2013/03/15
明日から東急東横線と東京メトロ副都心線が接続されて相互乗り入れが始まります.
副都心線はさらに西武池袋線や東武東上線とも相互乗り入れしており、これにより埼玉から神奈川まで直通の電車が走ることになります.
しかしながら、東急東横線の渋谷駅は地上2階にある、行き止まりのターミナル駅.このままでは相互乗り入れはできないため、地下5階に移転することになりました.
そして本日がターミナル駅として地上にある東急東横線渋谷駅の最後の日でした.

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改札前にはこんな感謝の意を告げる垂れ幕が.
85年という文字が示すように、ここに東横線渋谷駅ができたのは昭和2年.今の駅舎ができたのは昭和39年だそうです.

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正面口にずらっと並んだ自動改札機.
ここを出て、左に曲がるとJR渋谷駅と京王井の頭線、正面には東京メトロ銀座線、右に曲がると渋谷ヒカリエがあります.

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こちらは南口.奥にはJR渋谷駅が見えます.

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駅舎の外から.

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改札前にある、発車時刻を伝える液晶モニタ.
毎朝、この改札前のモニタを見て中華街の文字を目にするたびに、会社行かずに中華街に旨いものでも食べに行きたいなんてことを思ったりするのですが、これからは自分の通勤経路から外れるのでそういう気分になることもなくなるのです.

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並んでいる5050系電車.手前のはみなとみらい線車両.

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入線してきた5050系.相互乗り入れにあわせて8両編成を示す「8CARS」のステッカーが貼られています.

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線路はまだつながっていませんが、相互乗り入れの東京メトロ副都心線の車両が.互いの路線を走って問題がないか、テストのために走行しているそうです.

Nikon D40 + AF DX Fisheye-Nikkor 10.5mm f/2.8G ED
東横線渋谷駅のシンボルともいえる、かまぼこ形の屋根.内側から見ると、このように三角形を組み合わせたデザインになっています.

Nikon D40 + AF DX Fisheye-Nikkor 10.5mm f/2.8G ED(広角化処理)
駅構内にある、案内板.

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天井からは東横線渋谷駅写真集「DREAM TERMINAL」のカメラマン中井精也氏の写真が飾られています.

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ターミナル駅特有の行き止まり.
新しい渋谷駅は相互乗り入れのため、このような行き止まりはもう見られません.

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その行き止まりにある業務連絡板.とくになにも記入はされていませんでしたが、実際にどれくらい使われていたものなのでしょうか.

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相互乗り入れのマスコットキャラ、のるるん.左後ろにある隙間から中に入ることができて、口のところから顔を見せることができるようになっています.

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今朝の東横線渋谷駅.記念の入場券を買い求める列がヒカリエの連絡通路を往復するほど並んでいました.

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渋谷ヒカリエの鉄道案内.直進すると今日までの東横線渋谷駅ですが、そちらはシールになっています.
背後に見えるエスカレータが明日からの東横線渋谷駅方面.こちらの案内板は一部ブラックアウトされていますが、もちろんこの隠されている部分の下には東横線はこちらという矢印が隠れています.

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夜20時段階での東横線渋谷駅.帰宅の人で混雑する時間帯ですが、それにもましてすごい混雑でした.

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今日でこのかまぼこ形の屋根の下に電車がやってくるのは最後になりますが、しばらくはイベントスペースとして使用されることになっています.
その後は渋谷駅の再開発を経て、JR埼京線が移転してくる予定とのことです.
2012/01/21
今年に入って初めての鉄道旅行に行ってきました.
行き先は沼津、そして吉原.
3月でJR東海と小田急電鉄が運行する、新宿-沼津を結ぶ特急「あさぎり」が御殿場止まりになり、JR東海が運行から手を引き、そしてJR車両は定期運用から外され小田急車両は使用されなくなるというので、今のうちに乗っておくことにしたのです.
吉原には岳南鉄道という貨物メインの鉄道会社があるのですが、こちらも貨物運用が終了になるとかで会社そのものが存亡の危機に立っているとのことなので、乗っておこうと思ったのです.
車両や路線が廃止になったり存亡の危機になると乗りに行くのは鉄道マニアならではの習性ですね.普段から乗れば廃止や存亡の危機にもならないとは思うのですが・・・.

