2011/09/03
数日前ですが、社内で使われているMac mini(2010)が、ファイルの書き込みでエラーが発生したりシステムの起動や終了がうまくいかなくなるなど、動作が怪しくなってきたのでHDを交換することにしました.
※急いで交換作業を行う必要があったので写真は撮っていません.
元々入っていたHDはSeagate製の320GB、5400rpmの製品でした.新たに導入したのは日立製の320GB、7200rpmの製品です.手持ちの320GBがなかったので秋葉原に出かけてドスパラで買い求めたところ5400rpmは在庫が切れていたので7200rpmにしました.事務作業など、速さを求めない用途であれば発熱の少ない5400rpmでも十分ではないかと個人的には思っていますが、まあ在庫がないのでは仕方がありません.
初期のMac miniは開けるのを拒むようなデザインで、お好み焼きのヘラのようなパーツを隙間に突っ込んでこじって開けるしか方法がなく、どうしても傷が付いてしまったりと厄介な代物でした.が、2010年モデルは裏面の黒い大きなフタが回転するようにできており、これを開けることで内部にアクセスできるようになっています.
とはいえ、簡単に交換できるのはメモリくらいのもの.HDについては無線LANのアンテナや冷却ファンを外さないとアクセスすることができません.
外装が凝りに凝っているのがApple製品の特徴ですが、内部も作り込まれているのには驚かされます.Windowsマシンなんかは統一性のない色とりどりで雑多なケーブルがだらんと内部を這っていたりしますが、黒のきちんと長さが調整された細身のケーブルが配線されている様子はデザインが行き届いていることを思い知らされます.
基本的にネジでパーツを外してコネクタの抜き差しでHD交換できてしまうので迷うところはないのですが、1ヶ所だけ考え込むところがありました.HDのコネクタとは反対側のなにもないところにケーブルが伸びて小さなパーツが取り付けられているのです.ネットで調べた限りではおそらくは温度センサーかなにかのたぐいのようで、両面テープで固定されているだけなのではがして新しいHDに張り直せばOKのようでした.
部品の交換作業自体は30分もあれば完了します.ただし、複数のトルクスレンチなどが必要なので要注意です.HD交換後はOSをインストールし、TimeMachineから書き戻せばほぼ作業完了です.
2011/08/25
「速報:アップルのスティーブ・ジョブズ CEO が辞任、後任はティム・クック」
朝から衝撃的なニュースが飛び込んできました.
スティーブ・ジョブズがAppleのCEOを辞任して会長職になり、新CEOとしてティム・クックが就任しました.
ジョブズについては以前にも手術を伴う長期の休暇を取っているなど、健康面に難があることが伝えられていましたが、やはり厳しいようです.いつ買収されてもおかしくないほどにまで傾いていたAppleという会社をここまで建て直し、MacのみならずiPodやiPhone、iPadといった未来を感じさせる製品を次々にリリースし、アメリカでトップの企業にまで育て上げた手腕はこの21世紀初頭においては最高の経営者であるといえるでしょう.
ティム・クックをはじめとして、ジョブズが選び育てた優秀なスタッフがAppleをさらなる成長に導き、そしてそれをジョブズが見守るという構図が長く続いてくれることを切に希望します.
2011/08/23

MacOS X用のテキストエディタ「Jedit X」を使い始めました.
過去にSmultronとFraiseを使ったり、ほかに「mi」を使ったりしてきましたが、どれも自分には馴染めませんでした.
Jedit Xは有料(2,940円)ということもあってちょっと敬遠していたのですが、20日間はお試しで使えるとのことなのでものは試し・・・と使ってみたところ、今までのどのエディタよりも馴染めたのでさっそくレジストしました.
自分がテキストエディタに求めるものはそれほど複雑なものではなく、
・タブエディタ(複数のファイルを1画面にまとめられる)
・行番号表示
・HTMLタグのカラー表示
・テキストエンコードがきちんとしていること
くらいのものなのですが、今まで試したエディタは肌が合わないというか一長一短でした.これは長く使えそうです.
Jeditというと、漢字Talk7とかMacOS 8の時代に使っていたのを思い出します.当時、「Jterm」という通信ソフトを使っていましたが、それのオマケとかそういう感じで開発されたソフトだったように記憶しています.パソコン通信の衰退とともにJtermは消滅しましたが、Jeditがこうした形で生き残っているのもなんだか不思議な気もします.
2011/07/30
会社で使用しているMacBook Pro 13インチ(Late 2010)が起動しなくなりました.Mac OSのDVD-ROMから起動してディスクユーティリティで修復をかけてみたものの、修復できないエラーがあると表示されたのでHDを交換することにしました.
もともと入っていたのは日立(HGST)製の320GB.手元のストックを見たらちょうど同じ製品があったのでこれを使うことにしました.が、HD交換してDVD-ROMから立ち上げたところ、妙に起動が遅いのです.しかも最初の言語選択画面での反応も遅く、クリックしてから数分待たされます.極めつけはHDを認識しません.ディスクユーティリティで初期化をかけようにもリストに表示されないので手のうちようがありません.HDを取り出してUSB外付けケースに入れて自分のMacBookにつなぐともちろん認識されますし、ディスクユーティリティで初期化もできます.しかしもう一度試してもダメ.壊れたHDを入れてみるとDVD-ROMから普通に立ち上げることができます.DVD-ROM側のなにかが影響しているのかと思い、MacBook Pro付属のDVD-ROM以外にも市販のSnowLeopard、そしてLionでも試してみましたがやっぱりダメ.交換したHDに原因があるのかもとWesternDigitalの320GBでも試しましたがこれもダメ.
「システム情報」をチェックすると、「シリアルATA」のところでチップが正常に認識されていないのが確認できました.この辺になんらかの原因があるようです.
まる一日かけてあれこれと試してみましたが、結局お手上げでアップルストア渋谷に持ち込む羽目に.なんだか負けた気分で悔しいです.代理で持ち込んでもらいましたが、ジーニアスバーの対応はとりあえずHDを交換してみるとのことでした.
【補足】
修理から帰ってきました.HD本体と、HDとロジックボードをつなぐケーブルを交換したそうです.ケーブルの不良でHDの認識不良が起きるのは理解できますが、上記のような症状につながるのはちょっと不思議な気もします.まあ直ったようなのでよしとしましょう.
2011/07/23
Mac OS X Lionをインストールしてから3日が経過しました.
仕事で実際に使いながらカスタマイズを施し、あれこれと試してみた感想です.
【メリット】
1. 再起動後も動作環境が自動復帰
Macを起動したら必ず使うような定番アプリがいくつかありますが、そうしたものが起動後にすぐに使える状態になるのは便利です.ただし、それらの状況を保存/読込するためか終了や起動に時間がかかるようになったのはマイナス.
2. LaunchPad

