2018/04/30

『レディ・プレイヤー1』

Category: 映画 — Annexia @ 00:19

 映画『レディ・プレイヤー1』を観てきました.

 映画自体は以前から劇場で流れる予告編で知ってはいたのですが、そこで流される映像ではストーリーらしきものはあまり伝えられておらず、それほど興味はありませんでした.
 が、上映が始まって観にいった人の評価を見るに、ストーリー、そして登場するキャラクタから1980年代を懐かしく感じる層は観ておくべきとの印象を持ったので観てみると、期待に違わぬ素晴らしい作品でした.

 舞台は2045年.退廃的な世界で娯楽として楽しまれているのが仮想現実世界「オアシス」.そのオアシスの開発者であるジェームズ・ハリデーが亡くなると、イースターエッグである3つの鍵を手に入れた者に残した財産とオアシスの運営権利を与えるというメッセージが流される.オアシスの参加者はその鍵の争奪戦をする…… というのがあらすじ.
 ストーリーを進めていくイースターエッグ、つまりゲームの作者がそのゲームに仕込んだ隠し画面というもの自体が80年代にゲームを遊んだ世代として懐かしさを感じるのですが、さらに登場する大量のキャラクタが目を惹きます.
(ここからはネタバレ的な要素を含みます)
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2018/04/28

『パシフィック・リム:アップライジング』

Category: 映画 — Annexia @ 23:56

 映画『パシフィック・リム:アップライジング』を観てきました.
 前作はIMAX 3Dで観ましたが、今回は4DX 3Dです.どちらも吹き替え版です.

 海底の裂け目が異世界につながっていて、そこからKAIJU(怪獣)が出現するのをイェーガー(巨大ロボット)にてやっつける、そしてその裂け目を塞いでKAIJUの出現を防いだところで前作は終了しました.
 それから10年後、世界は復興途上でありながらも、次の襲撃に備えて新型のイェーガーの開発やパイロットの訓練を行っている、というのが今回の舞台です.

 監督が前作のギレルモ・デル・トロから変わりましたが、世界観はしっかり受け継がれています.余計なラブシーンとかもなく、KAIJUなどとの戦闘シーンたっぷりなストレートな作りです.
 ただ、制作側で変化があったのが製作会社のレジェンダリー・ピクチャーズが中国資本となったせいか、巨大中国企業がイェーガーの作成に台頭してくる、というような内容にもなっています.もっとも、製作会社が中国資本になってもならなくても、中国の存在感の高まりは他のハリウッド映画にも感じられますが.

 最終決戦の場が日本なのですが、再現性がイマイチなところが残念です.確かに街並みは日本っぽいのですが、文字表記が変だったり、とりあえずビルをいっぱい建てておけばいいや的な感じで、どこの街を想定して作っているのかがよくわかりませんでした.

 それはともかくとして、今作も期待を裏切らない出来でした.ナードな感じの科学者が前作以上に存在感があるところもよかったです.

2018/03/10

『シェイプ・オブ・ウォーター』

Category: 映画 — Annexia @ 16:44

 映画『シェイプ・オブ・ウォーター』を観てきました.

 時代は1962年の冷戦下のアメリカ、政府の特殊研究所で清掃員として働く言葉の話せない主人公と、南米から極秘に運び込まれた半魚人の、言葉を使わないコミュニケーションを中心とした物語です.そこに冷戦下の米ソの互いに相手を出し抜こうとする思惑や争いが入り込んで、物語がもつれていきます.
 ふだん、言葉を主としてコミュニケーションをとっている自分を含めた大多数の人間からは想像のできない意思の疎通(相手はそもそも人間ではないですし)を軸として描かれたストーリー展開が斬新でした.

 また、ミッドセンチュリーが時代背景ということもあり、家具や建築物、自動車の装飾にも目を惹かれます.それに加えて特殊研究所のよくわからない機械類やらにも、ギレルモ・デル・トロ監督らしさというか、こだわりを感じます.

 そしてもう一つ、素晴らしいのが音楽.ゆらゆらと水面が動くようなゆったりとした音楽が映画の映像、そして世界観に馴染んでいます.映画を観た帰りに車の中でApple Musicでサントラを聴きましたが、改めていい音楽でいい映画だったなと思いました.とても気に入ったので、Apple Musicで聴き続けるのではなく、サントラを購入しました.

2018/03/02

『15時17分、パリ行き』

Category: 映画 — Annexia @ 23:59

 映画『15時17分、パリ行き』(注意:音が出ます)を観てきました.

 実際に起きた事件「タリス銃乱射事件」を扱ったもので、自分もあとから知ったのですが、実際にこの事件に立ち向かった3人が本人役として出演しています.つまり俳優ではなく素人を主役として起用しており、クリント・イーストウッドもなかなか大胆なことをするものだと思いました.

 主人公3人が子供の頃からストーリーが始まり、他の生徒や学校に馴染めず、でも人の役に立ちたいと思い軍隊に入隊するも障害が原因で希望する部隊に配属されず…… という、やや挫折感を含んだ話が展開されます.そして実際に事件に直面する前までの、いうなればグダグダの旅行が昼行灯的な印象を与えることで、その後の対テロリストの戦いを鮮明なものとして描き出しています.

 クリント・イーストウッドの実話を元にした映画というと、以前にも『ハドソン川の奇跡』を観たことがありますが、どちらも事件に直面した主人公たちの人間性や生き様をきちんと描いており、見ごたえのあるものになっています.

2018/01/07

『キングスマン ゴールデン・サークル』

Category: 映画 — Annexia @ 22:15

 映画『キングスマン ゴールデン・サークル』を観てきました.公開から3日目の日曜午後の上映とあってか、満席とのアナウンスがありました.
(ここから先はネタバレ要素を含みます)
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