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「あさぎり」は実家に帰省するのに何度か使いました.新幹線、急行「東海」(途中から特急に格上げされ後に廃止)、東海道線各駅停車、小田原まで小田急あとは東海道線、そして東名高速バスと帰省手段はあれこれと使いましたが、約20年前にデビューした当時のあさぎりは指定席が売り切れてしまう人気の列車でなかなか乗りづらいものがありました.
しかし、御殿場止まりになることからもわかるように以前ほどの人気はなく、自分が乗車した日も売り切れにはなっていないようでした.また、沼津まで乗る人も少なく、大半は御殿場で降りてしまいました.

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「次は終点「沼津」」の表記もあと2ヶ月たらずで見ることができなくなります.

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沼津駅にて.これはJR東海車両です.20年前の車両ですが、今見ても格好いいです.色合いも新幹線に通じるものがあり、会社のNさんも最初に見たときに「小田急に新幹線が走ってる!」と驚いたといっていました.中間の3-4号車が2階建てになっているなど、観光列車として手の込んだ作りになっています.これ1編成しかないため、検査などのときには代替品として小田急の車両が使われます.
3月以降はリニューアルされてイベント用列車として利用されるそうです.

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新宿を10時過ぎに出たあさぎりは2時間をかけて沼津に到着します.ちょうどお昼時なので、駅から歩いて行ける範囲内で探して、「山正」に行きました.
メニューに目移りして迷ったものの、こういうときは代表的なものをということで店の名前を冠した「山正丼」をいただきました.事前に味付けされたマグロやタコ、サーモンなどがたっぷりとのっていて満足の逸品でした.
自分たちが入ったときには運良く待たずに済みましたが、店を出たときには数人の順番待ちのかたがいました.人気店なのですね.

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続いて向かったのが吉原駅.吉原や田子の浦界隈は工業地帯が密集しており、とくに紙パルプ関連の工場が多いのが特徴です.駅の跨線橋からもこんな感じで工場を眺めることができます.
岳南鉄道はそうした工業地帯を縫うようにして走る私鉄で、貨物の取り扱いが非常に多かったのですが徐々に減少し、ついには貨物をやめてしまうことになったようです.
乗ってみるとまるで工場の中に入っていくかのような感覚です.自分のような鉄道好き+工業地帯好きにはたまりません.

RICOH GR DIGITAL III
1日乗車券も購入したし、それほど長い路線でもないので、とりあえず終点まで行くことにしました.終点の岳南江尾駅はなにもないようなところでぷつっと線路が途切れるような感じで終わっています.近くには工場がぽつぽつとあり、少し離れたところにショッピングセンターがありましたが、このショッピングセンターは鉄道との相乗効果を狙ったとかそういう感じでは全くないように見受けられました.
車両は京王井の頭線の旧型車両です.通常は右側の1両のもので運行し、多客時のみ左の2両編成のものを使うようです.
以前に訪れたときに途中駅に留置されていた、東急5000系電車はすでに解体されたそうで見ることはできませんでした.


RICOH GR DIGITAL III
途中駅の比奈駅で下車.この古めかしい電気機関車、未だに現役だそうです.
「501」という文字の書体からわかる人はわかるかと思いますが、名古屋鉄道から入手したものです.こういう時代を感じさせる機関車、大好きです.

Apple iPhone 4S + Hipstamatic(Lens:Libatique 73, Film:Float)
雰囲気的にはこんな感じの時代感がありますね.いつまでも現役張っていてもらいたいものです.

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沼津に戻り、雨降るなかを駅前商店街から横にそれたところにある謎の甘味店(甘味じゃないものもありますが)、どんぐりへ.沼津にいるとTwitterでつぶやいたら、どんぐりに行けと謎の指令が出ましたので.
どんぐりの最大の特徴は、カウンターの前に川が流れていること.というか、川といっていいのかよくわかりませんが.そこに桶が流れていて、注文の食券や、食べ物や、食べ終えたものをすべて桶に入れて流すというフシギなシステムになっているのです.
一見合理的に見えるのですが、食券は店の入り口で手売りだったりと、ビミョウなところも多々あります.