今までランチャーアプリを使用していましたが、指4本をすっと内側に寄せるだけでアプリケーションの一覧が出てくるのは便利です.この辺はiOSからのアイディアを流用したようで、フォルダにまとめることもできますが(ただし1階層のみ)、画面の広さと起動の使い勝手を考慮したらフォルダにまとめないほうがいいように感じました.
3. スクロールバーの消滅
ウィンドウの右端に表示されていたスクロールバーが必要なときのみ表示され、普段は消えるようになりました.スクロールバーには表示している書類のおおまかなボリュームをチェックできるという機能性もありますが、なくなることですっきりしました.もちろん設定で常に表示させることもできます.
【デメリット】
1. SpacesとExposeがMissionControlに統合
SnowLeopardでは、VMWare FusionでWindows XPを動かす場合のみSpacesを使って別スクリーンでフルスクリーン化して使っていました.VMWare Fusionはスクリーン2で起動という指定もできて便利だったのですが、Lionではそのような指定はできないようで、起動後にMissionControlの画面を出して割り振る必要性があります.
2. ウィンドウボタンの小型化
Finderや各アプリケーションの左上にあるクローズや最大化などのボタンが小さくなりました.慣れのせいもあるのでしょうが、マウスカーソルを若干合わせづらくなりました.また、Safariのタブのクローズボタンも同様に小さくなったのか、今までの間隔でカーソルを持って行って閉じようとしてもうまく閉じれないことが多々あります.
3. フルスクリーン
MailやSafari、iTunesなどApple純正のソフトが対応していますが、フルスクリーン化してしまうとメニューバーすら表示されず、使いづらいです.新しい技術は一通り試してみるほうですが、この機能は早々に使うのをやめました.
4. PowerPCアプリの非サポート
主要アプリはIntel CPU対応になりましたが、個人が作って提供してくれているようなユーティリティでIntel化されていないようなものがあって、動かなくて困るものがありました.SnowLeopardのときまではRosettaというシミュレータでPowerPCアプリをサポートしていたので、同様のことがLionでもできるはずなのですが、すでにIntel化されてから年数もたっているのでそろそろいいだろ的なAppleの判断でしょうか.
【どちらともいえないもの】
1. スクロール方向の反転
Lionでいちばん話題になったものですね.WebやTwitterのタイムラインをスクロールさせて感覚を徐々に慣らしましたが、まだちょっと間違えます.iPadで間違えることなどはもちろんありませんが、トラックパッドだと躊躇するのも不思議な感じです.
2. 操作系の変化

今までも二本指で画面スクロールや三本指でブラウザ画面の前後移動などが用意されていましたが、今回はさらに多種多様のジェスチャーが用意されています.標準ではなぜか三本指でのブラウザ画面の移動ができなくなっており困りましたが、カスタマイズでできるように設定し直しました.マウスでは対応の難しいジェスチャー機能がこれだけ増えているということは、そのうち全面的にトラックパッドに移行くらいのことをしてきそうです.
3. 自動保存機能とバージョン管理機能
Office2011をはじめ、普段使っているソフトのほとんどが対応していないので待ちの状態です.バージョン管理機能についてはTimeMachineで常にバックアップされていることが必須のようなので、手動で外付けHDをつないでバックアップしている自分の場合には恩恵にあずかれないようです.
4. Mail
数日前にSnowLeopardのMailでデータが消えた件を書きましたが、Lionになってデータの保存方法が変わりました.保存場所自体はユーザフォルダのライブラリなのですが、ライブラリフォルダ自体が不可視属性になり、メールデータも細かくフォルダ分けされています.
5. Safari
今は時間がないけど、あとでこのページを読むようにクリッピングしておきたい、という機能が付加されました.iOS5でも実装され、同期できるようになるとのことなので、そうなるとかなり重宝しそうです.
前評判では今回のアップデートは微妙じゃないのか的なこともいわれていたのですが、一長一短ですね.すでにMac OS X自体の完成度が高いので、細かな付加価値で魅力を出さざるを得ない段階に来ているのかもしれません.