2017/12/17

いわきであんこう鍋

Category: 旅行・観光,食べ物 — Annexia @ 16:27

100F1292

FUJIFILM X100F

 今年も残りわずかということで年の瀬らしく鍋物でも食べようとういことでいわきまであんこう鍋をつつきに行ってきました.昨年は予定がつかずに行けなかったので2年ぶりの訪問となります.
 上野東京ラインが開業しても朝の時間帯の特急「ひたち」は上野始発だったので前回は上野から出発していましたが、ダイヤ改正で品川始発になりましたので品川から乗車します.都内西部に住んでいると上野まで出るのは面倒なのでこれは助かります.

100F1307

FUJIFILM X100F

 終点の2つ手前の泉駅で下車し、バスに乗り換えて小名浜に向かい「割烹一平」に.

100F1311

FUJIFILM X100F

 こちらの到着時間を伝えてありましたので、すでに鍋の準備が出来上がっていました.

100F1316

FUJIFILM X100F

100F1315

FUJIFILM X100F

 鍋ができるのを待ちつつ、あんこうのとも酢とあん肝をいただきます.
 いままでであればお造りも込みのコースを選んでいたのですが、あんこう鍋のボリュームが結構あるので締めの雑炊を残しがちということもあって、お造りは諦めることに.

100F1317

FUJIFILM X100F

 鍋が出来上がってきました.見るからに濃厚そうです.

100F1322

FUJIFILM X100F

 あんこうの白身や白菜などの野菜にあんこうの肝や味噌がよくあいます.締めの雑炊までなんとか完食しお腹いっぱいに.

100F1328

FUJIFILM X100F

 泉駅まで戻り、いわき経由で富岡に.10月に竜田から富岡までが開業し、現状としてはここ富岡が終着駅となります.

100F1337

FUJIFILM X100F

 富岡から先の線路は錆びていて踏切の線路は通過するダンプの土で埋もれていましたが、近い将来、この先にも再び列車が行き交うようになります.

100F1341

FUJIFILM X100F

 海辺のほうに歩いて行くと護岸工事をしているのか多くの重機がありました.また廃棄物の一時保管場所もあり、放射線量も駅よりも若干高めでした.

100F1348

FUJIFILM X100F

 駅の券売機.浪江まで線路が繋がって列車がまた走るようになったらいわきから仙台まで乗車してみたいです.

100F1359

FUJIFILM X100F

 富岡からいわきに向かう列車はかつての特急「ひたち」に使用されていた651系でした.まだいわき-富岡間は本数が少ないこともあって、夕方の時間帯は乗車率高めでした.

2017/11/26

SLばんえつ物語

Category: 旅行・観光,鉄道 — Annexia @ 13:54

 新潟から会津若松まで「SLばんえつ物語」に乗車してきました.

FXP22877

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R
ASTIA

 まずは新潟まで新幹線で移動.SLばんえつ物語は9:30に新潟駅を出発するので、朝7時の新幹線で東京駅を出ないと間に合いません.朝4時に起きて身支度して5時過ぎに自宅を出なくてはならないので、なかなかに大変です.

FXP22888

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R
Classic Chrome

 指定席だけ押さえていたので乗車券を新潟で買い、ちょっと買い物をしたのちにホームに降りたら、すでに入線していました.さすがに撮影するかたが多く、人気ぶりを感じさせられました.

FXP22891

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R
Classic Chrome

 配管の美しさなど、SLならではの機能美を感じさせます.

FXP22893

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R
ACROS

 このC57 180は昭和21年8月に三菱重工三原製作所にて製造され、新潟機関区に配置され、その後新津機関区に配置.1969年に廃車になったのちは新潟市内の小学校に静態保存され、1999年に復活という、新潟にゆかりのある機関車です.
 4月から11月の土日祝日に1往復のみ運転され、沿線での人気も高いらしく列車に手を振る人たちがたくさんいます.

FXP22968

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R
Classic Chrome

FXP22962

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R
Classic Chrome

FXP22921

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R
Classic Chrome

FXP22915

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R
Classic Chrome

 今回乗車したのはグリーン車.長時間でしたがゆったりとしていてくつろぐことができました.
 最後尾には展望席が用意されています.

FXP22924

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R
ACROS

 客車のエンブレムなどには現地に生息している「オコジョ」のイラストがあしらわれており、グリーン車の天井のデコレーションにもオコジョがいたりします.