Apple iPhone 4S + Hipstamatic(Lens:Lucifer VI, Film:DC)
メニューの大部分はパフェが占めているのですが、寒かったのでお汁粉をいただきました.あんことか餅とかあんまり得意じゃないんですけど、寒いときのお汁粉だけは別格です.

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帰りもあさぎりで.これは小田急車両のもの.JR同様に3-4号車が2階建てになっており、小さいながらもグリーン車のプレートも貼られています.
1日の大半が雨というイマイチな天候でしたが、「乗り鉄」として楽しい時間を過ごすことができました.天気がよければ富士川の河川敷に行って富士山と新幹線をからめた、定番の写真を撮ろうと思っていたのでそれが心残りではありますが、それはまた後々の楽しみにとっておくことにします.
2011/09/18
「伊勢神宮とリニア・鉄道館(その1)」の続きです.

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伊勢から名古屋に戻り、あおなみ線に乗って終点の金城ふ頭に向かいます.
駅が近づくと白くて平べったい形状の建物が見えてきました.でも、個人的にはそれよりもその先に見える鉄鋼系の工業地帯に目を奪われました.

入り口すぐ近くにはSL C62、新幹線300X試作機、リニアモーターカーMLX01-1という、過去・現在・未来をそれぞれ代表するかのような車両が展示されています.

メインホールに入ると、新幹線0系、100系、300系、300系量産試作が見えてきます.

後ろにはドクターイエローも展示されています.


在来線も展示されていますが、新幹線に比べて展示に力が入っていないようにも感じられました.JR東海の収益の多くは新幹線からのものなので、まあ仕方のないところかもしれませんが.


2階からの眺めです.




0系新幹線.どれも懐かしいものばかりです.
しかし、飲料水が出ないのは仕方がありませんが、背もたれを動かして向きを変える座席はワイヤーで固定されており、そもそも座らないようにと注意書きがされているのは興ざめです.
JR系の博物館というと大宮にあるJR東日本の鉄道博物館がありますが、それに比べるとJR東海のこれはいくらか落ちる印象を受けました.展示の方法も鉄道博物館は配置が工夫されてホームを模して雰囲気を盛り上げていますが、リニア・鉄道館は並べただけ.しかもほとんど全ての車両で着席不可.先頭車と食堂車と両方展示させたいという目的は理解できますが、1号車と8号車を連結するのもちょっとどうなのかと.
来場者は普段は乗客なのですから、座るという行為を拒否するのは体験の一部を削いでいるようなものでつまらなさの一因であるような気がします.


予定では閉館時刻までいるつもりだったのですが、展示物も見終えてしまったので早めに名古屋に戻り、矢場とんで味噌カツをいただきました.


さらに、伊勢で食べそびれた赤福氷を名古屋駅の高島屋でいただくことができました.これで思い残すことはありません.
天候に恵まれず、また慌ただしい行程でありましたが、充実したよい旅行でした.伊勢神宮は年に1回くらいのペースで訪れていますが、何度行ってもいいところだと思います.心が洗われます.リニア・鉄道館は期待していただけにちょっとがっかりでした.
金曜の夜から土曜にかけて、伊勢神宮と名古屋にあるJR東海の博物館「リニア・鉄道館」に行ってきました.
3連休なのにその前日の金曜から出発したのは、混雑を避けるためと予定を立て始めた時点で土曜の宿泊がかなり埋まっていたためです.当初は土曜の早朝に出て日帰りにする予定で計画していたのですが、伊勢神宮とリニア・鉄道館の両方を見るのはちょっと厳しそうということで変則的ながら1泊することにしました.
定時まで普通に働いて、その足で新幹線に乗って旅行に出かけるというのは初めてのことです.そのせいもあって、普段の旅行よりも(もちろん普段の通勤よりも)荷物が多く、今回は一眼レフは持参せずGR DIGITAL IIIのみで撮影しました.28mm単焦点なので不便な点もありますが、明るいレンズと豊富な撮影機能と使いやすさ、そして強力なマクロでほとんど困ることはありませんでした.

