7月頭の週末に伊勢志摩まで旅行に出かけてきました.
FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R
名古屋で新幹線から近鉄に乗り換えて志摩半島を目指します.
乗車したのは昨年に引き続き、観光特急「しまかぜ」.相変わらずすごい人気で、撮影しようと人だかりができます.もちろんチケットも入手しづらいです.
FUJIFILM X-T1 + XF14mm F2.8 R
先頭座席はこの眺めが楽しめます.先頭以外でも前面眺望を楽しめるようにと、乗客向けに無線LANサービスを使って先頭の映像を配信しているのですが、いつかはこの先頭の座席に座ってみたいものです.
FUJIFILM X-T1 + XF14mm F2.8 R
終点の賢島駅にて.乗客の大半は途中の伊勢市駅や宇治山田駅で下車するので、終点まで乗車する人は少ないです.
FUJIFILM X-T1 + XF14mm F2.8 R
賢島駅を出て船着き場の横を通り、しばらく歩いて「さざ波」に.見てのとおり、海の上にあります.
FUJIFILM X-T1 + XF14mm F2.8 R
通された座敷の後ろにはこんな光景が.オーシャンビューというよりも、すぐそこは海そのものです.
FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R
FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R
FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R
FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R
海上バーベキューのセットにウニを単品で追加.
アワビの活きの良さに驚かされます.果たしてこれを網に乗っけて良いものかと思うほどに.とはいえ、乗っけてしまうわけなのですが.
焼くときに注意されたのがサザエ.焼いている途中で水分か何かが飛び散る可能性があるとかで、上からさらに小型のフライパンのようなものを載せて防御します.
FUJIFILM X70
FUJIFILM X70
再び賢島駅に戻ってみると「しまかぜ」が2編成並んでいました.
「しまかぜ」は名古屋便、京都便、大阪便の3編成しかなく、こうして並んでいるところを見られるのは賢島くらいのものです.
FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R
賢島から各駅停車に乗って鵜方駅に.そこからタクシーに乗って「横山展望台」に.先日放送されていた「ブラタモリ」の志摩のときに紹介されていて、一度見に行ってみたかったのです.
こうやって英虞湾のリアス式海岸を眺めると改めて絶景だなと思いました.
FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R
FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R
FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R
賢島に戻ると、またなにやら変わった電車が.
観光列車「つどい」は伊勢と賢島を結ぶ観光列車.車体には伊勢志摩の観光地などがイラストで描かれ、運転席の後ろには子供運転席も.
FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R
賢島のホテルで一泊し、翌日はビスタカーに乗って伊勢に.
FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R
FUJIFILM X-T1 + XF14mm F2.8 R
宇治山田駅で下車.1931年に建てられた、荘厳な雰囲気の駅です.
FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R
FUJIFILM X70
宇治山田駅にはホームに隣接するようにしてターンテーブルがあります.今は使われていませんが、かつては特急列車を降りた乗客をホームの反対側でバスに乗せるために使われていたそうです.
ここもブラタモリで紹介されていて、なんと近鉄では案内用の看板まで張り出していました.
FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R
まずは歩いて外宮に.この日は同じ三重県の尾鷲で38度を記録したというくらいに暑い日で、歩いていてもつらかったです.
それでも外宮に入ると多くの木に囲まれて気温が下がった気がします.
FUJIFILM X-T1 + XF14mm F2.8 R
バスで内宮まで移動しました.
参拝はもちろんですが、内宮でいちばん好きなところが、この五十鈴川のほとり.
ここで手を清めて参拝します.
FUJIFILM X-T1 + XF14mm F2.8 R
日差しが厳しいので、木陰が恋しくなります.
FUJIFILM X-T1 + XF14mm F2.8 R
ここから先は撮影禁止なので、ここでみんな記念撮影をしています.
FUJIFILM X70
FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R
FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R
参拝をすませたらお昼の時間でもあるのでおかげ横丁で昼食を.
去年食べて大満足であった、松坂牛の牛丼と伊勢うどんのセット.
FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R
さらにデザートとして赤福氷を.暑い日だったので大混雑しており、50組以上もの順番待ちでした.
FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R
帰りに立ち寄った名古屋でナナちゃんの鼻息を堪能し、新幹線で東京に.
伊勢志摩は何度行ってもいいところだなと思います.伊勢神宮の存在ももちろんですが、近鉄が観光に力を入れているのも大きいような気がします.来年も行けたらいいな.
RICOH GR
こちらの記事に感化されて、ソニーのiOS対応ICカードリーダ、PaSoRi RC-S390を購入しました.
RICOH GR
PaSoRiとiOS機をBluetoothで接続することで、ICカード内の情報にアクセスして残高や履歴の確認ができるようになります.対応しているのはSuica、Edy、nanaco、WAONの4種類.
RICOH GR
自分はiPhoneのケースにSuicaを入れているので、こうしてiPhoneをPaSoRiの上にのせてiOSアプリを起動することで履歴を確認できるので直感的に操作できます.

ソニー製の「パソリユーティリティ」ではSuicaは残高照会と履歴の確認のみでチャージはできません.チャージをするためにはJR東日本のSuicaアプリを使い、なおかつSuicaインターネットサービスに加入する必要があります.
が、Web上でSuicaインターネットサービスに加入しようとすると、Windows+Internet Explorerの環境のみしかサポートしない旨の表示が.様々なユーザ環境にもう少し対応していただきたいものです(仕方がないのでMac OS X上で稼働するVMware FusionでWindows 7を起動して登録作業を行いました).
BS朝日で3週連続で「The Photographers」という、カメラマンのドキュメンタリーを放送していたので見ました.
1回目の放送は、飛行機と鉄道、2回目の放送は生物、そして3回目の放送はスポーツということで、それぞれのプロのテクニックやこだわり、苦労などを知ることができました.
使っている機材は市販のものなので、極端な話、お金さえ出せば同じものを手にすることはできます(高価ですが……).しかしそれだけでは同じものを撮ることはできないということを番組を見ることでまざまざと思い知らされます.
重要なのは「こだわり」.この一瞬、奇跡的に訪れる、もしくは訪れないかもしれない瞬間を捉えるためにずっと前から準備し、じっと待ち構える.
例えば、夕日が落ちている最中に瀬戸大橋を渡る列車を撮りたい.1年に数日しかないその日に何時間も前から現地に入り、ぎりぎりまでフレーミングに悩み機材に悩む.そうして撮れた写真は自分のような素人目には非常に満足のいく写真のように見えるものの、撮影したプロからすると「あと10秒列車がくる時間がずれていれば夕日のど真ん中を列車が横切るところが撮れたのに」と悔しがる.そのこだわりこそがプロをプロたらしめるのではないかと感じました.と同時に「好きだからこそやっている」というカメラマンもいて、シビアでありながらも多くのカメラマンが天職と感じているのだろうなと思いました.
好きでカメラをいじり写真を撮ったりしていますが、やり直しのきかない一瞬の勝負であるカメラマンの仕事は自分にはつとまりそうにありません.そうした凄みのようなものを感じる番組でした.
年末(12月29/30/31日)に再放送がありますので、興味を持たれた方はご覧いただければと.
「新しいカメラを手に入れたら撮影しに行きたくなるのは人情というものだ」というような有名な言葉があった気がしますが、先日エヌ氏が富士フイルムのXQ1を入手したとのことで、試し撮りも兼ねて箱根に出かけてきました.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
F4 1/60秒 ISO800
箱根に行く手段はいくつかありますが、やはり王道はロマンスカー.ということで、新宿に集合して60000系MSE車で箱根に.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
F4.5 1/60秒 ISO800
フラッグシップである50000系VSE車にはかなわないものの、MSEも快適です.
LED表示板には日本語の他に英語、中国語、韓国語で案内が表示されますが、特急ロマンスカーは「”浪漫”特快」なのですね.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
F4 1/60秒 ISO1250
箱根に直行、といきたいところですが乗ったロマンスカーが小田原行きのため、小田原で下車してまずは昼食を.
駅近くの「魚河岸 でん」にて地魚丼をいただきました.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
F4 1/60秒 ISO640
小田原から箱根湯本まではこの「赤い小田急線車両」に乗って向かいます.
