2020/05/10
FUJIFILM X100V
iPhone SE2 (PRODUCT) REDを購入しました.
いままで使っていたのはiPhone 8 (PRODUCT) REDで、2018年4月の購入なので、ちょうど2年で買い替えた感じです.
2年使ったもののiPhone 8は速度的には不満もなくバッテリも持ちも悪くはない感じだったのですが、
・11のような大型モデルではなく、コンパクトなボディサイズがいい
・ホームボタン付きがいい
・SEのつくモデルはロングランになりそうなので、iPhone 8が状態が良くて高値で売れるうちに機種変更しよう
というようなあたりの理由で買い替えました.
ちなみにSIMフリー版をAppleから購入し、自分でSIM(au)を差し替えました.
FUJIFILM X100V
左がiPhone 8 (PRODUCT) RED、右がiPhone SE2 (PRODUCT) RED.
サイズも重量もまったく同じ.外見上の違いは背面のAppleロゴが中央になったということ、それから「iPhone」の文字がなくなりました.カラーバリエーションがこの赤の他に白と黒があるのですが、そちらの場合は(PRODUCT) REDの文字もないので、さらにシンプルな外見になっています.
中身はiPhone 8から2世代新しくなっており、ハイエンドモデルであるiPhone 11/Proと同じA13 BIONICが搭載されています.
FUJIFILM X100V
同じ(PRODUCT) REDですが、赤の色味がかなり違います.左のiPhone 8のほうが深みのある赤で、右のiPhone SE2のほうが一般的な赤色に近い感じでしょうか.自分の感覚ではiPhone 8がC0/M100/Y100/K25くらい、iPhone SE2がC0/M100/Y80/K0くらいに感じられます.好みでいいうと、iPhone 8のほうがいいですね.
Apple iPhone SE2(Mカメラで撮影)
カメラ周りはiPhone 8と同じで、35mm換算で28mmの単焦点レンズです.
いろいろと後補正は入っているのかもしれませんが、歪みのない画像です.
Apple iPhone SE2(標準カメラアプリで撮影)
直射日光の入るようなシチュエーションだと画像に乱れは出ますが、出掛けたときにちょこっと撮影する、いわば「メモカメラ」的な位置づけとしてみれば十分な写りです.むしろ標準のカメラアプリに対する不満は、画像よりも盛大に響き渡るシャッター音をなんとかしてというところなのですが、まあ今後も改善されないのでしょうか.
iPhone 8からSE2への買い替えということで外見の目新しさはほぼゼロなのですが、8の外見に不満があったのかといえばないので、外見はそのままに中身をアップデートという方針には好感が持てます.おかげでコスト的にも抑えられていますし.
色も含めて外見が気に入っているので保護フィルムも貼らずに裸で使いますが、落とさないように気をつけないと.
2020/05/06
昨今の事情により、今年のゴールデンウィークは外出もままならない状況でした.
旅行に行くどころか、スーパーに買い物に行くのも3日に1回にしてくださいといわれるような始末ですので、なにかこう、美味しいものなどを取り寄せしたいということで連休前あたりからいくつか通販をして過ごしていました.
FUJIFILM X100V
■4月22日到着
松本ホテル花月『花月オリジナルくるみのクッキー』『欧風ビーフカレー』
松本に旅行に行く際にお世話になっているホテル.この状況ということでホテルは休業になり、仕出し弁当を売ったりと苦労されている様子だったので、支援も込めてクッキーとカレーを.カレーは朝食のビュッフェでも出てきて美味しいのですが、旅行途中で荷物が増えるのを嫌って買わずじまいだったのでちょうどいい機会だったといえます.
■4月25日到着
アンデルセン『あたらしもみじ』『瀬戸田レモンケーキ』
『あたらしもみじ』はもみじまんじゅうを作っているにしき堂とアンデルセンのコラボ商品.にしき堂が外側の生地を、アンデルセンが中のフィリングを担当しています.「瀬戸の柑橘フロマージュ」「瀬戸の藻塩ショコラ」「大崎上島のレモン」と3種類あって、なかでも自分の好みは「大崎上島のレモン」ですね.このブログを書くにあたってアンデルセンのWebをみたら掲載がなくなっており、にしき堂のWebをみたら、今回の事情による製造体制の調整のため4/26より生産を取りやめるとの表記が.いつの日か復活してもらいたいものです.