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名古屋に着いてホテルで荷物を下ろしてから、なにはともあれ名古屋めしということで近所の風来坊に.手羽先の店ということで「世界の山ちゃん」とともに知られた存在ですが、風来坊はこれが初めてです.世界の山ちゃんは東京にも店舗があるので何度か行ったことがあります.
雑居ビルに店舗を構えている店らしく雑然とした雰囲気ですが、同行者いわく以前に行った店はもっとこぎれいでこんなんではなかったと.過剰に期待しすぎていたせいか、都内で食べた世界の山ちゃんのほうが自分はおいしく感じられました.

翌日は早めに起きて、近鉄名古屋駅7時50分発の鳥羽行き特急に乗りました.今までにも伊勢は何度か行ったことがありますが、JRや鳥羽までフェリー、車などで近鉄に乗るのはこれが初めてです.
土曜日の朝ということもあって、車内はそこそこの混雑ぶりでした.

遠くに四日市のコンビナートが見えます.遠目に見ても規模の大きさははっきりとわかるほどで、これは一度きちんと来訪せねばダメだなと思いました.

天気予報では70-80%程度の確率で雨とのことでした.名古屋は小雨がぱらついていましたが、四日市や津は比較的天気がよく、これは予報が外れたかなと思っていたら、徐々に崩れ始めて下車駅である五十鈴川駅に着く頃には土砂降りでした.

内宮の入り口である宇治橋に着いても雨は降ったりやんだりでした.

これだけ雨が降ったりしているにもかかわらず、不思議と五十鈴川の流れは澄んでいました.

鳥居に縛られている榊も紙垂がぐちゃっとなってしまっています.とはいえ、こうして雨に濡れた光景も悪くありません.なにより、観光客が少なめです.

正殿です.この石段から先は撮影禁止です.式年遷移が2年後ということもあり、隣では新たな正殿の建築が進んでいるようでした.
参拝の順番を待っているさなかに急に雨が強くなってきました.

すごい雨です.神殿で雨宿りというのもなんだか罰当たりな気もしますが、これだけの雨では致し方ないところでしょうか.
このあと「開運お守り」を購入したところ雨もやんだのですが、もしかしたら開運お守りの効果は雨がやんだことで使い切ってしまったのでしょうか・・・

伊勢詣でが済んだら訪れるのはここ、おかげ横丁.
目的は赤福本店で食べるかき氷「赤福氷」なのですが、なんと氷の扱いをしていません.もう9月も半ばを過ぎたので終わってしまったのかと思い、がっくりしました.

雨の後で蒸し暑く、喉も渇いたので「横丁サイダー」なるものをいただきました.優しい味わいとでもいうか、炭酸も弱めでもう一つ、こう、パンチがほしい感じでした.

赤福氷も食べられなかったし、早めに昼食にするかということで名物の伊勢うどんをいただきました.赤福氷が食べられなかったので、大盛りで.
コシのない極太の麺を下にたまった醤油タレで食べる伊勢うどんは、独特の存在感があります.伊勢の地でどういう経緯を経てこのような食べ物が生まれたのか、興味深い食べ物です.
と、食べ終えて再び内宮に向かって歩いていたところで、内宮のすぐ近くの赤福の支店で赤福氷が売られているのを見つけました.が、すでにもう赤福氷を食べる余裕は時間的にも腹具合的にもありません.泣く泣く諦めることにしました.

五十鈴川駅に戻り、再び近鉄特急に乗って名古屋に戻ります.
行きとは違う車両で、二階建て車両でした.見た目は旧そうな感じだったのですが、リニューアルしたのかあとから追加で製造したのか、綺麗で快適でした.GPSロガーでチェックしたところ110km/hくらいは出ており、同じ区間を走るJR東海が非電化で単線なのに比べると大きな違いを感じました.
その2に続きます.
2011/04/16
今回の九州旅行は九州新幹線に乗ることもさることながら、デザイン性に優れたJR九州の鉄道車両を見るのも楽しみの一つでした.自分が見た車両について紹介したいと思います.
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