2015/05/15

単位展

Category: 日記・雑記 — Annexia @ 00:50

 X100Tの修理引き取りのついでに21_21 DESIGN SIGHTで開催されている「単位展」を見に行ってきました.

 長さや重さ、時間など様々な種類の「単位」があります.単位があることで我々は意思疎通がスムースにできるようになり、便利な生活を送っています.その「単位」を改めて見直し、「単位」を可視化することによりもう一度考え直す、というような趣旨の展示です.

100T1502

FUJIFILM X100T

 21_21 DESIGN SIGHTに来たのは「デザインあ展」を見に来たとき以来です.

100T1505

FUJIFILM X100T

 最初からいきなり意表を突かれます.入場券が長さ1mもあります.

100T1506

FUJIFILM X100T

 まずはわかりやすいところの単位から.メートル、平方メートル、そしてリットル.1次元、2次元、3次元と領域が拡大されていく変化を伝えています.

100T1507

FUJIFILM X100T

 様々な1リットル.これらの実験器具に入っている容量がすべて1リットル.こうして見てもすべて同じ容積には見えません.
 余談ですが、自分が小学生のときには1リットルは「1ℓ」と書きましたがいまはこの記述は使用せず「1L」または小文字で「1l」と書くそうです.

100T1510

FUJIFILM X100T

 徐々に増えていく高さ.

100T1511

100T1512

100T1514

FUJIFILM X100T

 1cmから始まり、100cmまで100個の様々なものが順番に並べられています.
 残念ながら100個すべてはそろえられなかったようで、98cmのところのような抜けがあります.
 1cmから10cmなどは明確な高さの違いを感じますが、50cmあたりを見るともうその差を明確には感じられません.

100T1508

FUJIFILM X100T

 並べられる日本酒の容器.
 手前から四斗樽、二斗樽、一斗瓶、一升瓶……と徐々に小さくなり、最後には大量の猪口が.

100T1516

FUJIFILM X100T

 大きさの比較だけでなく、様々な角度から「単位」を目に見える形で表しています.

 長さや重さのような目に見えるものだけでなく、データサイズも可視化されており、1GBのデータをテキスト、静止画、動画でそれぞれ示し、動画ではほんの数秒、静止画では100枚、そして高速にスクロールするテキストで表現していました.
 コンピュータ上では数KBのテキストファイルも、数GBもある1時間以上の動画ファイルも同じサイズのアイコンとしてしか表示されないため、巨大なファイルをメールで送ってしまうなんてこともありますが、可視化することの重要さを改めて感じました.

2015/05/14

X100T、修理から戻る

Category: カメラ・写真 — Annexia @ 23:49

 先月22日に修理に出したX100Tが昨日、修理完了した旨の連絡をいただいたので引き取りに行ってきました.

 修理に出したときのエントリーで書きましたが、絞りリングの数値と実際の数値が異なるときがあるというのが故障の内容でした.
 修理に出したときに受付の方が操作してその場で故障が再現したのですが、修理に出してから約1週間後に「故障が再現できない」との電話連絡をいただき、もう一度電話口で故障内容を伝え直したり、ゴールデンウィークが間に入ったこともあって、約3週間という長期の修理となってしまいました.

 受け取ってきてさっそく使おうとしたところ、オフにしていたはずの操作音が.そしてファンクションボタンの割り当てが違う…… ということで、カメラの設定自体がリセットされていたため、再設定の必要がありました.X100Tはファンクションボタンが7個あったりとカスタマイズ項目が非常に多いのと、設定内容をすべて覚えているわけではないので再設定にはかなり難儀しました.

 非常に気に入っているカメラなので戻ってきて嬉しいです.また明日から使っていこうと思います.

2015/05/12

オオグソクムシせんべい

Category: 食べ物 — Annexia @ 21:15

GR003878

RICOH GR

 先日、法事で実家に帰省した際に会社土産として、新東名の静岡SAで「オオグソクムシせんべい」を買ってきました.
 「オオグソクムシ」は駿河湾の深海に棲んでいる、甲殻類の一種です.甲殻類というとエビやカニが連想されますが、その形状からも推測されるようにダンゴムシやフナムシに近い種だそうです.

GR003879

RICOH GR

 この手の製品は、普通のお菓子にイラストが入っているだけのものもありますが、これは本当にオオグソクムシが使用されています.

GR003880

RICOH GR

 原材料のところにも、うるち米、植物油に続いて記載があります.
 また、「オオグソクムシが練り込まれており、その殻が非常に堅いですが、品質に問題ございません」なんていうちょっと気がかりな文面も.

GR003885

RICOH GR

 袋にもオオグソクムシの勇姿が.このイラストのせいもあってか、お土産として買ってきたにも関わらず誰も手を付けようとしません.
 1枚食べましたが、エビやカニの風味をした美味しいせんべいでした.