『レモンケーキ』というと、スーパーのパン売り場の片隅に売られていたりするのを見かけたりしますが、これはかなり本格的なもの.レモンピールも加えられているなど、レモン好きにはおすすめです.
■4月26日到着
貴千『揚げかま(梅)』『ボーノ棒』『かつおのたたき風蒲鉾』
2011年の震災のときに店の存在を知り、その後ちょくちょく購入しているいわきのかまぼこ店.
『揚げかまぼこ』が美味しくて、白だしでちょっと煮込むだけで練り物好きとしてはごちそうになります.
『ボーノ棒』はかまぼこなのにイタリアン風味を目指したというかわりもの.かまぼこにチーズを入れるのはおつまみとしては定番ですが、さらにバジルチキン、イカとペッパー、サーモンを入れて洋風にしたもの.自分はご飯のおかずにしますが、酒飲みだったらおつまみにも.
『かつおのたたき風蒲鉾』は、カツオに薬味(大葉やニンニク)を練り込んで作ったかまぼこ.しかもこのかまぼこ、カツオの形をしているのです.
■5月2日到着
銚子電鉄『銚子電鉄のぬれ煎餅(青のうす口味・訳あり品)』『銚子電鉄のぬれ煎餅(緑の甘口味・訳あり品)』『スーパーまずい棒(炭火地鶏味)』『誉のほしいも お買い得用はねだし品』『いわしの佃煮』『いわしそぼろ』
本来であればゴールデンウィークは銚子電鉄にとっても書き入れ時.なのですが、このような状況では乗客も少なく、「空気を運んでいるかのよう」とか「夕方の時点で今日の売り上げは5,000円を切っています」みたいな話が出てくる危機的な状況.現地に行くことは難しいものの、ならばぬれ煎餅を買って支援せねば、ということでもろもろ購入することに.
送られてきた荷物を開梱すると、注文した覚えのないぬれ煎餅の赤が.納品書を見るとサービス品」とのこと.いやあの、気持ちは嬉しいけど、これだって売り物になるんだしタダでプレゼントしちゃっていいのかという気分になりました.
『ぬれ煎餅』は安定の美味しさ.はねだしは味付けにばらつきがあったりしますが、それもまたよし.個人的には青のうす口が好みです.
『スーパーまずい棒(炭火地鶏味)』は商品がまずいのではなく、経営がまずいにひっかけたもの.炭火地鶏味という奇妙なところを狙ってきたフレーバーにややひるんだものの、これがなかなか美味しいのです.
『いわしの佃煮』はイワシの水揚げ日本一の銚子らしいもの.ご飯のおかずにいただきました.
FUJIFILM X100V
■5月2日到着
AKOMEYA TOKYO『白神あわび茸と比内地鶏』『黒豚チャーシュー魔法の肉かけ』『食べるラー油きのこ』『自由軒 黒ラベルカレー』『レモン塩飴』『鰤と梅干しのカレー』『マトンと山椒のカレー』
外出を抑えるようにという情勢で、家でご飯を食べるにあたって美味しいおかずがほしいなと思って瓶詰めなどを購入.
『白神あわび茸と比内地鶏』はちょっと油分多めなのと、「あわび茸と比内地鶏」という組み合わせからは想像できない酸味があって、ちょっと自分には合いませんでした.
『黒豚チャーシュー魔法の肉かけ』は濃いめの味付けでご飯がすすみます.ご飯にのっけてすぐ食べるより、ご飯の熱で脂がとけて旨味が出てきたところで食べるとたまりません.
ほかのものは未食ですが、アコメヤはお米と、お米を美味しくいただくおかずにフォーカスしたショップなので、見ているだけで次から次へと食べてみたいものが出てくるので、しばらくはあれこれと買い続けることになりそうです.
FUJIFILM X100V
■5月3日到着
川直『鰹ばっかりセット 炙りハラモ入り』『かつおのハラモ燻製』『かつおソフトジャーキー』『特上 一本釣り鰹のなまり節 スライス真空パック3パック』
焼津さかなセンターに出店する、生利節などを扱う店です.生利節とは鰹節を乾燥させる前のもので、水気が多いこともあって日持ちがしません.そのままだと数日、真空パックしたものでも2ヶ月が限度です.ところがさかなセンターがゴールデンウィークにもかかわらず休業になってしまい、日持ちしないものを扱う店としてピンチだというのをニュースで見かけたので、生利節好きとしてはここは買わない手はないだろうとあれこれ注文.
