2014/09/25

Bluetoothレシーバ-2

Category: コンピュータ,物欲,音楽 — Annexia @ 23:34

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RICOH GR

 Bluetoothのレシーバを購入しました.JVCHA-FBT80という製品です.
 1年ほど前にもBlutoothレシーバを購入していますが、以前との違いは通信方式.ひとくちにBluetoothといっても、通信内容に応じて様々なプロファイルが用意されており、昨年購入したソニーのSBH50は音楽データ通信のプロファイルにSBC(Sub Band Codec)を使用しており音質が劣化してしまうのが欠点でしたが、今回購入した製品はプロファイルにAAC(Advanced Audio Coding)を使用しており、劣化なくiPhoneからBluetoothレシーバに音楽データを伝えることができます.
 ただし、SBCに比べてAACでの通信のほうが相性問題があるらしく、レシーバによっては曲間が空いてしまったり、曲頭が乱れることがあるそうです.このあたり、iPhone側に起因するところもあるようで対処が難しいようでまったく問題のない製品というのは見当たらないような状況なので、比較的安定しているとされるJVCの製品を選んでみたというわけです.

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RICOH GR

 JVCではBlutoothレシーバ部は共通でイヤホンの異なる3種類の製品を出しています.価格は4,000円弱から6,500円くらいまで.イヤホンは手持ちのものを使用するのでいちばん安いものでもよかったのですが、上級機のイヤホンの音質も気になったのでHA-FBT80を選びました.
 イヤホンはJVC製HA-FXD80のケーブルを0.6mにカットしたものを使用されています.音質は高音寄りでやや低音が物足りない感じ.下位モデルのHA-FBT60のイヤホンがHA-FX3Xという重低音を強化したイヤホンをベースにしたものを使っているので、低音好きはHA-FBT60を選んだほうがよさそうです.
 レシーバ部のサイズは一般的なUSBメモリと同じくらいでしょうか.

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RICOH GR

 普段使っているソニーのMDR-EX800STにケーブルをMDR-EX1000用の短めのものを組み合わせて試聴.心なしか低音がやや細くなったような気がしなくもないですが、ケーブル直結と遜色ない音質です.
 ノイズは皆無というわけではなく、音が途切れて数秒後に静かになったのを感じるほどのレベルでわずかにホワイトノイズがありますが、気にするようなものではないでしょう.

 レシーバ正面のボタンは1回押すことで再生/一時停止、2回押すことで1曲送り、3回押すことで曲頭に戻ります.また着信時には押すことで電話を受け、もう一度押すことで電話を切ることができます.

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RICOH GR

 右側面.電源ボタンのみ.電源を入れると自動的に最後に使用した機材にペアリングしにいくので手間いらずです.
 ちなみに8台までペアリング可能です.

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RICOH GR

 左側面.ボリュームボタンと低音強調用のBASSボタン.ボリュームはiPhoneのボリュームには連動しないので、iPhone側のボリュームを大きめにしておいてレシーバで調節するほうが使いやすいです.
 また下面には充電用のマイクロUSB端子があります.充電時間は3時間、再生時間は10時間.バッテリ残量が少なくなるとレシーバのLEDが赤く点滅して知らせますが、iPhoneのBluetooth接続を示すアイコンのところにもバッテリ残量が電池アイコンで表示されますので、使おうとしたら電池切れということを防ぐことができます.

 AAC接続の他のBluetoothレシーバを使っていないので比較はできませんが、音質は文句ありません.音飛びや曲頭の乱れは選曲時にそこそこの率で発生しますが、シャッフル再生などでは発生しないので許容です.また、曲間で音が切れることはないので、ライブ盤などを聴いても違和感なく聴くことができます.

 まとめです.
 レシーバ単体での発売はないので、手持ちのイヤホンを使いたい場合には若干の割高になってしまいますが、音質や安定性から見てもオススメできる製品です.SBH50は安定性の面で難があって、ときどきリセットしてペアリングからやり直す必要がありましたが、今のところそのような不安定な状況にはなっていません.
 最後に注意点をひとつ.Bluetoothの仕様かもしれませんが、曲を再生した状態でレシーバの電源を切ると、音声がiPhoneのスピーカから出てしまうことがたまにあったので、一時停止をしてからレシーバの電源を切る癖を付けたほうがよさそうです.

2013/12/30

2013年を振り返る – 音楽や映画など編

Category: 映画,音楽 — Annexia @ 23:31

 今年1年を振り返る、恒例の企画.音楽や映画など.

