Apple iPhone 5 + Hipstamatic
東芝製の無線LAN内蔵SDカード「Flash Air」を購入しました.
無線LAN内蔵のSDカードとしては、Eye-Fiを使用していたのですが、GR DIGITAL IVとの組み合わせで
・ときどきデジカメがEye-Fiを認識しなくなる
・GRD4の設定でEye-Fiの無線LAN通信をオフにしていても通信されることがある
というような不具合が頻発するようになり、と同時に
・デジカメ内の未転送のすべての画像が転送されるが、指定したものだけ転送したい
という使い方をしたいとも思うようになったため、Eye-Fiと同様に無線LAN通信機能を内蔵したFlashAirを購入してみたというわけです.
とくにGRD4がEye-Fiを認識しなくなるという問題には悩まされました.GRD4には撮影用の内蔵メモリがあって、Eye-Fiを認識しない場合には自動的に内蔵メモリに記録するのですが、撮影時に内蔵メモリに記録した状態であとからEye-Fiから画像を転送しようとして画像がない!と慌てる羽目になるのです.
そんな症状が発生する頻度が徐々に多くなってきたため、Eye-Fiを見放すことにしたのです.
購入しようと思ったのが年末の仕事納めの日だったので、通販で買うよりもその場で買って帰りたいと思って駅前にある量販店に出かけたところ、SDカード売り場で探してもFlashAirは見つかりませんでした.品切れかなと思って店員に尋ねたところ、「Flash Air? ああ、アレね」てな感じでレジの後ろの棚をごそごそと探して出してきてくれました.8GB,Class6のSDカードとしては相場の倍以上する製品だからということもあるのでしょうけど、完全に売れ筋からは外れているようです.
RICOH GR DIGITAL IV
RICOH GR DIGITAL IV
「FlashAir」「Wireless LAN」の文字がひと味違うSDカードであることを主張しているかのようです.
裏面には通信関係の技適コードやMACアドレスが記載されています.
Mac用のユーティリティも用意されています.
ユーティリティでできることは、FlashAirの通信方法の設定、デジカメに表示する無線LANのON/OFF画面の選択、FlashAirの初期化・ファームの更新などです.
標準ではデジカメ通電後から無線LAN通信を開始し、通信が発生しなければ5分後に無線LANをオフにするようになっていたので、これをFlashAir内の画像を利用したON/OFFに切り替えて使用するようにしました.これで通信が必要なときだけ手動で無線LANが起動するようになります.
FlashAirの1枚目にはこうした設定用の画像が記録されており、この画像のプロテクトをオンにすると無線LANがオフに、オフにすると無線LANがオンになるようになっています.この画面自体は標準で複数用意されており、自分で作った画面を使用することもできます.
撮った画像へのアクセス方法について.
デジカメのFlashAirの無線LANをオンにした状態で、iPhoneの無線LANのアクセスポイントをFlashAirに切り替えます.デフォルト値では「flashair-*****」というような形式になっています.
こんな感じで撮影した画像が表示されるので、ダウンロードしたい画像をタップします.
こうして表示されたら、メニューからカメラロールに保存することができます.
しかし、これを1枚1枚するのは苦行です.
そこで使用するのが「OLYMPUS Image Share」.見ての通り、オリンパスが自社のデジカメ用に公開しているユーティリティなのですが、GRD4でも問題なく使用することができました.メーカーによっては使用できないこともあるようです.
こうやって、任意の選択/全選択してカメラロールに保存できます.これは便利.しかもオリンパス独自のアートフィルタも使えるなど、使いでのあるアプリです.
Macでも同様にまとめてダウンロードを、と思ってアプリを探してみたのですが見つけられませんでした.大量にダウンロードしたり、ApertureやiPhoneに直接取り込めることを考えると、SDカードを取り外してスロットに入れる方が便利かもしれません.
【FlashAir まとめ】
○ まだ使い始めですが、Eye-Fiのような不安定な感じはない
○ 画像のプロテクトON/OFFで明確に無線LANのON/OFFが設定できるのはわかりやすい
× 転送時にアクセスポイントをFlashAirにしなくてはならないのが面倒
○ Webブラウザからアクセスできるのは汎用性が高い
× 標準でまとめてダウンロードできるようなユーティリティが用意されてないのは不便
× 同容量、同速度のSDカードより倍以上も高いこと
とりあえず自分の環境ではEye-Fiが不安定なので、無線LAN対応のSDカードという点では唯一の選択肢ではありますが、高価格なのがネックです.また、昨今はiPhone等のスマートフォンの画質が非常によくなっているので、こういう特殊なカードを使用してまで出先でスマートフォンに画像転送しようという需要は低そうです.なので、決してメインストリームになるような製品ではないでしょう.
SDカードからスマートフォンに画像転送という使い方をするのであれば、マクセルのAirStashという製品もあります.これはバッテリと無線LANを内蔵した製品で、汎用のSDカードを使って画像転送できるのがメリットです.ただ、価格がFlashAirよりも高価なことと、バッテリ駆動なので使おうとしたときにバッテリ切れのリスクが考えられるので今回は見送りました.すでに大量のSDカードを保有しているかたや、もっと高速・大容量のSDカードを使いたいかたには重宝する製品だと思います.
現時点で最強なのはPQI AirCardなんじゃないかと思い始めました。
http://hitoriblog.com/?p=12269
今更買い換えはしないと思うけどさ。
コメント by エヌ氏 — 2013/01/06 @ 09:27
今更ですが、これが最強かもしれませんね。
http://hitoriblog.com/?p=12269
コメント by エヌ氏 — 2013/01/06 @ 17:01
スパムチェッカーに引っかかったみたいで、コメント表示できなかったようです.
microSDアダプタに無線LANを組み込むとは考えたね.iOS側のユーティリティがもっとよくなれば魅力的かも.
コメント by Annexia — 2013/01/07 @ 00:53