『特上 一本釣り鰹のなまり節 スライス真空パック3パック』をスタンダードに醤油でいただきました.袋から出して手でちぎって皿に出した時点でカツオのいい匂いが.そして手の感触で脂がのっているのがわかります.そのままつまみ食いして久々に食べる生利節の美味しさにやられました.小分けで真空パックされているので、ご飯のおかずとしていつでも食卓に出せるのもいいです.そして他にもろもろ買ったものを食べるのもいまから楽しみです.
■5月3日到着(番外編)
六花亭『5月のおやつ屋さん』
実家に送ったものなので自分は食べていません.まあ六花亭ですしハズレなしですね.
『通販おやつ屋さん』という、送料込み3,000円というのも期間限定であるのですが、自分が注文したのは送料別のもの.クール便で道外だと1,200円ほど送料がかかるのはやや難点ではありますね.
連休中(というよりそれ以前から)どこにも出かけられないので、だったら通販で財布の紐を緩めてしまおうという感じでしたが、あれこれ買い込みすぎでしょうか.というか、「みんな自宅にこもっている」=「出費が少ない」=「経済が回っていない」ということですので、言い訳じみてますが微力でもなんとかせねばという側面もあります.いずれにせよ、物流業界のかたには頭が上がりませんね.
2020/04/18
屋外で使用しているイヤホンはShureのSE425です.これに別売の(後にSE425とセットのものも出ましたが)BT2というBluetoothアダプタを接続してワイアレス環境にしていました.BT2は音質も良く、2台の接続機器を切り替えの必要もなく接続できる(後から再生した方が優先される)マルチペアリングに対応しているなど便利な製品なのですが、左右のイヤホンがケーブルでつながっている構造で、しかもケーブルの中央部にバッテリやBluetoothレシーバなどを収めた大型のユニットがあるのが少々邪魔でした.
その後、Shureより完全に左右独立構造にした「AONIC 215」という製品が販売されましたので購入しました.
FUJIFILM X70
通販で購入したのですが、「なにか別のもの頼んでたっけ?」と思うほどの大きな箱で到着しました.開けてみると、こんなに大きなパッケージが(隣にあるのはiPhone 8).
FUJIFILM X70
パッケージを開けると、ケース兼充電器とイヤホンが.
『AONIC 215』という製品名の215はSE215というイヤホンが標準装備としてセットになっているからのようです.SE215が付属しない、Bluetoothレシーバとケースだけの製品も後日発売されるそうですが、価格差が5,000円くらいだったので、この価格差だったらいいかなとセットのものを購入しました(SE215は単体で購入しても1万円以上します).
FUJIFILM X70
ケース兼充電器なので、こうして収めると充電が開始されます.一度の充電で再生できる時間は8時間.このケースで3回のフル充電ができるそうなので、合計32時間分の再生ができることになります.
他メーカーの左右独立イヤホンのケース兼充電器に比べて巨大なのは俗に『Shure掛け』と呼ばれる、イヤーハンガーとその後ろにバッテリやBluetoothレシーバ、アンプ等を備えたユニットがあることに加え、付属のイヤホン(SE215)を大型のイヤホンに交換した際にもケースに収まるように余裕を持たせた設計になっているためだそうです.
なお、ノイズキャンセリング機能はありません.Shureのイヤホンはそもそも強力な遮音能力を備えているので必要ないという見解のようです.実際に使ってみても、ここまで遮音されるのならバッテリ持続時間に影響するノイズキャンセリングは必要ないかなという印象です.
FUJIFILM X100V
手持ちのSE425に交換して収納.SE425はバランスドアーマチュアを2基搭載した製品なのでそれほどサイズが大きいわけでもないのすんなり収まります.
FUJIFILM X100V
シルバーの半透明状になっている部分がイヤホンであるSE425、そこにつながっている黒いものがAONIC TW1.MMCXという規格に対応したイヤホンであればShure以外でも装着可能のようですが、メーカーによって微妙に違いがあるようで、公式に対応しているのはShureの製品のみです.
大きめの丸い部分にバッテリやBluetoothレシーバ、アンプなどが搭載されています.この部分が耳の裏側に来るように引っ掛けて使用します.