FXP22945

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R
ACROS

FXP22944

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R
ACROS

 途中の津川駅では点検や給水のため、しばらく停車します.

FXP22949

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R
ACROS

 ここで7tの水を補給.新潟-会津若松間、約125kmで石炭3tと水20tを使うそうです.

FXP22950

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R
ACROS

 上部から見ると、大量に積み込まれた石炭が見えます.

FXP22987

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R
Classic Chrome

 新潟を出発してから約4時間、会津若松駅に到着.約2時間後には新潟に向けて出発するため、乗客を降ろすと点検のため早々に車庫に入ります.お疲れ様でした.

FX702615

FUJIFILM X70
ASTIA

FXP22999

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R
Classic Chrome

 会津若松に着いたら、いつものようにソースカツ丼をいただき、飯盛山にあるさざえ堂を訪問してきました.
 ちょっと時間が遅いこともあって、照明のなく薄暗いさざえ堂内部はさらに真っ暗に近い状態に……
 郡山まで移動し、新幹線に乗り換えて帰宅しました.朝も早く慌ただしい日帰り旅行でしたが、以前より増えたとはいえ希少な存在であるSLに乗れるのは貴重な体験でした.

2017/10/09

加茂水族館と男鹿半島旅行(その2)

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 23:27

 加茂水族館と男鹿半島旅行、つづきです.

FXP22640

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R

 加茂水族館を出て、一般道を走って秋田に向かいます.山形から秋田に向かう高速道路は日本海東北自動車道なのですが、酒田からにかほの間が開通していないせいか、すでに開通している道路も無料だったりするので、平行する一般道は交通量が少なく快適に走行できました.

 そのせいもあって秋田には予定よりも早い時間に到着し、やや時間を持て余したので秋田港に向かい、道の駅あきた港で時間を過ごしました.
 タワー状の建物があり、1階がお土産売り場になっていたので地元のお菓子などを買ったりしていたのですが、そろそろ出発しようかなと思った時に無料でタワーの展望台に行けるということに気づいて、エレベータに乗り込みました.
 エレベータの表示では展望台が5階となっていたのでタワーは高くても上までは行けないのかなと思っていたら、途中はなにもなく5階=高さ100mの展望台ということでした.

FXP22637

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R

FXP22634

FUJIFILM X-Pro2 + XF35mm F1.4 R

 さすが100mの高さだけあって、秋田港の周囲が一望できます.
 港周辺の貨物鉄道線はトラックに置き換えられたりして衰退しているところが多いですが、秋田ではまだまだ現役ですね.

FX702464

FUJIFILM X70

 夕飯は秋田駅近くにある秋田市民市場内の回転寿司店に.市場だけあって夕飯の時刻には市場機能はすでに営業終了しており、ちょっと入りづらい雰囲気ではありましたが、その中でも寿司店は営業していました.とはいえお客も少なかったので回転寿司店とはいえすべて注文を受けてから握っていましたが.
 汁物をどうするか尋ねられたので、壁の「ざっぱ汁」とはなにかと聞いてみたところ、しばらく悩んだのちに「あら汁ですね」と返ってきたので注文してみました.かなり立派なものがやってきて、あら汁なので骨のついた部位や目玉などが入っていましたが可食部も多くだしもきいて美味しかったです.もちろん寿司も美味しかったです.

FXP22656

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R

FXP22660

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R

 3日目は秋田市内のホテルを出発して男鹿半島に.アップダウンもそこそこあるものの、対向車が来て困るような道路もなく気持ちよく走れました.どうせなら一番先端部まで行ってみようということで行ったのが北端の入道崎.駐車場からしばらく歩くと突端部というか崖に到着します.2時間ドラマで主人公が犯人に追い詰められて冥土の土産に犯行理由を語られるような場所です.そこそこの高さのある崖なのですが、うまくその高低差というか断崖絶壁感を写真に収めるのは難しいものです.

FXP22674

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R

 入道崎を出て、寒風山へ.この荒涼とした道路の雰囲気、私は結構好きですね.

