2021/02/09
2021年になっても鬱屈とした状況に変化はなく、外出もままならなく自宅で過ごすことの多い日々が続いています.
寒い日が続くため換気も億劫になるのですが、CO2濃度が高くなると判断力が落ちるなど健康状態にもよろしくない、ということで手ごろな価格のCO2濃度測定器を購入しました.
FUJIFILM X100V
購入したのはユアーショップという会社の「Your Checker」なる製品.型番は探すも見つけられず.お値段は1万円くらい.
中国のどこかの会社で作られた製品を日本の商社が見繕って輸入販売している構図のようなのですが、ユアーショップの商品は会社で非接触体温計を使用しており、不具合もなく使えているので問題なかろうと判断しました.あと、ヨドバシカメラで取り扱いがあるというのは信頼のおける製品という判断の一つになりますね.Amazonではこの手の製品は玉石混交(しかも石多め)ですから.
FUJIFILM X100V
バッテリを内蔵しているので場所を問わず使えますが、据え置きで使うことを前提とした形状をしています.バッテリはそこそこ容量があり1日くらいは動き続けることができるようなので、夜中のうちに充電して日中はバッテリで運用するというのがよさそうです.
FUJIFILM X100V
明るめのバックライト付き液晶です.かなり明るいうえに照明オフや明度調整はできないので寝るときもつけっぱなしは眩しいのでやめた方がいいですね.
1,000ppmを超えると警告音が鳴りますが、これまたボリューム調整はできないので自分は警告音オフにしました.画面下のボタンを2度押しすると警告音オフになります(1回だと摂氏と華氏の切り替え).1,000ppmで警告音が鳴ることからもわかるように、CO2濃度は1,000ppm以下が推奨となっています.1,000ppmをちょっとでも超えたら健康に害を及ぼすというものではないのですが、判断力が鈍ったりするなどデメリットが多くなります.
個体差なのかわかりませんが、気温は自宅にある他のものに比べて1-2度くらい高めに出ました.1度単位での表示なので精度もそれなりなのでしょうか.
FUJIFILM X100V
外に出しておいたところ、413ppmを指しました.いまの日本のCO2濃度と比べるとおおむね正しい数値を指しているようです.環境活動家ぶるわけではないですが、リンク先のCO2濃度の経年変化のグラフを見て、手元の数値を見ると地球温暖化をリアルなものとして感じます.
自宅の環境だと1,000ppmを超えた段階で窓を開けると10分ほどで500ppmくらいまで半減します.どのくらい窓を開けていればいいのかわからず、寒い思いをしつつ換気をしていたのですが、自分が思っていたよりも素早く寒気はなされるというのは大きな発見でした.その反面、窓を閉めていると1,000ppmに到達するのも早いということも分かったのですが.
数値の変化がおもしろいので夜中も含め、1日中つけっぱなしにしてCO2濃度をチェックしてみました.
・窓を閉め切った状態(別室の小窓は開けてある)だと1,700ppmまで上昇し、その後はほぼ一定に.
・朝起きた状態では1,400ppm程度(活動量の低下でCO2排出量が少ないからと推測.睡眠時無呼吸症候群じゃないといいのですが……)
・朝から夕方まで家を開けた状態では500ppm程度に下がる(小窓などから少しづつ外気が入っているものと推測)
窓を閉めておくとCO2濃度は上がり続けるのかと思っていましたが、小窓でも開けておくと換気として有効なのだなと感じました.
2020/12/31
2020年を振り返る、最後は物欲篇です.
■カメラ
1月 Voigtlander ULTRON 28mm F2 VM
正直いうと、あんまり深く考えずに買ったレンズです.程度のいい中古がネットで出ていたのでつい食いついてしまったとでもいうか.
APS-Cフォーマットのカメラで使用すると42mm程度になるので自分が好みとする28-35mmくらいの画角よりやや狭く、その点でも微妙かなと思っていたレンズではあるのですが、使ってみると画質が好みで画角的にも操作性的にもすんなり馴染み、お気に入りレンズになりました.そこそこ明るいので絞りで撮りかたに変化をつけられるのはいいですね.