装着した時に表側(外に露出する側)に大きめの物理ボタンがあり、裏側(頭部に接する側)に薄く「L」「R」の表記があります.この物理ボタンを長押しすることで電源オンになるのですが、左右独立型なのでそれぞれ電源を入れなくてはならないのが面倒です.AirPodsのようにケースから出したら自動電源オンになってくれるといいのですが.電源を切る際には片側のみ長押しで連動してオフになります(またはケースに収めてもオフになります).
電源オンになった状態で1度押しで再生/停止、2度押しで「環境モード」と呼ばれる外の音が取り込まれるモードに、3度押しでSiriが立ち上がります.ボタンは左右それぞれありますが、どちらを押しても同じです.ボリュームの上下や曲送り/戻しは非対応です.

Shure Plus Playアプリからバッテリの状態や環境モードの入力音の調整、ファームウェアのアップデートなどが可能になっています.音楽再生にも対応しているのですが、ギャップレス再生に対応していなかったり、標準のMusicアプリのプレイリストを読み込めない、アーティスト選択でインデックスが出ないのでアルファベットの後ろのほうのアーティストを選ぶのにひたすらスクロールさせないといけないなど、使い勝手はイマイチなので使用していません.
2週間ほど使ってみた感想です.
・音質は有線接続にはかなわないものの、かなりいい
・左右それぞれ電源ボタンを長押ししてオンにしなくてはならないのは面倒
・ボリュームや曲送りができないのは面倒
・ケースに収めても接触不良か充電されないことがある(とくに右側)
・ケースがでかすぎなので持ち出すには邪魔
・寝ながら使うと後ろ側の丸い部分が圧迫されてイヤホンがずれる
・完全ワイヤレスはやっぱりいい
・環境音取り込みモードは思いのほか使える
・オマケくらいに思っていたSE215も結構音がいい(自宅で有線接続にして使用中)
充電がうまくできていないことがあるのが最大の難点でしょうか.右側でのみ発生しているので、先に右側をケースに収納して充電ランプが点灯したのを確認したのちに左側を収納することで充電ミスを防ぐようにしています.
それまで使用していた左右イヤホンをケーブルで接続するタイプのBT2と比べると音質は同等、操作性はBT2のほうが上(ボリュームや曲送りができる)ですが、ケーブルという煩わしさから解放されるのは大きいですね.
2020/03/15
富士フイルムX100V、実際に撮ったものとその感想など.
FUJIFILM X100V
絞りF2 シャッター速度1/80秒 ISO320 フィルムシミュレーション:クラシックネガ
X100Vになってレンズがスペックは同一ながらII型になり、絞り開放で近接時の描写が改善されました.
ホットケーキを斜めから撮っているのでピントの合っている領域はかなり狭目ですが、ピントの合っているエリアは表面の気泡までしっかり描写され、その前後はなだらかにボケていて癖のようなものもとくに感じません.
FUJIFILM X100F
絞りF2 シャッター速度1/90秒 ISO400 フィルムシミュレーション:ASTIA
FUJIFILM X100V
絞りF2 シャッター速度1/60秒 ISO400 フィルムシミュレーション:ASTIA
撮影時期は違いますが、同一店舗で撮影したX100FとX100Vの比較です.いずれも絞りF2開放でイチゴにピントを合わせていますが、X100Fのほうがふわっとした描写になっています.X100Fまでのレンズがマクロ域絞りF2開放で描写が甘いといわれて好みが分かれていたのですが、X100VでII型になり改善された格好です.個人的には従来のふんわりとした描写も嫌いではなかったので、レンズが変更されてシャープになると聞いてちょっと気がかりでした.が、II型のレンズもシャープになったとはいえ、近接域では若干の収差が残されており、絶妙のさじ加減だなと感じました.
FUJIFILM X100V
絞りF2 シャッター速度1/800秒 ISO320 フィルムシミュレーション:クラシックネガ
X100Vのレンズであってもこのようなわりと収差のはっきり出た描写をすることもあり、まだ癖がつかみきれていない感じです.