FXP22680

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R

FXP22682

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R

 寒風山の山頂には「寒風山回転展望台」があります.なにが「回転」かというと、展望台の最上階の窓側がゆっくりと回転しているのです.なので座ったままぐるっと景色を一望できるというわけなのです.まあ、それほど大きな展望台でもないので歩いて一周してもいいんじゃないかとは思うのですが、せっかくなので椅子に腰掛けて水筒のコーヒーを飲みながら一息つくことにしました.回転機構のせいか残念ながら窓ガラスまでは距離があるので写真は撮りづらいですね.

FX702467

FUJIFILM X70

 昼食はこの回転展望台の1階にあるレストランで、秋田らしいものをいうことでハタハタ三昧定食を.ハタハタの天丼、ハタハタ寿司、そしてハタハタのマリネ.ハタハタ寿司は握り寿司ではなくいわゆる「なれずし」です.ハタハタはちょっと癖のある魚ですが(天丼ではちょっと食べづらさを感じました)、ハタハタ寿司はさすが現地で古くから食べられているだけあってハタハタの癖をうまく生かしているなと感じました.

FXP22684

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R

 回転展望台の入り口から撮った、八郎潟.こうして見ると距離感が掴めなくてどれほどの面積なのかわからないのですが、この後実際に走ってみてその広大さに驚きました.八郎潟を東西に横断している道路を走ってみたところ距離にして10km、ひたすらまっすぐでよくこれを干拓して作ったものだと思いました.

FX702474

FUJIFILM X70

FX702471

FUJIFILM X70

 秋田から移動し、北上江釣子の旅籠屋に宿泊.ここのいいところは、向かいにイオンのショッピングセンターがあって、食事や買い物に困らないこと.個人的にはこのような日常のすべてを一箇所でまかなえるような店舗は好きではないのですが、旅先では重宝しますね.
 そしてここのフードコートには今となっては数少なくなったドムドムハンバーガーが入店しているのです.以前に食べたのがいつだったかも忘れるほど久々に「お好み焼きバーガー」を食べました.

FX702477

FUJIFILM X70

 翌日、4日目はそのまま帰宅の途に.帰宅するだけ、とはいえ距離にして500kmあるので一苦労です.以前に同じところに宿泊して同じように帰るだけとなったときには、そのまま帰るのはもったいないと思って横手に行って焼きそばを食べ、さらに山形で山寺に登ってから帰宅しましたが今はもうそんな体力の余裕はありません.
 とはいえ、ずっと高速道路を走るのもつまらないので、途中福島でインターを降りて「カツ亭」で昼食にカツカレーをいただきました.以前に普通のトンカツを食べたときにはそれほどボリュームがあるという記憶はなかったのですが、カツカレーの巨大さに圧倒されました.これはゆっくり食べていたら途中で満腹になってしまうと思って早めのペースで食べたところ、カツが揚げたてで口の中を火傷してしまいました.福島に行ったらまた再訪したい店ですね.

FX702481

FUJIFILM X70

 カツ亭から少し行ったところに道の駅安達があり、そこで酪王カフェオレソフトクリームをいただきました.酪王カフェオレ好きとしてはやはり一度は食べておきたいもの.もちろん売店で酪王カフェオレそのものも買って、帰る途中でいただきました.

 3泊4日で走行距離1,424kmと結構な距離を走った旅行でしたが、ロードスター自体が運転していて楽しい車ということもあり、いい旅行でした.年に1回はこの手の長距離旅行を楽しみたいものです.

2017/10/08

加茂水族館と男鹿半島旅行(その1)

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 23:59

 遅い夏休みを取って、ロードスターで旅行に出かけてきました.
 旅行の目的地としては、
・加茂水族館に行ってみたい
・気持ちよくドライブできるところ
・宿泊数はとくにこだわらない
・行き帰りはできるだけ同じルートを通らない
 というような条件で選定し、山形の加茂水族館と男鹿半島に出かけることにしました.


FXP22404

FUJIFILM X-Pro2 + XF35mm F1.4 R

FXP22406

FUJIFILM X-Pro2 + XF35mm F1.4 R

 まずは関越自動車道に乗って新潟に向かいます.
 自宅を9時くらいに出発して新潟に着いたのが13時近く.新潟の中心部にある、万代シティに車を停めて昼食にしました.
 新潟に行ったら食べてみたいと思っていたのが「みかづき」の「イタリアン」.会社で新潟出身の同僚に「みかづき」に行こうと思うと話したら、なんでわざわざあんなものを、と言われてしまいましたが、やはり地元の名物は食べておきたいもの.店で食べましたが、ひっきりなしにお客さんが来ているところを見ると、新潟に根付いた人気メニューのようです.
 ひとことでいうなれば、ソース味の太麺焼きそばにミートソースがかかったもの、でしょうか.美味しいのですが、なぜこのような食べ物が人気となったのか、不思議な感じもします.


