体は1968年、つまり50年前の映画なのですが、それを記念して70mmフィルムでの特別上映が開催され、映画館でもIMAXでの上映がされるなど、50年を過ぎてもこれだけ高い評価をされる映画はとても稀有な存在であると思います.