 ちなみに12枚入りで1,500円と、けっこういいお値段します.大きさのわりには食べられるところが少ないので、加工作業が大変だからでしょうか.

2015/04/30

会津旅行(その2)

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 00:00

 会津旅行、つづきです.

FXT15238

FUJIFILM X-T1 + XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

 会津若松を出て喜多方に向かいます.

FXT15240

FUJIFILM X-T1 + XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

 喜多方は「蔵の街」といわれており、駅舎も蔵をイメージしたデザインになっています.

FXT15293

FUJIFILM X-T1 + XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

 かつて、喜多方駅からは「日中線」と呼ばれる支線が伸びており、その廃線跡が遊歩道として整備されて3kmほどにわたってしだれ桜が植えられています.

FXT15280

FUJIFILM X-T1 + XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

 途中には当時使われていた蒸気機関車が展示されていました.

FXT15260

FUJIFILM X-T1 + XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

 遠くには飯豊連峰が見えます.

FXT15268

FUJIFILM X-T1 + XF60mm F2.4 R

 しだれ桜のすぐ横を用水路が流れており、つくしが.

FXT15307

FUJIFILM X-T1 + XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

 そして喜多方といえばラーメン.ということで「まこと食堂」に.
 まだ10時台だったこともあって、数人の行列でそれほど待つことなく入ることができましたが、店を出るときには結構な行列になっていました.

FXT15309

FUJIFILM X-T1 + XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

 チャーシューメン.スープを啜って、ああやっぱり美味しいなと.個人的にはラーメンは細麺が好きなのですが、このやや縮れた太めの麺も魅力.至福の一杯でした.

FXT15323

FUJIFILM X-T1 + XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

 時間もあるしと、駅に戻る途中で三万石に寄って「ままどおる」や「エキソンパイ」を購入.
 予定していた列車の前に臨時快速がありましたが、そちらに並んでいる人が結構いたので後発の各駅停車に.

FXT15325

FUJIFILM X-T1 + XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

 こうして窓を開けられるのもローカル線ならではの醍醐味.窓を開けてガラガラというディーゼルエンジンの音が入ってくるのも風情を感じます.

FXT15330

FUJIFILM X-T1 + XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

 窓からカメラを出して撮影.新幹線や特急とはまた違う、鉄道のよさがあります.

FXT15369

FUJIFILM X-T1 + XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

 会津若松からは快速「あいづ」で郡山に.
 かつて特急列車に使われていた車両です.しかもオリジナルの旧国鉄塗装なのが嬉しいところ.車内はリニューアルされていました.

FXT15375

FUJIFILM X-T1 + XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

 郡山での新幹線への乗り換え時間は15分しかなかったのですが、どうしても食べたいものがあったので大急ぎで移動して買ってきたのがこれ、「クリームボックス」.郡山のローカルフードであり、郡山ではメジャーな食べ物だそうです.社内で福島出身者に尋ねてみたところ、「大学に行くために福島を離れるまではどこにでも売られているものだと思っていた」とのことでした.

FXT15379

FUJIFILM X-T1 + XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

 厚切りの軽く焼かれたパンにあっさりしたミルククリームがたっぷりと塗られています(写真ではそれほど塗られているように見えませんが、クリームでパンがへこんでいるのです).
 初めて食べましたが、これは美味しい!新幹線の車中で食べたのですが、もっと買ってくれば良かったと後悔するほど.

 今回の旅行は予想もしていないものに出会えたり、失敗したなと思ったら意外なものに救われたりと、充実した旅行でした.

2015/04/29

会津旅行(その1)

Category: 旅行・観光 — Annexia @ 21:14

FXT15052

FUJIFILM X-T1 + XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

 土日を利用して会津方面に旅行に出かけてきました.

FXT15058

FUJIFILM X-T1 + XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

 新幹線を郡山で降りて、磐越西線に乗り換えます.
 この日、4月25日は「フルーティアふくしま」の運行初日、しかもこの列車は自分が乗る予定の列車に併結されていたので、式典を見ることができました.

FXT15068

FUJIFILM X-T1 + XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

 ホームでは地元の高校生による演奏が.

FXT15071

FUJIFILM X-T1 + XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

FXT15063

FUJIFILM X-T1 + XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

 演奏、パフォーマンスに圧倒されました.
 郡山市「楽都郡山」をキャッチフレーズとしているように非常に音楽の盛んな街です.自分が知っていたのは、合唱コンクールで常に上位にいるということくらいでしたが、こうした演奏を目の当たりにするとそれだけではない、レベルの高さを感じました.
 自分が乗る列車にフルーティアふくしまが併結されることは事前に知っていたものの、こうしたイベントを見ることができるのは予想外で旅行の醍醐味ってこういうところにあるものだなと改めて思いました.

FXT15080

FUJIFILM X-T1 + XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

 列車を猪苗代駅で下車.猪苗代といえば当然猪苗代湖を思い浮かべますが、そちらには向かわずにここでバスに乗り換えて逆方向、磐梯山方面に向かいます.

