2013/12/30
今年1年を振り返る、恒例の企画.音楽や映画など.
音楽は徐々に趣味が固まったというか、新たな音楽を聴かなくなってきた傾向にあり、映画もそもそもそれほど多くは見ないので、多くを語ることもできないのですが.
■ 音楽
今年購入した新譜でよかったのは、
・sakanaction / サカナクション
・RADIO ONSEN EUTOPIA / やくしまるえつこ
・Heavenly Music / 細野晴臣
・Presente / Bajofondo
の4アルバム.
・sakanaction / サカナクション
サカナクションはすべてのアルバムを持ち、昨今の配信がメインとなりつつある現状でもCDで購入するほどお気に入りのアーティストです.
今作もバンド名をタイトルにするほどであり、彼らとしても自信作であることが伺えます.そしてその期待を裏切らない、密度の濃い作品に仕上がっています.
どの曲も素晴らしいのですが、「ミュージック」がやはり出色の出来ですね.
・RADIO ONSEN EUTOPIA / やくしまるえつこ
もともとはNHK-FMで放送されたライブセッション.それに未発表音源を加えてアルバムとしてリリースされたもの.アニメのサントラなどの曲としてシングルリリースされていた曲などが多いのですが、もとのシングルVer.とは別物ともいえるライブならではの躍動感と空気感が魅力です.
・Heavenly Music / 細野晴臣
カーペンターズの「Close to You」からクラフトワークの「Radioactivity」まで、様々な名曲をカバーしたアルバム.カバーといっても、そこには細野晴臣ならではの温もりのあるボーカルと適度にゆるいスローテンポの楽曲があり、オリジナルとは別物の仕上がりとなっています.
・Presente / Bajofondo
アルゼンチンとウルグアイによる、タンゴをベースに現代風のアレンジを加えているバンド、Bajofondo.その3枚目のアルバム.
タンゴならではの憂鬱というか耽美な雰囲気はそのままに、シンセやドラムなどが加わり聴きやすくも奥深さもある作品です.
■ 映画
今年見た映画は、
・Pacific Rim
・Star Trek Into Darkness
・劇場版 タイムスクープハンター -安土城 最後の1日-
の3本だけ.なので、よかったものを選ぶほどではないので、それぞれの感想を.
・Pacific Rim
IMAX 3Dで吹き替え版を鑑賞.監督のギレルモ・デル・トロが子供の頃に見た、日本の怪獣映画に影響を受けて作られた作品.それに吹き替え版では「わかってる」翻訳がなされた結果、「ロケットパンチ!」なんて言葉まで飛び出す、マニアから普通の人まで楽しめる作品に.
3Dでみたこともあり、巨大な怪獣とイエーガーが激しく動く様子に圧倒されディテールまで追いきれないところもあり、結局iTunes StoreでHD版を購入(これももちろん吹き替え版).
・Star Trek Into Darkness
3D版もありましたが、じっくり内容を見たいので2D字幕版を鑑賞.スタートレック好きとしては、はずせない映画.とかいいつつも、前作の「Star Trek」は見なかったので、あとからiTunes Storeでレンタルしたのですが.
いまどきのハリウッド映画らしく、アクションの成分とご都合主義的なところを強く感じ、また逆にスタートレックらしい理論的な科学っぽさがやや希薄なところが気になったものの、満足のいく作品.新キャストで初代のスタートレックの時代の作品を作るという点では、続編も期待せざるを得ません.
・劇場版 タイムスクープハンター -安土城 最後の1日-
NHKにて放送されている「タイムスクープハンター」の映画版.
通常は30分程度の番組のところを映画版にしたこともあり、扱うテーマもいつもの地味な歴史に埋もれた人々の生活ではなく、タイムスクープ社でいうところの「第一調査部」にあたる歴史上の大きな出来事にも関わるものを扱っており、TV放送とはやや趣向が異なっている感じです.
映画版としての長さにあわせるためか、タイムスリップの回数が多かったり、使う小道具が多かったりと、やや間延び感があるのは否めないところ.なのでTV放送よりも娯楽よりの作りとして楽しめました.
2013/09/20
『劇場版タイムスクープハンター』(注意:音が出ます)を見てきました.
タイムスクープハンターはNHKで放送されている、歴史物のドキュメンタリー番組、とでもいったらよいのでしょうか.未来からタイムワープをして過去の人々の生活や出来事を取材するという形式の、多少娯楽風味の入った番組です.
シーズン単位で不定期に放送され、シーズン5まで放送されるほどの人気もあり、映画化されました.
