あと数日で8年間乗り続けたRX-8を手放します.
 なんとなくその8年間を振り返って、つらつらと書き連ねてみようかと.
■試乗
 2003年5月.当時、私はNAロードスターに乗っていました.
 ある日のこと、ポジション灯が切れたので交換をしてもらいにディーラーに行ったところ、試乗車のRX-8が置いてありました.「ちょっと乗ってみます?」という言葉に誘われて試乗してみることに.ロードスターに比べると遙かに大きく、がっしりとした作りのRX-8に最初はちょっと戸惑いました.運転してみると、するすると滑らかにスピードが上がっていく、ロータリー特有の感覚に圧倒されました.それほどスピードを出しているわけではないのに、結構な速度が出ているのにも驚き、これはスゴいエンジンだなと.
 ロードスターは非常に気に入って乗っていたのですが、エンジンだけは非常に不満でした.ガサガサとした音で5,000回転以上回すとその騒音でもういいやって気分になるほどでした.なのでなおさら、RX-8のロータリーエンジンは魅力的に見えたのです.
 最初に試乗したのは6MTのモデルで、その後5MTも試乗したりしていろいろと悩みました.ロータリーエンジンは素晴らしい、でも屋根が開かないのは嬉しくないし、それにちょっと大きすぎやしないかと.しかしながら、いつかはロータリーエンジン車に乗ってみたい、どのメーカーにせよ、看板技術を搭載した車は乗ってみるべきだろうと.アウディならクワトロだし、アルファロメオだったらツインスパーク(なくなっちゃったけど)、そしてマツダだったらロータリーエンジンだろうと.
■購入まで
MINOLTA DiMAGE F200
試乗したRX-8(標準仕様車)
 100%の決心はついていないものの購入を前提とした検討を行うことにしました.まあ「100%の決心はついていない」とかいっても、こうやって検討するということはほぼ購入が決まったようなものなのですが・・・.
 迷ったのがグレード.MTは確定なので、グレードは2つ.標準仕様車とTypeS.標準が240万円でTypeSが275万円.
 大きな違いは、
  ・エンジン出力(210PS/250PS)
  ・ギア枚数(5速/6速)
  ・ホイールサイズ(16インチ/18インチ)
 他に細かなところでボーズ製オーディオやフォグランプが標準装備かどうかといった違いもありました.35万円の価格差は大きいですが、後から変更できないメカニカル系の違いは無視できません.しかしながら上位モデルが必ずしも良いというわけでもなく、迷いが生じたのはミッションの感触.6MTはアイシン製のもので少し引っかかりがあって感触はイマイチで、5MTはたしかマツダ内製でRX-7とかにも使われていたもので、こちらのほうが気持ちよくシフトできたのです.
 結局、オプションリストを眺めて、標準車にボーズとフォグランプを付けると価格差が縮まることを踏まえてTypeSに決定しました.
 装着したオプションはほとんどなかったですね.TypeSはそのままでも装備が充実していたので、オーディオを6連奏CDやCD/MD、MP3データ対応CDのなかからMP3データのものを選んだくらいでしょうか.