FXT15085

FUJIFILM X-T1 + XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

 バスに乗ること約30分.五色沼入口で下車します.
 五色沼は磐梯山の麓に広がる大小の湖沼を総称してそう呼ぶものであり、様々な色をしています.
 これはビジターセンターのすぐ近くにある毘沙門湖の展望台から.透き通る水、そしてその青さに息をのみます.

FXT15091

FUJIFILM X-T1 + XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

 五色沼周辺は全長3.7kmのハイキングコースとなっており、自分が読んでいたガイドブックによると70分ほどで歩けるとのことでした.
 ハイキングコースに入ると、こうした湖のすぐそばまで近づけます.

FXT15102

FUJIFILM X-T1 + XF14mm F2.8 R

 これは赤沼.緑色に見えますが、周辺部が鉄さびのような赤い色になっていました.
 そして、この写真にも見えていますが雪がかなり残っており、場所によっては雪解け水によりハイキングコースというよりも川ですよねこれ、という状況になっていて、歩くのは非常に困難でした.

FXT15104

FUJIFILM X-T1 + XF14mm F2.8 R

 みどろ沼.同じ沼なのに、場所によって水の色が異なります.

FXT15120

FUJIFILM X-T1 + XF14mm F2.8 R

 青沼.エメラルドブルーの水の美しさに見とれてしまいます.
 と同時に、駅に戻るバスに間に合わないなーということにやや絶望的な気分にもなっていました.
 ハイキングコースの終点から出るバスは数えるほどしかないのです.

FXT15125

FUJIFILM X-T1 + XF14mm F2.8 R

 重い足取りでハイキングコースを出ると、その先に待っていたのが北塩原村の村営周遊バス「森のくまさん号」.
 周遊バスは駅には行かないしなと思いつつ時刻表をチェックしたら、途中のバス停で他方面からきて猪苗代駅に向かうバスに接続するとの案内が.しかもあと5分ほどで発車.喜んでバスに乗り込みました.

FXT15128

FUJIFILM X-T1 + XF14mm F2.8 R

 この「森のくまさん号」、レトロ風バスではなく本物の旧いボンネットバスです.
 多少の装備追加はされているものの、運転席は昔のままでウィンカーはレバーが飛び出す仕掛けです.

FXT15137

FUJIFILM X-T1 + XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

 猪苗代駅から再び電車に乗って会津若松へ.
 歩き疲れたところに、桃100%ジュースと酪王カフェオレドーナツが染み入ります.

FXT15157

FUJIFILM X-T1 + XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

 会津若松駅に着くと、折り返しフルーティアふくしま4号が出発するところだったので見送り.
 初日ということもあってか、駅員総出で送り出しています.

FXT15159

FUJIFILM X-T1 + XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

 フルーティアふくしまが出発すると、今度は新潟行きのディーゼル機関車牽引による客車列車の入線準備が始まりました.
 ここ会津若松は車両基地があり、郡山方面の電化区間と新潟方面の非電化区間(喜多方まで電化)、只見線、さらに私鉄の会津鉄道が乗り入れるなど、列車の種類が豊富です.

FXT15161

FUJIFILM X-T1 + XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

 ホテルにチェックインして荷物を置き、市内観光へ.
 駅前から周遊バスに乗って飯盛山に.ここ飯盛山は戊辰戦争で白虎隊が自害したところとして知られている場所です.

FXT15167

FUJIFILM X-T1 + XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

 個人的に飯盛山で一押ししたいのは「さざえ堂」
 この建物を見たさに何回ここを訪れたことか.

FXT15170

FUJIFILM X-T1 + XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

 横から見るとこのような形状をしており、どこが水平なのかよくわからない感じでもあります.

FXT15174

FUJIFILM X-T1 + XF14mm F2.8 R

 建物の中はスロープで上り下りする仕組みで、二重螺旋構造になっています.
 二重螺旋ということでつまり、上り下りするのに別のルートを通るのです.江戸時代に作られ、世界的に見ても非常に珍しい建築物です.

FXT15196

FUJIFILM X-T1 + XF14mm F2.8 R

 かつて白虎隊が鶴ヶ城が燃えていると見誤ったとされる場所から.
 実際には近くの武家屋敷の火災だったそうですが、飯盛山から鶴ヶ城まで結構な距離があって小さくしか見えないので、あのような悲劇が起こってしまったのでしょうか.

FXT15204

FUJIFILM X-T1 + XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS

 再び周遊バスに乗って商店街にある「桐」で会津名物のソースかつ丼.
 肉厚でサクサクのカツに酸味のきいたソースがかかり、その下には千切りしたキャベツが敷かれています.
 伊那や駒ヶ根、松本、前橋など海から離れている場所にソースかつ丼が多いのはなにか理由があるのでしょうか.

 つづきます.