あんまりレンズの性能云々とか詳しくないのですが、非球面レンズを使用していないので、特有の切削痕とおぼしき玉葱ボケなどと呼ばれる同心円状のボケが出ないのが気に入っています.非球面レンズを使用していないということは画質面でのマイナスがありそうな気もしますが、とくに不満もないですね.
2月 FUJIFILM X100V
X100T、X100Fに続いて購入した、X100シリーズの最新型.
近接域でソフトフォーカスレンズかと見間違うような描写を改めた新型レンズを搭載し、背面液晶がチルト対応になるなど、単焦点レンズであることを許容するならば欠点らしい欠点のないカメラに仕上がっています.あとはしいていえば手ぶれ補正機能が非搭載なことくらいですが、レンズシャッターでレリーズショックも皆無なので自分はそれほど大きな欠点だとは思ってないです.
X100シリーズは国内だけでなく世界中にファンがいるからかアクセサリも豊富で、専用のフードやサムレスト、ボディカバーなどを装着しています.
6月 FUJIFILM XF16-80mm F4 R WR OIS
個人的にはズームレンズは好んで使わないのですが、頼まれごとなどで撮影する際に単焦点では難しい面もあるので、汎用性の高いズームレンズを1本持っておこうということで購入しました.
XF18-55mm F2.8-4 R OISを下取りに出しての購入となります.XF18-55mmはX-T1のキットレンズとして購入したものでそこそこ古いのですが、描写は悪くなく信頼のおけるレンズでした.ただ、防塵防滴構造になっていないことと、広角端/望遠端ともにもう少し余裕がほしいという印象がありましたので買い換えたというわけです.XF18-55mmに比べると大きくて重たいレンズですが、悪天候でも多少の水濡れにも気を使わなくていいのは助かります.
■オーディオ
4月 SHURE AONIC 215
SHURE初の左右独立ワイヤレスイヤホン.SHUREのイヤホンはMMCXと呼ばれる規格によりケーブル部とイヤホン部が分離できる構造になっており、この「AONIC 215」もAONIC TW1と呼ばれるワイヤレス部分とSE215と呼ばれるイヤホン(ただし有線ケーブルは付属せず)のセットのような製品になっています.
販売開始直後に充電できない、通信がおかしいなどのクレームが頻発し、不具合のおきたモデルについては回収する旨の告知が出されましたが、自分のものはほぼ問題なく使えているので(たまに充電部分が接触不良になるものの端子を擦れば解決する)、返品せずそのまま使用しています.結局、いったん販売中止になって再発売されるの半年くらいかかったので、返品して新しいものを待ち続けるよりよかったかなと思っています.
当初はSE425を接続して使用し、途中からAONIC 4にて使用しています.左右独立のBluetoothイヤホンは音の途切れなどが起きやすいのが難点ですが、ほとんど気にならないレベルで使用できています.また、外部の音を取り込むモードも付いており、かなり実用的なので重宝しています.難点としては、ワイヤレス部分にボリュームも曲送りもスイッチがついていないことでしょうか.できるのは電源のON/OFFと再生/一時停止、外部音取り込みのON/OFFのみです.まあその辺は次のモデルに期待でしょう.
6月 SHURE AONIC 4
SHURE SE425を気に入って使用していましたが、もうちょっと低音がほしいかなと思っていたところに発売された後継機.
SE425は2基のBAを搭載したモデルですが、AONIC 4は低音部をダイナミック型に置き換えた、1DD+1BAモデルです.SE425のモニタリング寄りの音質に比べてリスニング寄りになったという評判でしたが、購入してみると低音に力強さがあるものの過度の味付けはなくバランスのよい音で気に入りました.電車の騒音などで低音が失われがちな通勤用としてAONIC TW1との組み合わせで使用し、SE425は有線接続で自宅用に使うことにしました.