 音楽は徐々に趣味が固まったというか、新たな音楽を聴かなくなってきた傾向にあり、映画もそもそもそれほど多くは見ないので、多くを語ることもできないのですが.


■ 音楽
 今年購入した新譜でよかったのは、
・sakanaction / サカナクション
・RADIO ONSEN EUTOPIA / やくしまるえつこ
・Heavenly Music / 細野晴臣
・Presente / Bajofondo
 の4アルバム.

・sakanaction / サカナクション
 サカナクションはすべてのアルバムを持ち、昨今の配信がメインとなりつつある現状でもCDで購入するほどお気に入りのアーティストです.
 今作もバンド名をタイトルにするほどであり、彼らとしても自信作であることが伺えます.そしてその期待を裏切らない、密度の濃い作品に仕上がっています.
 どの曲も素晴らしいのですが、「ミュージック」がやはり出色の出来ですね.

・RADIO ONSEN EUTOPIA / やくしまるえつこ
 もともとはNHK-FMで放送されたライブセッション.それに未発表音源を加えてアルバムとしてリリースされたもの.アニメのサントラなどの曲としてシングルリリースされていた曲などが多いのですが、もとのシングルVer.とは別物ともいえるライブならではの躍動感と空気感が魅力です.

・Heavenly Music / 細野晴臣
 カーペンターズの「Close to You」からクラフトワークの「Radioactivity」まで、様々な名曲をカバーしたアルバム.カバーといっても、そこには細野晴臣ならではの温もりのあるボーカルと適度にゆるいスローテンポの楽曲があり、オリジナルとは別物の仕上がりとなっています.

・Presente / Bajofondo
 アルゼンチンとウルグアイによる、タンゴをベースに現代風のアレンジを加えているバンド、Bajofondo.その3枚目のアルバム.
 タンゴならではの憂鬱というか耽美な雰囲気はそのままに、シンセやドラムなどが加わり聴きやすくも奥深さもある作品です.


■ 映画

 今年見た映画は、
・Pacific Rim
・Star Trek Into Darkness
・劇場版 タイムスクープハンター -安土城 最後の1日-
の3本だけ.なので、よかったものを選ぶほどではないので、それぞれの感想を.

・Pacific Rim
 IMAX 3Dで吹き替え版を鑑賞.監督のギレルモ・デル・トロが子供の頃に見た、日本の怪獣映画に影響を受けて作られた作品.それに吹き替え版では「わかってる」翻訳がなされた結果、「ロケットパンチ!」なんて言葉まで飛び出す、マニアから普通の人まで楽しめる作品に.
 3Dでみたこともあり、巨大な怪獣とイエーガーが激しく動く様子に圧倒されディテールまで追いきれないところもあり、結局iTunes StoreでHD版を購入(これももちろん吹き替え版).

・Star Trek Into Darkness
 3D版もありましたが、じっくり内容を見たいので2D字幕版を鑑賞.スタートレック好きとしては、はずせない映画.とかいいつつも、前作の「Star Trek」は見なかったので、あとからiTunes Storeでレンタルしたのですが.
 いまどきのハリウッド映画らしく、アクションの成分とご都合主義的なところを強く感じ、また逆にスタートレックらしい理論的な科学っぽさがやや希薄なところが気になったものの、満足のいく作品.新キャストで初代のスタートレックの時代の作品を作るという点では、続編も期待せざるを得ません.

・劇場版 タイムスクープハンター -安土城 最後の1日-
 NHKにて放送されている「タイムスクープハンター」の映画版.
 通常は30分程度の番組のところを映画版にしたこともあり、扱うテーマもいつもの地味な歴史に埋もれた人々の生活ではなく、タイムスクープ社でいうところの「第一調査部」にあたる歴史上の大きな出来事にも関わるものを扱っており、TV放送とはやや趣向が異なっている感じです.
 映画版としての長さにあわせるためか、タイムスリップの回数が多かったり、使う小道具が多かったりと、やや間延び感があるのは否めないところ.なのでTV放送よりも娯楽よりの作りとして楽しめました.

2013/10/19

Bluetoothレシーバ

Category: コンピュータ,物欲,音楽 — Annexia @ 23:59

RICOH GR

 iPhoneで使うためにBluetoothレシーバを入手しました.
 ソニーのSBH50です.

 主な機能は
・スマートフォンの音楽を聴く、曲名表示、再生/一時停止、曲送り/曲戻し、ボリューム操作が可能
・かかってきた電話に応答、または着信拒否が可能
・通話時にノイズキャンセリング機能が働く
・単体でFMラジオとして使用可能
・AndroidのスマートフォンとつなぐとTwitterやFacebook、メールの表示が可能
・NFC対応
 です.また、2台の機器でペアリングできます.