FXP22421

FUJIFILM X-Pro2 + XF35mm F1.4 R

 新潟から1日目の宿泊地である鶴岡までは、高速道路を使わずに一般道で移動しました.予算の都合もあるのですが、それよりも高速道路では高架や壁によって風景を楽しむことができないので.
 新潟から鶴岡に向かうのであれば、やはり日本海を眺めるルートを選びたいもの.山間部を走る国道7号線ではなく海沿いを走る国道345号線をひたすら北上します.
 場所によってはこんな海のすぐ横を通ることもあって、素晴らしい眺めでオープンにして走ると最高でした.しかしながら、この日はやや風も強く、タイミングが悪いと波しぶきがかかることも.自分はいいのですが、車に波しぶきは錆など悪影響が起きるので、ホテル近くのガソリンスタンドで給油を兼ねて洗車しました.ところがホテルに停めてから30分もしないうちに豪雨になり、せっかく綺麗になった車がちょっと残念な状態に……


FX702443

FUJIFILM X70

 夕食はホテル近くのレストラン「Dining 花」に.表通りから少し入ったところにある、観光客向けというよりもどちらかといえば地元のかた向けの店ですが、そういう店こそ美味しいものが食べられるというもの.
 「厚切り銀ダラ定食」に「ちょこっと刺身」を追加.銀ダラ、脂が乗ってて美味しい.刺身もちょこっとと名前がつくわりにはしっかりしています.そしてなによりご飯が美味しいのはさすが山形です.

FXP22631

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R

 二日目は朝から加茂水族館に.加茂水族館といえばクラゲ.入口の看板にクラゲがあしらわれているのはもちろん、道路標識の加茂水族館の案内もクラゲのイラストでした.
 しかしながら昔からクラゲの展示に力を入れていたのではなく、始めたのは1997年のこと.しかもサンゴの水槽でたまたま生まれたクラゲを展示したのがきっかけというのですから、不思議なものです.

FXP22466

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R

FXP22487

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R

FXP22513

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R

FXP22494

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R

FXP22553

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R

 多種多様なクラゲが飼育されています.形状もまちまちですが、真っ暗な水槽にプランクトンかなにかでしょうか、小さなものがたくさん浮遊している中にクラゲがいると、まるで宇宙に漂う宇宙船や人工衛星(はたまた未知の生物)のようにも見えます.

 クラゲの給餌解説が開催されるというので聞いてみたのですが、給餌だけでなくクラゲについての基礎知識的なお話もしていただけました.
 一口にクラゲといっても触手のあるものとないもので大別され、それぞれはまったく異なる種別の生き物だそうです.異なる生き物であるものの、人から見れば半透明でゆらゆらと漂っているのでどちらもクラゲ、というくくりでとらえられているのだとか.

FXP22608

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R

 「クラゲドリームシアター」と呼ばれる、加茂水族館の中でももっとも有名な水槽です.5mの円形の窓に大量のミズクラゲが浮遊している様は見ていて飽きません.

FX702447

FUJIFILM X70

 展示を見終えたら昼時だったので水族館内にあるレストランにて昼食を.
 メニューにもクラゲを扱ったものがいくつもありました.これはクラゲの刺身.クラゲは味がしないので、醤油の味のする柔らかな謎の物体を食べている感じでしょうか.

FX702450

FUJIFILM X70

 クラゲラーメン.具としてクラゲがのっていますが(なぜかキクラゲも)、それだけでなく麺にもクラゲが練りこまれているそうです.麺は弾力性があってなかなか美味しかったのですが、この弾力性がクラゲからきているものかどうかはちょっと判断がつきませんでした.具のクラゲはいわゆる中華クラゲ的な味のつけられたものでした.

FX702453

FUJIFILM X70

 麺リフトならぬ、クラゲリフト.