11月 SHURE AONIC 50
COVID-19の影響で自宅にこもることが多くなり、周囲の騒音から隔絶されたいときなどのために購入しました.
当初の価格が5万円近くして、ちょっとその値段では様子見だなと思っていたところ、11月に新色のホワイトが発売され、そのタイミングで期間限定の値下げがあり、さらにヨドバシで限定特価的な値付けで販売されたので35,000円ほどで購入できました.
音質はSHUREらしい上から下まで綺麗に出るモニタリング寄りの音質で聴き疲れしない音です.重量はあるもののバランスがいいのか長時間つけていても痛みなどはないのも美点です.
Bluetoothの音質がかなりいいことに加えて、USB-Cケーブルで有線接続するとさらに高音質になり、アナログオーディオケーブルも使える(ただしヘッドホン側は2.5mm端子)など、汎用性も高く、バッテリの問題さえなんとかなれば長く使えそうです.
■そのほか
5月 Apple iPhone SE2
iPhone 8からの買い替えです.8もSE2も『PRODUCT RED』ですが、赤の色味が結構違います.個人的には深みのある8の赤のほうが好みです.
8の使用開始から2年たち、そろそろバッテリが心配になってくる頃かなと思ったのと、当時発売されていた11より小型のものがほしいと思ったこと、あとはCOVID-19の影響で顔認証よりも指紋認証のほうがよかろうという判断でSE2を選びました.
マスク必須の状況ではやはり顔認証よりも指紋認証のほうが便利というか、店舗でパスコードを打ったり、マスクを外さなくてはならないことを考えるとスマートです.マスクが必要ない世の中になったら顔認証の使える12 miniなどを検討したいと思います.
6月 ロードスター車検+CarPlay取り付け
純正ナビの地図更新が終了し、また地図データを更新するためだけに5万円(3年分、しかも年に1回だけ更新)支払うのももったいないなと思い、だったらもうちょっと費用がかかってもいいからということでCarPlayを接続するためのレトロフィットキットを申し込んで取り付けてもらいました.
取り付け後、Apple MapsやGoogle Mapsを使ってナビをテストしてみましたが、これを常用するのは無理というレベルのナビしかしてくれないことがわかり、結局は有料のカーナビタイムを使用することに.
取り付け後、iOS13からiOS14になり、カーナビタイム側の性能も上がって手放せない存在になりました.
7月 犬印鞄 スクエアトートA4(仕事用鞄)
荷物がちょっと多くなってきたこともあって、悪天候のときに使用する帆布製の鞄を新調しました.天気がよいときは革製の鞄を使うのですが、濡れるとシミや汚れなどの原因になってしまいますし.
帆布製で口の部分がジッパーで開閉できることもあって天候を気にせずMacBookなどを持ち運べるのは便利です.
8月 SEIKO PRESAGE SRRY039
限定モデルの腕時計です.文字盤のハニカム模様が気に入ったのと、レディスサイズで34mmのものが用意されており、デザイン的にそちらのほうがバランスが取れているのが魅力で購入しました.昔の腕時計とか見ていると、男性向けでも35mm近辺のものが多いのですよね.あまり腕の太くない自分としては昨今の40mmを超えるサイズは持て余し気味なのであえてレディスサイズを選びましたが、しっくりきます.バンドだけ男性が使うには細すぎだったのでDバックルともども交換しました.
12月 Amazon Kindle Oasis
年末も近くなり、外出もままならない状況が続いていることをふまえ、読書環境を充実させようと思って購入しました.Kindleの読書端末はすでにPaperwhiteを所有していますが、夜間など薄暗いところで読むとバックライトの青味が目に厳しいのでバックライトの色味が調節でき、なおかつページ送り/戻しのハードウェアボタンがついたOasisを選んでみたというわけです.Paperwhiteと比べて同じスペック(容量、4G回線や広告の有無)で2倍くらいしますので買うのをしばらく悩んでいましたが、実際に買ってみると価格差ほどの違いはないものの「いいもの」感が伝わってくる製品でした.目に優しいのも魅力ですが、画面をタッチせずともページ送り/戻しができるのは地味ながら便利です.
