2011/07/14
        
        
        
            
RICOH GR DIGITAL III
 すでに発売から半月ほど経過していますが、現在発売中のCG 8月号は「史上最大のマツダ特集」というタイトルどおり、マツダ車の特集です.
 中身は、今年6月のルマンに20年ぶりに凱旋走行を行った787Bのレポート、ロータリー車大特集、そしてRX-8とロードスターの乗り比べなど.

RICOH GR DIGITAL III
 とくにこのRX-8とロードスターの比較記事、このたびRX-8からロードスターに乗り換える自分としては興味を惹かれないはずがありません.しかもレポートはレーシングドライバーの荒聖治氏です.
 RX-8とロードスター、両方に共通して指摘しているのはマイナーチェンジで確実に足回りがよくなっているということ.マイナーチェンジでも外見だけでなく中身もしっかりと煮詰めてくるマツダの姿勢がうかがえます.
 また、RX-8はシャシーの素晴らしさにエンジンパワーが追いついていないことが指摘されていました.エンジンパワーよりもシャシー性能が上回るのは、私のような下手なドライバーには安心材料となりそうですが、そこはやはりレーシングドライバーだけあって物足りなさを感じてしまうのでしょう.
 ロードスターについては軽さからくる動きの素直さを指摘すると同時に、重量とパワーにあった強度、そしてグリップレベルが高い次元でバランスがとれている、とかなり高評価でした.嬉しいですね.
         
        
    	
        
        
        2011/07/01
        
        
        
            
RICOH GR DIGITAL III
 鉄道カメラマン広田泉氏の写真集「ここから始まる。」を購入しました.
 3.11で被害を受けた鉄道車両や駅舎、レールなどを撮った写真集です.ページをめくるたびに凄惨な光景が目に飛び込んできます.かつて普通に列車が走っていた写真と、津波で襲われた現在の写真が並べられている写真がいくつかあるのですが、背景の山並みがないと同じところで撮影した写真だとわからないほどです.

RICOH GR DIGITAL III
 広田氏のブログにコメントが載っているのでそちらを読んでもらえるとわかりますが、この本は一般流通には乗らず通販のみで販売されています.この本の収益は義援金としてひたちなか海浜鉄道と三陸鉄道にすべて寄付されるため、できるだけ収益を高めるためです.
 なので自分も通販にて入手したのですが、このようにして直筆で、しかも自分の名前を入れていただいた状態でメッセージ入りのポストカードも同封されていました.嬉しいです.私もなにかできる限りで支援をしていかなくては、と改めて思いました.
         
        
    	
        
        
        2011/06/26
        
        
        
            
RICOH GR DIGITAL III(クロスプロセス)
 NHK新書「緊急解説! 福島第一原発事故と放射線」を読みました.
 NHKのニュースなどで解説を行っている水野解説委員、山崎記者、藤原記者の3人が原発事故の経緯や日本が原発を推進した理由、そして放射線についてのQ&Aをまとめたものです.
 この本で伝えようとしている重要なことは「正しく理解すること」、そして「正しく恐れること」です.今までに何が起きて、そして現在おかれた状況をきちんと把握すること、そしてそこから私たちがとるべき行動はなにか、どう判断するべきかに主眼が置かれています.
 第1章-1の「緊迫の放送センター ドキュメント48時間」は読んでいても当時の緊迫感が思い出されて寒気がします.爆発したらしいという未確認の情報が入ってきた状況でなにをどう伝えるべきか、パニックを誘発しやしないか、避難をさせることで逆に放射線に晒させるような事態になりはしないか・・・という伝える側の苦悩が伝わってきます.
 興味深いのは第4章の水野解説委員と山崎記者の対談.
 「原発の「安全神話」に踊らされてきた」
 「今の原子力業界にしなやかな発想と対策が実行できるとは思えません」
 「はっきり言って、ベストを尽くしてレベル7ですかと」
 「日本の政治家がどれだけ原子力のことを理解し、そのうえで政策を進めてきたのか(中略)あまりにも理解が足りなすぎる」
 「日本は被曝の怖さは知っているけれども、作って使うことの怖さをどこまで知っていたのか」
 「先輩の記者には「彼ら(電力業界)のいうことは信じるな」と指導されたものです」
 結構厳しいことを言っている感じですが、実際に報道する側として電力業界や政府関係者と接してきた人の実感なのでしょう.
         
        
    	
        
        
        2011/06/17
        
        
        
            
RICOH GR DIGITAL III
 雑誌「WIRED」が再び日本で刊行されました.1週間くらい前に発売されたようなのですが、店頭で見つけられず、amazonでも値をつり上げて売られていたりしたので静観していたのですが、amazonに再入荷したので注文してみました.
 WIREDはアメリカのテクノロジー系、というかマニアックなグッズなども紹介する雑誌で、アメリカ以外でも数カ国で刊行されており、かつては日本語版も刊行されていました.
 が、どういうわけか徐々に日本語版独自の記事として「覆面座談会」だとかいうようなゴシップ系の記事が増えてくるなど雑誌の方向性が変わってきてしまいました.そうこうしているあいだにアメリカ本国のWIRED出版元がコンデナスト社に買収され、本国からの指示ということで日本語版は休刊となってしまいました.余談ですが、WIRED休刊後に編集長などが発刊した雑誌が「サイゾー」です.
 Webサイトとして日本語版WIREDもあったのですが、サービス元が転々としたりと安定しない状態が続いていたさなかで、コンデナスト・ジャパンから紙媒体のWIREDが復刊したという次第です.不定期刊なのか様子見なのか、現状はGQの増刊扱いで次号は秋発売予定と書かれていました.
 お値段は480円なので以前のWIREDより安価です.ただしページ数は少ないです.コンデナスト社が刊行しているせいか広告は以前のものより高級志向です.ダイソンとかアウディとかハイセンスを標榜している企業の広告、そして広告記事が目立ちます.
 記事はWebのWIREDのものに加筆したもののようです.
 まだ全部は読めていないのですが、内容的にちょっと薄味な印象です.ただでさえ科学系雑誌の廃刊が相次ぐこの国で存続していけるのか、一抹の不安を感じます.というか次は出るのでしょうか?
         
        
    	
        
        
        2011/06/13
        
        
        
            
RICOH GR DIGITAL III
 今週の週刊東洋経済は、最近話題によく出るような科学関係のニュースの真偽について検証をしています.テーマは放射能、がん、地球温暖化、電磁波など.
 が、よくありがちな「これはホント、これはウソ」という断定口調の記事ではありません.
 科学的なものの見方や考え方、そして科学的根拠とは何か、データだけで判断することの危険性などについて前口上でじっくりと説明をしています.それぞれの事情に関して「ベネフィット」と「リスク」について触れて、それぞれの可能性や影響を自分自身でしっかりと考えることの重要性を説いています.
 まだ途中までしか読んでいませんが、個別の事象の検証についてもプラスとマイナス、両方の観点からの説明がなされています.なので、それぞれの質問事項にキレのある明快な答えは出ていません.しかし、しっかりと本文を読んでいけば、おのずと自分で答えを見いだせるのではないでしょうか.
 それぞれの事項について知識を得ることができると同時に、自分自身としての考え方も養うことができる、オススメの記事です.