以前は新宿から箱根湯本行きの急行が出ていたのですが、一部のロマンスカーを除いて箱根湯本行きはなくなってしまいました.
しかし見慣れた小田急車両が赤く塗られているのは違和感があります.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
F5.6 1/85秒 ISO200
箱根登山鉄道に乗る前に、駅から出て撮影を.
この写真、斜めになった写真ではなく(多少は斜めかもしれませんが)、カメラの水準器を見ながら撮った写真です.
箱根湯本を出た箱根登山鉄道の列車はいきなりこんな坂を登っていきます.ケーブルカーなどでは座席が最初から斜めになっていたりしますが、これはいたって普通の車両です.立って乗っているとわかりますが、片方の足にばかり負担がかかっているのを感じるくらいの斜面です.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
F5.6 1/200秒 ISO400 モノクロモード
宮ノ下駅で下車してお茶でもしようかということでフジヤホテルに.
クラシカルかつ和洋折衷の権化のような建物に圧倒されます.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
F5.6 1/60秒 ISO4000
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
F5.6 1/60秒 ISO4000
あいにくとティールームは満席かつ順番待ちでしばらく時間がかかりそうだったので諦めました.
室内もこの重厚な雰囲気には歴史を感じます.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
F5.6 1/120秒 ISO400
なにやら塔のような建物があり、てっぺんには昇り龍が.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
F10 1/75秒 ISO400
宮ノ下駅で撮影をしていたら、駅員さんにひとつ箱根湯本よりの大平台駅がスイッチバック駅でもあるので撮影にはオススメだと教えてもらったので、そちらに移動.しかも試運転で新型車両もやってくるとの情報も.
大平台駅ではスイッチバックと同時に上下線の車両の交換がされるので、こうして新旧車両を同時に撮影することができました.
新型車両は11月にデビューする予定の3000系で、現状は1両のみでこうして試運転してデータ取りをしているようです.ロマンスカーVSEやMSEと同じ方が設計しており、この高さのあるラウンドした正面のガラスに共通性を感じます.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
F5.6 1/200秒 ISO400
この旧型車両に乗って箱根湯本駅に.
新型車両が入るということは、この旧型車両が引退するということも意味するわけで、クラシカルな味わいのある車両がなくなるのは寂しい限りです.
…と思ったものの、乗車するとエアコンがないので蒸し暑くて.顧客サービスという側面を考えると、代替わりは仕方のないことなのかもしれません.
FUJIFILM X-T1 + XF23mm F1.4 R
F1.4 1/150秒 ISO400
1日中どんよりとした天候で、時々雨の降るような天候でしたが、じんわりと汗ばむような蒸し暑さでした.
小田原駅のエクセルシオールカフェで飲んだ、ペリエにゆずジンジャーを入れたものが美味でした.
RICOH GR
鉄道写真家、中井精也氏の写真集「夢と希望の三陸鉄道」を購入しました.
セゾンカード会員向けの特別バージョンの表紙のもので、通常版は1,800円+消費税ですが、これは5,000円で書籍の売上と消費税以外は義援金となります.
中井氏と三陸鉄道社長である望月氏のサインとメッセージが入っており、そのためか書籍は三陸鉄道から宅急便で送られてきました.
写真は1984年4月に三陸鉄道が開業したときの様子から始まっています.かつて、国鉄が細切れに敷設し、赤字路線として廃線にする予定であった盛線、宮古線、久慈線を全線開業させて第三セクターに移行させたのが三陸鉄道です.鉄道が開業し、喜んでいる写真はまさに「あまちゃん」のそれと同じように見えました.
そして震災.わずか5日後に運航を再開したときの様子から3年後の春、つまり今年2014年の全線運航再開までを美しい写真で記録されています.
自分も小本から田野畑まで代行バスで運行されていた頃に三陸鉄道北リアス線に乗りに行ったことがあり、南リアス線には先月乗ったばかりなので、見覚えのある光景に懐かしさを感じました.
しかし、全線運航再開したからこれでめでたしめでたし… というものではないのです.
車窓から見た風景は、復興にはまだほど遠いのも事実.自分にできることとして、またこの地を訪れて観光したいと思います.