去年の物欲まとめを振り返ると、
・車検があるのでお金がかかる、CarPlayは取り付けたい→取り付けた
・X100Fの後継が出るらしい、防塵防滴に期待→条件付きで防塵防滴になったX100Vが出たので買った
・XF16-80mmの買い替えはまだしていない→買い換えた
・GR IIIを買うか迷っている→いまだに迷っている
・時計は打ち止め→1個買っちゃった
というような感じで、順当な出費をしている感じでしょうか.
残念なのは、カメラ関連としてボディ1台とレンズ2本を買っているのに、外出機会がほとんどなかったことです.ちょこっと散歩に出たりして撮影すればいいのですが、なんかそういう気分にならない1年だったんですよね.
来年はどうでしょうか.2020年は自分としても(そして世間一般でも似たようなものかもしれませんが)なんか無為に過ごして棒に振った1年だったような気がします.早いところ、気兼ねなく旅行に出られるようになることを願っております.
財政面では今年の影響が時間差で来そうで、あんまり派手な出費は望めないかもしれないですが.
2020/12/26
FUJIFILM X100V
Amazonの読書端末、Kindle Oasisを購入しました.
Kindleの読書端末としてはすでにPaperwhiteを所有しているのですが、青みがかったバックライトが夜はちょっと目に厳しく感じられるのと、ページ送り/戻し用のハードウェアボタンがほしいなという理由で購入しました.
金額が同じ仕様(ストレージ容量32GB、広告なし、4G通信なし)でPaperwhiteと比較して2倍以上しますので、そこまでの価値があるのかなとしばらく迷いました.
FUJIFILM X100V
内容物はシンプル.Kindle Oasis本体とUSBケーブル、簡単な説明書のみ.
FUJIFILM X100V
箱から出した時点で画面に文字が表示されているのには相変わらず驚きます.以前にKindle Paperwhiteを買ったときには、画面の上に説明用のステッカーが貼られているのかと思いました.
E Inkの特性で、書き換え時以外はほとんど電力を消費しないからこそできるものといえます.
FUJIFILM X100V
本体裏面はアルミ製です.Kindle Paperwhiteは樹脂製であるのに比べると高級感があるようにも見えますが、冬場に触ると冷たいし、ここは樹脂製でさらなる軽量化を狙ってもらったほうがよかったかなとも思います.
FUJIFILM X100V
購入前に読んだレビュー記事などでも不満点として指摘されることが多かったのがこのmicroUSB端子.2019年発売の端末なのでUSB-C対応にしてもらいたかったところです.もしくは非接触充電対応だとよかったかも.microUSB端子自体が非常に硬く、抜き差しに力がいるのも難点です.その分耐久性が高いのであればいいのですが.
FUJIFILM X100V(一部画像加工)
購入時のオプションでユーザ登録とWi-Fiの設定が済んでいたので、セットアップ作業がほとんど必要ないのはとても便利です.さらに購入前にAmazonのWebで端末の名前の設定やダウンロードする書籍の指定までできるので、買ってきてからすることといえば登録内容の確認と書籍がダウンロードされるのを待つこと、あとは後述するフォントの追加くらいです.
FUJIFILM X100V
Kindle Oasis購入の理由の1つであるバックライトの色調設定.暖色系に設定できるのはとてもいいですね.フルに設定するとオレンジ色がかなり強くなるので、とりあえず中間にして様子を見ることにしました.
FUJIFILM X100V
FUJIFILM X100V
見比べてみるとKindle Oasis(右)の色調がナチュラルに見えるのに対して、Kindle Paperwihte(左)は青みがかって見えます.余談ですが縦横比はOasisが文庫、Paperwhiteが新書版っぽいですね.
