2012/11/29

でんき家計簿

Category: 日記・雑記,社会・政治・世情一般 — Annexia @ 22:29

 電気代の使用状況などの明細が書かれた紙を見ていたら「でんき家計簿」なるサービスをしていることが書かれていたので申し込んでみました.

 でんき家計簿は東京電力が行っているサービスで、毎月の電気の使用量や料金などを照会してグラフ表示したり、夜間割引などのサービスに申し込んだ場合にどのくらいの値段になるかをシミュレーションすることができます.

 これは各月の使用状況.1年前との比較や同じアンペア数の家庭の平均値との比較ができます.
 水色の棒グラフが昨年、青が今年、そして赤の折れ線グラフが同じアンペア数の家庭の平均値です.昨年に比べておおむね使用量が下がっていることがわかります.これは20年近く使用してきた旧い冷蔵庫やイマイチ調子の悪かったエアコンをリプレースしたことや、エアコンの代わりに扇風機をメインに使うようにしたことが大きいのではないでしょうか.
 契約アンペア数は30Aなのですが、このくらいのアンペア数だと家族暮らしのところもあるでしょうから、一人暮らしで平均値を下回っていても当然かもしれません.

 家庭での電力使用量なんて全体から見たら非常に微々たるものではありますが、地道な節約が数千万の家庭で行われることで発電量、ひいては発電所の数を抑えることができるようになったらどんなに素晴らしいことかと思います.

2012/09/29

未来館でお月見

Category: 社会・政治・世情一般 — Annexia @ 23:32

Nikon D700 + Voigtlander NOKTON 58mm F1.4

 日本科学未来舘お月見イベントとして夜間展示が開催され、GeoCosmosに月が表示されるというので、出かけてきました.

 通常であれば地球のさまざまな状況が展示されているGeoCosmosですが、9月30日が中秋の名月ということもあって、時刻によって月が表示され、月に関する説明がされていました.映像は日本の衛星「かぐや」が撮影したものを使用しているそうです.
 普段見えている表側だけでなく裏側の映像も、さらに高低差に応じて色分けされたものなども表示されていました.

RICOH GR DIGITAL IV

 昼間の展示ではGeoCosmosの向こうのガラスには外の様子が見えるのですが、夜間展示なので反射した裏側の映像が見えています.

RICOH GR DIGITAL IV

 地球の映像も表示されていました.背面の何枚ものガラスに反射する光景は意図したものかどうかわかりませんが、なかなか美しかったです.明暗の差が激しくて撮影しづらかったので、GR DIGITAL IVのHDR機能を最大にして撮影しました.

Nikon D700 + Voigtlander NOKTON 58mm F1.4

 NOKTON 58mmでとった画像を原寸切り出しするとこんな感じにドットが見えます.
 GeoCosmosは96mm角サイズの有機ELパネルを10,362枚張り合わせて作られています.

2012/09/19

フィンランドのくらしとデザイン展

Category: 社会・政治・世情一般 — Annexia @ 20:50

Apple iPhone 4S

 静岡市美術館で開催されている、「フィンランドのくらしとデザイン展」を見てきました.

 フィンランドといって自分が思い浮かべるのは、ムーミン、そしてイッタラの食器くらいでしょうか.女性ではマリメッコのテキスタイルなんかも出てきそうです.
 今回の展示では、そうしたものだけではない、フィンランドの風土を伝えるような絵画や建築物などのデザインも展示されています.

 普段自分が使っているタンブラーなどがケースに入れられて展示されているのは、なんともいえない不思議な感覚でした.ミュージアムショップでも売られていたので、イッタラの宣伝も兼ねていたのかもしれませんが、いいものを使っている感じがして、手元の食器を大切に使おうという気分になりました.

Apple iPhone 4S

 ミュージアムショップでのお買い上げは木製のスナフキンの携帯ストラップ.

2012/07/29

ストリーミングでオリンピック

Category: 社会・政治・世情一般 — Annexia @ 21:00

 オリンピックが始まりましたね.
 TVなどを見ていてもムダに煽り口調でメダルが云々とかそういうことばかりやっているので始まる前から食傷気味で開会式も観ませんでした.そもそもそんな早朝から起きるような習慣も持ち合わせていませんし.

 そのTVの煽り口調で応援しているのは、体操、水泳、柔道、サッカーがメイン.まあメダルが取れそうなところを応援しているという構図ですね.ほかにもいろいろなスポーツがあるのに.
 マイナーなスポーツこそ、こういうときが数少ない晴れの舞台だというのに、近代五種とかなんてリストラの対象なんでしたっけ?競技人口の多い、プロチームのあるようなスポーツはわざわざオリンピックでやる必要がないと思うのですよ.まあ視聴率とか広告料収入とかその辺の絡みなのでしょうけど.

