2014/06/26
X-T1のファームウェアアップデートが公開されたので、さっそく更新してみました.
今回の更新箇所は4点.
1. XF18-135mmへの対応
2. EVF表示での露出補正の表示方式変更
3. 動画撮影ボタンを押してから撮影するまでの時間を遅く設定
4. インターバルタイマーの不具合改善
個人的には、2.のEVF表示での露出補正の表示方式変更が大きな改善点です.
露出補正の目盛りに数字表記がないため、わかりづらかったのが改善されます.
RICOH GR
初のファームウェアアップデートなので、Ver.1.00からVer.1.10になります.
RICOH GR
これがファームウェア更新前.
RICOH GR
そしてこっちがファームウェア更新後.露出補正値が分かりやすくなりました.ちなみに露出補正ゼロの場合は目盛り自体がグレーアウトされます.この辺はEVFならではのメリットを感じます.
2014/06/25
RICOH GR
ヒカリエで開催されていた、「1億人が選んだ、10枚。東京カメラ部2014写真展」を見に行ってきました.
「東京カメラ部」なるグループについては今まで知らなかったのですが、入場時に渡されたアンケートの内容から推測するに、SNSとくにFacebookを中心に活動している団体のようです.
RICOH GR
1億人が選んだ10枚というわりには展示してあった写真の展示数が多いように感じられましたが、どうやら他にも色々と展示してあったようです.
その写真も美しくてよく撮れているなと感嘆しました.
と同時に、きっちりとテーマを決めて狙いすました写真の出来は、スナップメインの自分としては到達できない領域棚とも思ったり.
2014/06/14
RICOH GR
しばらく前に注文しておいた、X-T1用のロングアイカップが届きました.
RICOH GR
左がロングアイカップ、右が標準装着のアイカップ.形が結構違います.素材はどちらも同じ、堅めのゴム製.
接眼部の下が四角く切り取られているのは、ここにアイセンサーがあるため.
RICOH GR
装着してみました.堅めのゴム製でエッジが立っているため、目の回りに当たるのが気になります.
眼鏡装着時には周辺からの光がカットされてよいのかもしれません.
RICOH GR
標準装着のアイカップ.こちらのほうがフィットします.ということでせっかく購入しましたが使わず.
2014/06/04
買い物の用事があって家電量販店まで出かけてきたので、そのついでにソニーのDSC-RX100M3をさわってきました.
RXシリーズはソニーのコンパクト、というよりレンズ固定式デジカメのハイエンドシリーズです.
機種的にはフルサイズの撮像素子を備えたDSC-RX1およびRX1R、1インチセンサーを搭載した高倍率ズーム機DSC-RX10、そして1インチセンサーを搭載しつつ小型のDSC-RX100、その後継機のRX100M2、そしてさらにその後継機のRX100M3.
RX100M3の最大の特徴は、ポップアップ式のEVF(電子ファインダ)を搭載したこと.従来機とほとんどかわらないサイズなのにいったいどこにこんなものを搭載するスペースがあったのかと驚きです.
本体横のレバーをスライドさせると、EVFが上に飛び出て、それに連動してカメラの電源が入ります.ただし、それに加えてEVFを手前に引く必要があります.ここがちょっと手間ではあります.ポップアップするときに手前にも飛び出るようになっていたら楽なのになと思いました.
ファインダを覗いての感想は「思ったよりもいいじゃん」というものでした.自分が使っているX-T1はファインダ性能がウリの製品なので、さすがにそれと比べるのは無謀ではありますが、コンパクトなボディサイズを考えると健闘していると感じました.
AFなどの基本機能はRX100の頃より定評があるのでとくに気になる点はありませんでした.
気になった点としては、オプションのグリップが取り付けられていましたが、展示品なので粗雑に扱われるせいもあってかゴムウレタンが部分的にはがれたりしていました.RX100用にはサードパーティの高価で高品質のグリップがありますが、純正グリップは安いこともあって質の低さを感じました.それから、グリップにわざわざ「SONY」と型押しする必要性はみじんもないように思います.グリップなんてカメラ本体に貼ったら一体化する製品にわざわざ余計なことをしないほうがよいでしょう.
定評のあるRX100シリーズですが、今回のモデルもさすがといえる仕上がりだと感じました.
では、買うの?と問われれば、答えは「いいえ」です.普段使いするデジカメとしてはGRを持っていますし、操作性や手に馴染む感触はGRのほうが好みです.28mm単焦点のGRではダメ、24-70mmズームのRX100M3のほうに魅力を感じる人は多いとは思いますが、自分の場合はズームレンズになると撮影時に迷いが入るので、単焦点のほうが好き、という点も大きいです.
2014/06/03
GRのファームウェアアップデートが発表され、Ver.4.00になりました.
機能が追加されたのは以下の5点.
・[撮影設定]の[エフェクト]に[シフトクロップ]が追加されます。
・[セットアップ]に、[AFモード]が追加されます。[ノーマル][高速]から選択できます。
・[セットアップ]に、[カード連続 No.]が追加されます。[ON][OFF]から選択できます。
・[セットアップ]に、[再生アニメーション]が追加されます。[ON][OFF]から選択できます。
・再生モードで”RAW +”画像を削除する際、[1ファイル削除]は[RAW+JPEG削除][JPEGのみ削除][RAWのみ削除]になります。
また、同時に不具合の修正もされています.
GRシリーズの素晴らしい点は、こうしてファームウェアアップデートにより機能追加されることです.
不具合の修正でしかファームウェアアップデートを行わないメーカーも多いなか、きちんとフォローアップされているようで好感が持てます.
機能追加で面白いと思ったのは「シフトクロップ」なるエフェクト.
写真を撮ると、遠くのものは小さく写ります.遠近感が出るのは当然のことですが、建築物などを遠近感のないように撮りたいこともあります.一眼レフの場合だと「シフトレンズ」と呼ばれる特殊なレンズを使うことで撮影できますが、コンパクトデジカメにはそのようなレンズをもつ製品はありません.そこで疑似的な処理として、被写体の建物などと傾きをなくした状態で撮影し、遠近感の出た部分をカットすることで直線的な写真を作成する、それがこの「シフトクロップ」エフェクトです.
この撮影手法、すでに実践されている方がおり、塩澤一洋氏のWeb「shiology」の「2541-111027 「擬似シフト写真」で遊ぼう」というエントリーなどで紹介されています.
GRの「シフトクロップ」エフェクトは、縦位置で撮影して画面の上下いずれかを(手動指定可能)カットしてスクエアフォーマットで残すという機能です.
実際に撮ってみました.
RICOH GR
シフトレンズで撮影したような雰囲気の写真が撮れました.
コツとしては、水準器の水平と垂直をきちんとあわせること.
RICOH GR
同じ場所で3:2で撮ったもの.比べるとわかるように、画像の下1/3をカットしています.
写真としての新しい楽しみ方を提案してくれるようで、素晴らしいファームウェアアップデートです.
神社などでの撮影にも役立ちそうです.