FUJIFILM X100V
Kindle Oasis購入のもう1つの大きな理由であるページ送り/戻しのハードウェアボタン.デフォルトでは上が送り、下が戻しですが、手に持ったときに自然に指が届くのが下のボタンだったので設定で入れ替えました.
ちなみにくるっと180度回転させると画面も上下入れ替わって左手で操作しやすくなります.この辺り、きちんと考えられていて90度回転させたくらいでは画面は切り替わらず、135度くらいをすぎたあたりで画面が切り替わります.なので寝ながらでも勝手に画面が変わるような心配はなさそうです.
なお、ページ送りの反応速度はPaperwhiteと比較してかなり早いです.プロセッサの性能などは公表されていないので不明ですが、処理速度自体も上がっているように感じられました.
FUJIFILM X100V
手に持ったときにちょっと気になったのがここの角.アルミの削りっぱなしというわけでは流石にないですが、エッジが立っており、手のひらに当たります.今回はカバーの類は買っていないのですが、購入を検討したほうがいいかもしれません.
FUJIFILM X100V
Kindle Oasisに限らず共通なのですが、好みに応じてフォントが追加できます.フリーのフォントも多数出回っており、電子書籍に適しているのをうたっているものもありますので、本の内容に応じて切り替えたりするなんてこともできます.
設定方法はいたって簡単で、macOS/WindowsなどのコンピュータにKindleをUSB接続するとマスストレージとして認識されるので、「Fonts」フォルダに使用したいフォントをコピーするだけです.Kindle Oasisは当初なぜか4つまでしかフォントを認識されなかったのですが、再起動したら認識されるようになりました.
年末年始、外出もはばかられる状況なのでせめて読書環境の充実でもと思って購入してみましたが、いい買い物をした感があります.
コストパフォーマンス的にはPaperwhiteがやはりおすすめなのですが、画面の色調やサイズ、ハードウェアボタンの有無は思っていた以上に読書に集中できるなと感じました.
【2020.12.29追記】
FUJIFILM X100V
カバーなしで使用していると、手のひらに角が当たってやや痛い件.やはり気になったのでカバーを購入しました.
購入したのはAmazon純正のレザーカバー、色は「メルロー」です.ファブリックのカバーでいいかなと思っていたのですが、グレーのものは入荷に時間がかかりそうなのと、赤は派手すぎで青はPapaerwhiteで使っていて明るい青であんまり好みではないのでレザーを選んでみました.レザーといってもファブリックより1,000円しか高くないですが.
レビューを読むと日本語で書かれたレビューでは「安っぽい」という評価が多いのに対して、海外のものは「高級感がある」「革の匂いがしていい」と概ね高評価という不思議な二分化をしていて、どっちなんだろうと思いつつ買ってみました.
FUJIFILM X100V
うーん、革といえば革ですし、革の匂いもしますね.耐久性重視で革表面のコーティングをきつめにかけているようにも感じられます.最近の上質なPUレザー(ポリウレタンレザー)ってかなりよくできているんで、それにも似た感じとでもいいましょうか.
「メルロー」の濃いめの赤の模様(刷毛とか筆でざっと塗ったような感じに近いような)はいいですね.単色だともっと安っぽく見えてしまったと思います.
FUJIFILM X100V
すべてがレザー製ではなく、Oasis本体を固定する部分は同系統の色のプラスティック製です.純正品だけあってきちんとフィットします.
また、カバーに取り付けられたマグネットにより電源が連動するのはやはり便利です.
FUJIFILM X100V
懸念であった、角のあたりはアールが緩くなったこともあって気にならないレベルになりました.
それ以前に、Kindle Oasis単体だと裏面がアルミ製で滑りやすいために角を保持して片手持ちしていたのが滑りづらくなったので、もうちょっと上部を持つことができて角が手のひらにあたらずに持てるようにもなったのは大きなメリットです.