FUJIFILM X100V
絞りF2 シャッター速度1/60秒 ISO400 フィルムシミュレーション:クラシックネガ
FUJIFILM X100V
絞りF2.8 シャッター速度1/60秒 ISO800 フィルムシミュレーション:クラシックネガ
FUJIFILM X100V
絞りF4 シャッター速度1/60秒 ISO1600 フィルムシミュレーション:クラシックネガ
こうして見比べると、絞りF2解放のときはラベル面が滑らかというかのっぺりとした印象があります.F2.8まで絞るとラベルの印刷のモアレがわかりますので、しっかり解像している印象です.F4まで絞るとISO感度1600になりますが、このくらいの感度では画質の低下やノイズは感じないですね.
FUJIFILM X100V
絞りF5.6 シャッター速度1/2400秒 ISO320 フィルムシミュレーション:クラシックネガ
太陽光をフレームに入れて撮影.さすがにゴーストが出ますね.
木の枝や地面を見ても周辺まで画像の劣化等は感じられない印象です.
FUJIFILM X100V
絞りF5.6 シャッター速度1/1000秒 ISO320 フィルムシミュレーション:クラシックネガ
歪みはほとんど感じられないです.XF23mm F2 R WRも歪みの少ないいいレンズですが、それに近い印象です.
FUJIFILM X100V
絞りF2 シャッター速度1/750秒 ISO320 フィルムシミュレーション:クラシッククローム
ショーウィンドウに飾られていた謎の乗り物.電動アシスト付きキックボードみたいなもののようです.
ガラス越しでもAFに迷いはないですね.100%とはいえないですが、以前に比べてもAFの信頼性はかなり上がっている感覚を受けました.
FUJIFILM X100V
絞りF2 シャッター速度1/4700秒 ISO320 フィルムシミュレーション:クラシックネガ
つい先日まで使われていた団地.錆びた標識や年季の入ったパイロン、捨てられた雑誌が荒れ果てた感じに.
標識にピントをあわせて後ろの団地をもう少しぼかしたかったのですが、35mm換算35mmとはいえ、APS-Cフォーマットで23mm F2なのでこういうときには限度を感じます.
FUJIFILM X100V
絞りF5.6 シャッター速度1/2200秒 ISO320 フィルムシミュレーション:ACROS+Ye
通常のACROSよりも少しコントラストが強めのACROS+Yeで撮影.ビル外壁やそこに掲示された文字のハードさと街路樹の影の柔らかさが好みの描写です.
X100Fの段階ですでに完成されたカメラだと思っていましたが、それをさらに上回る、これ一台あればもうほかにいらないんじゃないかと思えるようなカメラだと感じました.富士フイルムのユーザ向けアンケートの要望欄に幾度となく書いた「防塵防滴構造にしてほしい」という件も、条件付きとはいえ対応されましたし、自分としては現時点で望みうる最高のカメラなのではないかという気がしています.
贅沢な注文をつけるのであれば、X-Pro3同様にHidden LCDになっていると良かったと思います.あの格納式モニタは賛否両論(「否」のほうが多そうですが)あるので、通常のチルト式モニタとHidden LCDモデルの両方を用意してもらえれば…… と思ったりもします.
2020/03/10
Apple iPhone 8
富士フイルムのX100Vを購入しました.
X100シリーズを購入するのはX100T、X100Fに続いて3機種目です.先代のX100Fが非常に完成度の高いカメラで、もうこのままで十分ではないかと思っていたのですが、X100シリーズの5代目であるX100Vはレンズも含めてフルモデルチェンジともいえる大々的な更新がなされたモデルで、結局予約して発売日に購入してしまいました.
後述するようにX100FとX100Vではレンズが変わり描写の違いもあるのでX100Fを残して使い分けするのが理想なのですが、予算的な面からも使い分けをするテクニック面からも難しそうなのでX100Fはフジヤカメラに下取りに出しました.余談ですが保護フィルムをいっしょに買うと貼ってくれるのは親切で助かります.
Apple iPhone 8
買ったらすぐに試し撮りしたいもの.ということで、フジヤカメラと同じ建物にあるルノアールで箱から出し、あらかじめ充電しておいたバッテリをセットし、ストラップを取り付け…… とあれこれセッティングして試し撮り.
第一印象としてはAFがきびきび動くようになったなということ.細かな違いはあれど基本的な操作レイアウトはX100Fと同じなので違和感なく撮れるのですが、カスタマイズしたX100Fから乗り換えると操作系がすんなり馴染むというわけにはいかないですね.