FXP22629

FUJIFILM X-Pro2 + XF14mm F2.8 R

 売店で購入したクラゲソフトクリーム.クラゲアイスと両方売られており、クラゲアイスはクラゲが最初から入っており、クラゲソフトクリームはトッピングされているのが特徴.やはり味がしないのですが、食感は柔らかくトッピングとしては面白いのでここはもう一工夫してフルーツシロップ的ななにかで甘く味付けをしたら人気が出そうです.

 加茂水族館を出発したらさらに北上して秋田を目指します(つづきます).

2017/10/01

トヨタ産業技術記念館

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 22:36

100F1202

FUJIFILM X100F

 夏休みに実家に帰省したついでに名古屋駅近くにある、トヨタ産業技術記念館に行ってきました.
 トヨタ産業技術記念館はトヨタ発祥の地といえる豊田紡績の本社工場跡地に建てられています.


100F1205

FUJIFILM X100F

 展示施設は「繊維機械館」と「自動車館」の2つに分かれています.トヨタといえば自動車の会社なので自動車館はわかるのですが、繊維機械についてはトヨタの元々の産業がそうだったというくらいの知識しかなかったので、それほどスペースを割く必要があるのかなと思いながら見はじめました.

 施設内には多くの説明員さんがいて、詳しく説明をしていただけます.
 最初の説明は綿花から.綿花から綿を取り出してゴミを取っていく方法、昔の紡績の方法など詳しく説明していただけます.


100F1206

FUJIFILM X100F

 展示されている機械の多くは説明をしながら実際に動かして、どのような動きをするかを理解することができます.
 金属と木材、それに革製のベルトなどでできた機械類は眺めているだけでも興味深いです.


100F1209

FUJIFILM 100F

 創業者である豊田佐吉が最初に作り出した木製の人力織機から最後に開発されたG型自動織機まで展示されており、その進歩を知ることができます.とくに感じるのが今のトヨタにも通じる「改善」の意識です.最初に作られた木製の自動織機では一人一人が機械を操っていたのに、複数の機械を一人で受け持つようになり、その効率が上昇し、さらに糸がなくなったり切れた時に自動停止したり自動補給するシステムを開発するなど、その進化には執念に似たものを感じました.紡績と自動車、ジャンルは違えど技術の改善と進歩という点については共通したものがあり、そこが繊維機械館として展示が充実している理由のひとつなのかもしれないなと思いました.


100F1210

FUJIFILM X100F

 続いては自動車館.
 最初に展示されているのが試作されたトヨダAA型自動車のできるまで.金属の特性を調べるための計測器の開発や、木型からボディを起こす工程などを知ることができます.


100F1211

FUJIFILM X100F

 大きなホールで展示されている過去の自動車と部品の製造設備など.
 過去の車に関しては台数は少なめですが、車自体の展示は長久手にあるトヨタ博物館のほうにどうぞっていうことなのでしょう.


100F1213

FUJIFILM X100F

 エンジンの展示もされており、試作品もありました.これはロータリーエンジンの試作.ヴァンケルエンジンの開発をめぐってはマツダだけでなく世界中の各社が取り組んだとされていますが、トヨタもここまで作っていたとは知りませんでした.


100F1218

FUJIFILM X100F

 自動車用部品の進化のコーナーにあったカーステレオ.8トラックのテープデッキに一緒に展示されていたカセットがいい味しています.たしかにこういうテープありました.


100F1220

100F1219

FUJIFILM X100F

 製造設備の展示も実際に動かすことができます.これは600tプレス機.これだけ巨大なものを自分の操作で動かすことができたのは初めてですね.
 興味深いのがその操作方法.動かすだけであれば単純にスイッチを押させればいいのですが、かなり大きめの2基のスイッチを両手で押さないと作動しません.プレス機に限らず作業員が手などに怪我をするリスクのあるものは両手を使って操作ボタンを押させるのが安全対策として有効ですが、そうかこういうことなのだなと実感できました.


100F1244

FUJIFILM X100F

 ミュージアムショップで購入したスプーンとフォーク.スパナをあしらったデザインがいいですね.
 「工具ではなくあくまでもスプーン/フォークとしてご使用ください」とありますが、まあこれを工具にする人はいないでしょう.

 内容がかなり充実した博物館で、3時間ほどかけて見学しましたが、パンフレットを見ると見落としていたものがいくつもありました.ひとつひとつをしっかり見ていくと朝から閉館の17時までかかりそうです.
 できれば再訪して時間をかけて全部を見て回りたいと思いました.