デメリットとしては、カバーのぶん重量(約110gだそうなので本体と合わせて約300gになる)が増すこと、それから蓋の部分を完全に裏に回すと指がかりになっていて段差がなくなってフラットになるので別の意味で持ちづらくなってしまいます.蓋については指で挟むようにして固定すると安定するのでそれほど気にならない感じですね.
結論としては、やはりカバーもあったほうがいいと思いました.
2020/12/13
FUJIFILM X100V
ユリシーズのバックルレスベルト「リーショ」を購入しました.
使っているベルトがやれてきているのでそろそろ新しいのがほしいなと思っていたところにユリシーズからメールマガジンが届いたのがきっかけでした.ユリシーズはストラップやボディスーツなど、カメラ関係のグッズを作っているところですが、紹介されていたのはなぜかベルト.なんでだろうと思ったら、ストラップを作っている大阪の町工場がCOVID-19の影響を受けて大変だということで支援するために作られた製品なのだとか(詳細はこちら).そもそも、ベルトを主力として作っている町工場に「細長い革製品だから」という理由でカメラストラップの製造を依頼したというのが面白いところです.
自分はユリシーズのカメラストラップ「クラシコ・ドリット」を使用しており、これが製造終了してしまうのも困りものですし、ベルトもちょうどほしかったしというところで渡りに船という感じで購入しました.
FUJIFILM X100V
今回はチョコレート色を購入.ユリシーズの製品はいつもながらパッケージにも手を抜かず、開封前から「いいものを買った」感があります.
FUJIFILM X100V
厚みのあるしっかりとした革で、コバ(裁断したエッジ部分)が丁寧に仕上げられています.
FUJIFILM X100V
バックルレスということで、固定方法はシンプルに金属(真鍮?)のパーツにベルトの穴を差し込むだけ.取り外しも前側に引っ張れば簡単に外れます.
一般的なベルトだとバックルのピンにベルトの穴を引っ掛けるときにベルトを折り曲げる必要があり、使っているうちに折りじわがついてしまいます.そうした痕が残ってしまうのがあんまり好きではなく、腕時計の革ベルトも折りじわのつかないDバックルを使っている自分としては、このシンプルな方式は気に入りました.
2020/11/22
FUJIFILM X100V
ShureのAONIC 50を購入しました.
このご時世、自宅にいることが多く、集中して仕事をしたいような場合でも集合住宅ゆえの周囲の煩さに気が散ってしまうこともあります.イヤホンを使ってもいいのですが、長時間のイヤホンは耳にもよくないといいますし、だったらヘッドホンを購入するかと思ったわけです.
選択肢として考えたのは以下のようなもの.実際に試聴して選びたかったのですが、このような状況では店に出かけるのも気が引けてしまい、今回はネットのレビューをあれこれと見て判断しました.
・ソニー WH-1000XM4
・DALI IO6
ソニー WH-1000XM4はワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホンとしては王道ともいえる製品.型番末尾のM4が示すようにmk4、4世代目となり性能的にも熟成されています.性能には定評があり、ユーザの状況を判断してノイズキャンセリングを自動調整し、AIによりハイレゾ級にアップスケーリングするなど、いわゆるハイテクてんこ盛りの機種.音質は低音強めとのこと.ソニーの音響製品は上位機やモニタ用製品はフラットですが、中級機くらいまではドンシャリ気味に味付けをしてくる傾向があります.おそらくはこの製品もそうした部類なのでしょう.
DALI IO6はスピーカーメーカーとして有名なデンマークのメーカーの製品.デザインは惹かれたのですが、ヘッドホン初開発の製品ということでちょっと情報も少なく、見送り.
Shure AONIC 50を選んだのは、イヤホンですでにSE425やAONIC 4を使用しておりモニタリング寄りの音質が自分の好みであること、レビューなどを見ても評判が悪くないことがポイントでした.個人的にブラウンが好みの色だったこともあります.それから、ちょうど価格の見直しが入って値下げされたことに加えて、ヨドバシカメラで特売的な値付けをしていたので(3日くらいで戻ってしまったのでいいタイミングで買えました)、それも大きかったです.