FUJIFILM X-Pro3 + XF60mm F2.4 R
FUJIFILM X-Pro3 + XF60mm F2.4 R
一見すると初代X100から変わらないデザインに見えます.X100シリーズに詳しくないかたが見たら、全部同じというかもしれません.下手に奇をてらってデザインを変えてこないのがこのシリーズのいいところでもあるのですが.とはいえ、代々少しづつ手が加えられており、先代のX100Fと比べてもシンプルなデザインになっています.
シルバーの部分はX100Fまではレンズの左右で高さが違っていたのですがこれを右側の高さに左側が合わせる形で調整されました.
またレンズ表記が『SUPER EBC f=23mm 1:2 II』となっており、従来と同様に23mm F2というスペックは同等ながら、II型に変更されているのがわかります.
FUJIFILM X-Pro3 + XF60mm F2.4 R
従来機のシルバー部分はマグネシウム合金に塗装でしたが、今回はアルミの切削加工となっています.そのため従来のモデルと比べてもエッジが立ったシャープなデザインになっています.手にするとひんやりした感触があるのもマグネシウムとアルミの違いを感じさせます.また、従来モデルはこのボディ天板左側が斜めにカットされていたのですが、それもなくなりました.斜めにカットされているデザイン意匠がどうしてなのかよくわからない部分ではあったので、シンプルになった今回のデザインは好感が持てます.
FUJIFILM X-Pro3 + XF60mm F2.4 R
FUJIFILM X-Pro3 + XF60mm F2.4 R
軍艦部右側の操作系.X100Fと基本的に同じですが、シャッター速度/ISO感度ダイヤルの操作方法が変わりました.従来はISO感度を変更するのにダイヤルを持ち上げて回転させ、手を離すとダイヤルが自動で戻るようになっていたのですが、X100Vは持ち上げた状態でロックがかかり、任意のISO感度にセットしたのちに押し込むようになっています.このほうが操作しやすいですね.自分は基本的にISO感度はオートで撮るのでここをいじることは滅多にないのですが、こういう改善は大歓迎です.惜しいのは約3ヶ月前に出たX-Pro3にこのギミックが採用されていないことでしょうか.近い時期にリリースされた製品でなおかつ長期にわたって販売される製品なのでX-Pro3にも採用しておいてほしかったです.
サムレストはX100F用のものを装着したところ、アクセサリシューに奥まで入らなかったので専用品待ちです.
FUJIFILM X-Pro3 + XF60mm F2.4 R
X100Vになって大きく変化したものの一つとして、モニタがチルトするようになりました.しかもデザイン的にすっきりとまとまっており、非使用時はほとんどフラットになっているので左下の凹みを見なければチルトの存在を忘れてしまいそうです.
FUJIFILM X-Pro3 + XF60mm F2.4 R
FUJIFILM X-Pro3 + XF60mm F2.4 R
チルト角度は上向きにはかなりチルトするのですが、下向きには30度くらいでしょうか、あまりチルトしません.ここはやや残念なところではあります.
FUJIFILM X-Pro3 + XF60mm F2.4 R
X100Fで使用していた、SquareHood MkIIを装着.かっこいい上にOVFのケラレも最小限に抑えられているのも魅力です.
とても気に入ったデザインのフードなのでX100Vになっても使い続けたいところなのですが、一点だけ問題があります.というのは、X100Vはボディ自体は防塵防滴構造なのですが、レンズ面だけが防塵防滴ではないので、保護フィルタを装着する必要があります.が、SquareHood MkIIはフィルタ取り付けに対応した設計にはなっていないので(取り付けるためには49-49mmエクステンションリングが必要になる)、悪天候下で使用するような場合には純正のフィルタアダプタ+フードに付け替えの必要があります.この辺は状況により使い分けする感じでしょうか.自分の場合はX-Pro3 + XF23mm F2 R WRという組み合わせもあるんで、それほど大した問題ではないですね.
その他、X100Fと比べてメカニズム的な違いですが、
・センサー/映像処理エンジンが新しいものに
・モニタ/EVFの解像度が高精細化
・EVFが有機ELに
・モニタがタッチパネルに
・内蔵NDフィルタが3段から4段に
・フィルムシミュレーション『クラシックネガ』『エテルナ』が追加
など、細かく手が加えられています.部材をX-Pro3と共通化しているのかもしれませんが、同じスペックのパーツが多いですね.