今回の歴史は戦国時代、織田信長が本能寺の変で討たれたところから始まるという、歴史上でも人気のある時代の大きな出来事をテーマに持ってきました.
とはいえ、主人公である沢嶋雄一が所属するのが歴史に埋もれた名もなき人々の生活を記録するという「第二調査部」のため、本能寺の変やその後の羽柴秀吉と明智光秀の戦いは扱われず、もっと地味なテーマが最初は扱われます.このあたりはTV放送と同じ展開ですね.
しかし映画化ということもあってか展開も激しく普段よりは内容は派手目.いつにもまして小道具も活躍します.
もっとも、派手目なのもよしあしでドラマティックに話が展開する反面、TVシリーズに見られた名もなき人々の生活を記録するという地道さや密着感が薄れ気味かなという気もしました.
TVシリーズでは30分のところを2時間なので間延びするかなと思いきや、結構あっという間に過ぎてしまいました.つまりかなり楽しめました.単純な歴史物にとどまらない、かといって過剰な演出もない絶妙なさじ加減がいい感じでオススメです.
2013/09/03
映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』を見に行ってきました.
スタートレックは1966年のTVドラマからスタートしたSFドラマ.同じく「宇宙もの」としては「スターウォーズ」もありますが、スタートレックのほうが多種多様な種族や文化が登場し、それによる社会問題を扱うなど、単なる娯楽にとどまらないつくりになっているのが特徴です.
前作「スター・トレック」が1966年のシリーズよりも前の話として作られており、今作はその続編にあたるという位置づけです.
監督や出演者も前作と同じで、1週間ほど前に前作をiTunes Storeの映画レンタルで見ていたので、違和感なく見ることができました.逆にスタートレックをよく知らない人や前作を見ていない場合にはとっつきにくい面もあるのかもと感じました.まあ続編というのはえてしてそういうものではありますが.
見に行ったのが、平日で22時近くのスタートで終了するのが24時過ぎというレイトショーだったこともあって、観客は10人ちょっと.おかげでゆったりして見れたし、レイトショーなので料金は1,200円とリーズナブルで自分としてはこういう映画の見方はアリだなと思いました.
2013/08/28
今日から遅い夏休み(前半).
以前から見たいと思っていた、『パシフィック・リム』を見に行ってきました.
日本の怪獣映画に影響を受けたという、ギレルモ・デル・トロ監督が作った映画で、海底からやってきた怪獣(映画中でも「KAIJU」と呼ばれている)と、人類の作った戦闘ロボットが戦うというストーリーです.
ハリウッドの作る映画は、アクションやSFものであってもラブシーンやらがあって、最後はそういうものによって物語が解決するというようなパターンが多かったりするのですが、そういうものがない、最初から最後までみっちり戦闘シーンというのが気に入りました.
オタク(というより、アメリカ風に「ナード」と呼ぶのが似合う感じ)がいかにもな振る舞いをしているのを見て、ジュラシックパークのシステム管理者のような無能でダメなネタ扱いするのかなと思っていたら、ナードっぷりを遺憾なく発揮して活躍するのは、監督のマニアックな人間性がなせる技なのでしょう.
ということで、結構面白いと思いました.自分が見に行った映画館ではもうすぐ上映終了となってしまうのですが、結構なお客の入りでした.
2Dと3D、そして吹き替えと字幕の計4パターンがあるのですが、吹き替えに力を入れたというのをどこかで見かけたので、今回は3Dの吹き替えを見ました.字幕では「エルボーロケット」となってるところが「ロケットパンチ」となってるあたり、日本ならでは吹き替えって感じでイイですね.
2012/10/18
映画『アイアン・スカイ』を見てきました.
フィンランド、ドイツ、オーストラリア合作のこの映画、第二次世界大戦末期に地球を脱出したナチスが月の裏側に秘密基地を造り、地球を襲撃するという、まあいわゆるひとつのB級SFバカ映画です.
まだ上映中なのでネタをあれこれとバラすのはどうかと思うので細かくは触れませんが、いろいろな映画のパロディが混ぜ込まれていて、ニヤニヤしながら見ていました.きっと自分の知らないネタもたくさん仕込まれていると思われるので、映画に詳しい方はもっと楽しめることでしょう.
渋谷では今日現在は上映されておらず、週末から上映されるもレイトショーしかなく、ちょうど見やすい時間のところを探した結果、豊島園近くの映画館で見てきました.
平日夜とはいえ、自分を含めて見ている人が全部で10人もいなくちょっと寂しい感じでした.貸し切り感覚で見れたのでそれはそれでよかったのですが.