 視聴率を求めるTV放送としては知名度の高いスポーツを優先するのが当たり前.マイナーなスポーツは結果だけ流れて終わり.今まではそんな感じでした.
 しかし、今回のオリンピックはちょっと違います.NHKがオリンピック特設ページでマイナーなスポーツもストリーミング中継してくれるのです.しかも日本人選手が出ていないようなものまで.解説などはいっさいありませんが、そのおかげでゆったりと見ることができます.
 今日もボートやフェンシング、馬場馬術なんかをチャンネルを変えるようにして見ていました.馬場馬術は見ていても優雅なのはわかるのですが、なにがどう判断基準になるのかわからないですね.

2012/05/30

世界の終わりのものがたり

Category: 日記・雑記,社会・政治・世情一般 — Annexia @ 22:49

RICOH GR DIGITAL IV

 今日は休みをとって、お台場にある日本科学未来館に行ってきました.

RICOH GR DIGITAL IV

 今回のお目当てはこちら、企画展「世界の終わりのものがたり」です.
 3月10日から6月11日までの期間限定の展示で、どうしても見たかったのですが、会期ギリギリになってようやく見に来ることができました.

 「もはや逃れられない73の問い」というサブタイトルが示すように、会場内に入ると、質問の書かれた三角柱がそこかしこに立っています.
 「始まり」・・・生、スタートは華やかで晴れ晴れとしたものですが、「終わり」・・・死、終了はタブーであり触れたくないものです.そこにあえてテーマを定め、普段であれば考えたくもない事柄に正面から向き合う、そんな展示です.

 テーマは大きく分けて4つ.
 1. 予期せぬ終わり
 2. わたしの終わり
 3. 文化の終わり
 4. ものがたりの終わり

 「1. 予期せぬ終わり」はたとえば、自然災害、不慮の事故などで自分があとどれだけ生きることができるか、その残された時間になにをするか、またそれから逃れるべく行動をするかということを問うています.
 リスク.巨大な津波は1,000年に1度だけどそれを避けるために山の中で暮らすのか.首都直下型地震は200年に1度だけどそれを避けるために便利な東京から離れるのか.交通事故のために車に乗らない?火事が怖いから火を使わない?どこまで安全のために距離を置くのか.
 危険が予知されてから残された時間.交通事故ならば2秒、地震速報なら5秒、航空機事故ならば数分、津波は30分、隕石衝突は数ヶ月から数十年.その残された時間をどう過ごすのか.
 リスクがあらかじめわかったら知りたいか.天気予報のように地震が予報されたら、自分のかかる病気などが事前にわかるとしたら知りたいか.

 「2. わたしの終わり」は文字通り、人間の寿命について.
 永遠の命が手に入るとしたらほしいか.
 脳死と判断されたときに残された親族のとれる選択肢.
 自分の年齢と何歳まで生きるかを入力すると、残された時間でなにができるか(何回食事できるか、何時間家にいることができるか、何時間睡眠できるか、何回旅行に行けるか etc.)を表示する装置.

 「3. 文化の終わり」
 テクノロジーの進化によって失われたもの.30年前の生活はどのようなものであったか.
 サスティナブル(持続可能)とかいうけど、どこをどうもって持続可能とみるのか.

 「4. ものがたりの終わり」
 自分の終わりではなくもっと大きな終わり、世界の終わり、地球の終わりの予測.

 展示のはじめのほうで、目眩がしてきました.今まで考えてこなかった、考えるのを避けてきた問題を容赦なく喉元に突きつけられた感じです.
 展示のあちこちに来場者が付箋などでコメントを貼り付けたり、2つの選択肢のどちらを選ぶかというスペースが設けられているのですが、残り数ヶ月の命から数秒の命までのコメントの変化には考えさせられるものがありました.
 自分の命があとどれくらいかは知りたい、でも明日で終わりですと言われたときに正気を保っていられる自信はないですね.

 展示全体を通じて伝えようとしていることはいろいろあると思います.
 来るべき死に対する心構えや備えもそうなのですが、自分が死ぬことでなにもかもが終わるのではなく周囲などに影響が残るのではないかということ、終わることから始まるなにかがあるのではないかということ.そして終わりを避けるために不老不死になることが果たしてよいのかということも.好きなものだったらいくらでも食べられるのか、いくら食べても終わらないナポリタンは果たして美味しいのか.これは、一週間程度で散ってしまう桜が人を引きつけてやまないということが一つの答えかもしれません.

 あと2週間足らずで終わってしまいますが、秀逸な企画展なので見ることをオススメします.