FUJIFILM X100V
FUJIFILM X100V
AONICシリーズらしく、AONIC 4やAONIC 215と同じく帽子でも入っているんですかと思いたくなるような円筒形のパッケージです.
しかも巨大.手前にあるのは12インチのMacBookですが、イヤホンではなくヘッドホンとはいえここまで大きいとは.
FUJIFILM X100V
FUJIFILM X100V
しかもそのパッケージ(直径約27cmありました)いっぱいにキャリングケースが収まっています.こういうところに国土の違いというかアメリカンな雰囲気を感じます.もうちょっとコンパクトにできなかったのかと.
FUJIFILM X100V
FUJIFILM X100V
同じことを思う方がいたようで、ネットで検索したらぴったりのケースを紹介されていましたので、自分もAmazonで同じものを購入しました.Geekria ヘッドホンケースです.対応機種として出てはいませんが、このようにあつらえたかのようにぴったり収まります.素晴らしい.
FUJIFILM X100V
付属品はそれほど多くなく、アナログ有線接続するための音声ケーブル、充電/USB接続用のUSBケーブル、あとは簡単なマニュアルくらいです.
FUJIFILM X100V
R側には上から順に、外音取り込み/ノイズキャンセリング用スライドスイッチ、ボリューム/再生/早送り巻き戻しスイッチ、電源スイッチ、USB-C端子があります.
外音取り込み/ノイズキャンセリング用スライドスイッチは3段階になっており、上が外音取り込み、真ん中がオフ、下がノイズキャンセリングです.ノイズキャンセリングは通常と最大の2種類あり、どちらを使用するかはスマートフォンのアプリで設定します.また、外音取り込みの取り込み音量もアプリで設定します.AONIC 215(AONIC TW1)でも同様に外音取り込み設定ができ、自分は最大にして使用していますが、そうするとイヤホンをつけたままでも普通に会話可能なので重宝する機能です.
FUJIFILM X100V
一方、L側にはアナログ音声のみ.しかもこの端子、2.5mmなのですよね.3.5mmだったらケーブルの長さの選択肢も増えるのですが.もっとも、自分はアナログケーブルで接続することはほとんどなさそうなので問題ないですが.
FUJIFILM X100V
肝心の音質について.
再生側はiPad mini 5、iPad Pro 11inchを使用し、アナログ有線接続、Bluetooth、USB-C接続で聴いてみましたが、アナログ有線接続はやや落ちる感じです.iPad側のアンプやD/Aコンバータの性能がそれほど高くないのが原因でしょう.なので有線よりも無線のBluetooth接続のほうが高音質だと感じました.それよりも高音質だと感じたのがUSB-C接続です.AONIC 50搭載のD/Aコンバータはかなり高品質だという評価で、たしかにBluetooth接続よりも力強さを感じました.とはいえ、USB-CでしかもUSB2.0ではなく3.1などの高速転送可能なケーブルは非常にごついため取り回しに難があります.なので若干音質が落ちるとはいえBluetooth接続のほうが煩わしさもなくていいですね.
音の癖はあまり感じられずモニタライクな音の出方をすると感じました.ソニーのWH-1000XM4と比べて低音が弱いという評価をしているレビューをよく見かけますが、ソニーのほうが低音を強調しすぎているだけでその音に慣れてしまうと弱く感じてしまうのでしょう.ただ、いわゆるドンシャリのほうがノリがよく感じられるのもまた事実であり、そのためロックとか打ち込み系のEDMを聴くような場合にはWH-1000XM4のほうが馴染みそうです.手持ちの音源をあれこれと聴いてみた感じではジャズやラテン系のアナログ系楽器の音色がいちばん気持ちよく聴ける印象でした.
残念ながら現状のような自宅にこもりがちの生活はもうしばらく続きそうですが、せっかく購入したいいヘッドホンですので、これで乗り切りたいと思います.使うかどうかはわかりませんが、マイクもついておりネット会議や通話も可能ですし.