RICOH GR

 付属品一式.イヤホンは手持ちのものが使えるので付属品は使っていません.充電はmicroUSB経由なのでUSB電源アダプタとUSB-microUSBケーブルが付属しています.

RICOH GR

 フリスクとサイズを比較.結構コンパクトです.クリップがついているため厚みはありますが、本体の厚みはフリスク以下です.

RICOH GR(トリミング)

 ラジオ機能.オートシーク機能はありますが、プリセットなどの機能はありません.
 ラジオの受信性能はいいです.場所を変えて何度か試した限りではクリアに受信できました.

RICOH GR(トリミング)

 あんまり好きになれないのはディスプレイの文字.なぜか明朝体です.格好悪いです.

 肝心の音質などについて.
 Bluetoothでのオーディオデータの通信にはA2DPプロファイルが使用されます.A2DPで通信される音声データは標準のSBC以外はオプション扱いとされており、AACやATRACといったスマートフォンに入っている曲データを変換せずにBluetoothヘッドセットに送信するためには送受信ともにAACやATRACフォーマットに対応していることが必要になります.
 で、このSBH50が対応しているのは標準のSBCのみ.なので理論上は音質が下がることになるのですが、それほど気になりません.そこはやはりソニーの技術が生きているのでしょう.
 また、音の途切れはほとんどないですね.3,4日ほど使ってみて、音が途切れ途切れになったのは1回のみ.それとは別に音声がノイズだらけになったことが1度あり、そのときはSBH50をリセットしたら直りました.それから、iPhoneをスリープ解除するときに本の一瞬音が途切れます.

 Bluetoothの出始めの頃によく指摘されていた、音が途切れやすいといった問題や、音質が変化するといった問題は解決されていますね.操作性についても慣れればブラインドで操作できますし、その点も満足です.
 不満点は、前述したようにディスプレイのフォントが格好悪いこと、そして充電の完了表示がない(フル充電されても充電中と同じ表示)ことでしょうか.
 トータルで見たら満足できる製品だと思います.

2012/10/04

グレン・グールド 没後30周年

Category: 音楽 — Annexia @ 23:59

RICOH GR DIGITAL IV

 今日、10月4日はピアニスト、グレン・グールドが亡くなった日です.1982年に亡くなったので今年で没後30周年を迎えます.

 クラシックはあんまり詳しくないので知ったような口は利けませんが、グールドのピアノは好きです.他のピアニストに比べて、表情が豊かというか演奏者の意図が出ているような気がします.もしかしたら演奏とともに収録されているグールドのうなり声とも鼻歌ともつかない歌声のせいかもしれませんが.

 iTunes Storeでも曲を購入できますが、amazonで輸入盤を買うと1枚1,000円以下、安いものだと500円程度で買えてしまうのですね.

2012/07/07

NO NUKES 2012

Category: 音楽 — Annexia @ 23:59

Apple iPhone 4S + Hipstamatic

 幕張メッセで開催されている「NO NUKES 2012」に行ってきました.

 目玉はなんといっても、Y.M.O.とKraftwerkという、「テクノ二大巨頭」とでもいえるような2組のアーティストが出演することです.

 まずはY.M.O.から登場.1曲目がなんとKraftwerkの「Radioactivity」のカバー.これには驚かされました.
 そして、「Firecracker」「中国女」「Thousand Knives」「COSMIC SURFIN’ ~ Absolute Ego dance」「東風」「Rydeen」と有名どころを次々に演奏(曲順などうろ覚え).Rydeenは「79/07」というよりも、もはやオリジナルに近い感じがしました.一昨年まではWorld Happinessで見てもミニマルな感じの曲が多くて、こういう路線で行くのかなと思ったら昨年あたりから雰囲気が変わってパワフルな演奏に変化し、さらにその路線が推し進められた感じです.

 そしてKraftwerk.イベントがイベントなので「Radioactivity」は間違いなく演奏するだろうなと思っていたら、1曲目に演奏.しかも歌詞に「フクシマ」が.さらに「日本でも」「放射能」「空気 水」「いますぐ」「やめろ」などと日本語の歌詞で歌うのはさすがにちょっとぞくっとしました.
 続けて「Metropolis」「Numbers」「The Robots」「Trans Europe Express」「Computer World」「Dentaku」(曲順などうろ覚え)とこちらも名曲ぞろい.アンコールに「Musik Non Stop」で締めるなど、素晴らしいステージでした.